一撃で伸びる!英語リスニングの基本から応用までを徹底解説

2025.08.20
  • 英語上達への近道

「英語がぜんぜん聞き取れない…どうやったら聞き取れるようになるの?」

「海外旅行で英語に困らない自分になりたい。けど、まずは何を学ぶべき?」

リスニングの英語力を高めたいと思っている人は、このような悩みを抱えていることでしょう。

結論からお伝えすると、英語のリスニングは「音のルール(音法)」をマスターすることが最初の1歩です。

英語独特の音のルールとは? ①リンキング(連結) 音と音がつながる現象 ②リダクション(脱落) 音が省略される現象

英語が聞き取れないのは、聞き取れないからではなく、英語独特の音の変化(リンキング、脱落など)を知らないことにあります。

まずは、このルールをマスターすることで、英語のリスニング力を伸ばしていくことが大切です。

具体的には、次のステップに沿ってトレーニングを行うことで音のルールを理解することができ、リスニング力を伸ばすことができます。

英語のリスニングを伸ばす5STEP Step1 何も見ずにリスニングを行う Step2 サイトトランスレーションを行う Step3 サウンドチェック&リピーティングを行う Step4 オーバーラッピングを3回以上行う Step5 再度何も見ずにリスニングを行う

そこでこの記事では、英語のリスニングを伸ばすためのトレーニング方法を詳しく解説し、英語のリスニング力を上げるためのコツもわかりやすく紹介します。

この記事のポイント

  • 英語のリスニングを伸ばすための考え方が変わる
  • 英語のリスニングを伸ばすためにやるべきトレーニング方法がわかる
  • 英語のリスニング力を上げるコツがわかる
  • リスニングを伸ばしたい目的別の勉強法が見つかる

この記事を最後まで読み進めると、英語のリスニングを伸ばすために「何からはじめるか?」が明確になり、順を追ってトレーニングを進めることができるようになります。

記事の最後には、リスニングを伸ばしたい目的別の勉強法を紹介します。

英語のリスニングができるようになりたい人は、最後まで読み進めてください。

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目次

1. 英語のリスニングは音のルール(音法)を学ぶことから始めよう

「何度聞いても何を言っているかわからない…わたしには無理かも…」

英語のリスニングに苦手意識を持っている方の多くが、このように思っています。

ですが、英語が聞き取れない一番の理由は、「音のルール(音法)」を知らないことが原因です。

英語は、単語と単語がつながったり、音が消えたりと、発音が大きく変化する言語です。日本語と違って、「書いてある通りに発音されない」ことがとても多い特徴があります。

こうした変化を知らないままだと、耳に入ってきた音を脳が認識できず、「理解できない=聞こえない」と感じてしまうのです。

これは、「脳は知っている音しか聞き取れない」という心理言語学的な原則にも基づいています。

知っている音しか聞き取れない例

英語の「an apple(アン アップル)」という言葉をネイティブが自然に発音すると、「アナップル」のように聞こえます。

これは、「n」と「a」がつながるリンキング(連結)という現象が起きているためです。

これらを知らなければ、「an apple」と言われていても、まるで別の言葉を言っているように聞こえてしまうのです。

リンキング(連結)の他にも、以下のように英語特有のルールがたくさんあります。

英語特有のルール

ルール リンキング(連結) リダクション(脱落))
特徴
  • 単語と単語がなめらかになるようにつながって発音される
  • 「子音+母音」や「母音+母音」などの組み合わせでは切れ目がなくなる
  • 発音の滑らかさやスピードを保つために、一部の音が消える
  • get it →ゲリッ
    →「t+i」でリンキング
  • go on →ゴワン
    →「o+o」でw音が自然に入る
  • friendship →frenship
    →dが消える
  • liked her →liker
    →dとhが脱落し1語のように聞こえる

このようなことから、英語のリスニングを伸ばすためには、「たくさん聞くこと」ではなく、「音がどのように変化するのか」を知ることが大切です。

音のルールを知って、「聞いたことのある音」を脳にインプットしておけば、あなたの耳にも英語が聞こえる音として届くようになります。

2. 英語のリスニング力を伸ばす!5STEP音読トレーニング

ここまでお伝えしたとおり、ただ聞き流すだけでは、英語はなかなか「聞こえる」ようになりません。

そこでこの章では、英文スクリプトと日本語訳を活用して、音と意味をリンクさせながらリスニング力を伸ばすトレーニング方法をご紹介します。

英語のリスニングを伸ばすための5STEP

Step1. 何も見ずにリスニングを行う

Step2. サイトトランスレーションを行う

Step3. サウンドチェック&リピーティングを行う

Step4. オーバーラッピングを3回以上行う

Step5. 再度何も見ずにリスニングを行う

この5STEPを繰り返すことで、英語の「音」「意味」「リズム」が自然と体にしみ込み、聞こえるようになる感覚を掴むことができるようになります。

初心者の方でも無理なく取り組める内容なので、ぜひ一緒にチャレンジしてみましょう!

Step1. 何も見ずにリスニングを行う

まずは、英文スクリプトや日本語訳を見ずに音声だけを聞いてみましょう。

このステップの目的は、「今の自分がどれだけ聞き取れるのか?」を確認することにあります。

ここではまだ完璧に理解しようとしなくて大丈夫です。

むしろ、「どこが聞こえた?どこが聞こえなかった?」を意識することが大切です。

ポイント

  • 音声を1~2回再生して、「聞こえた内容」を自分の言葉でざっくりまとめる
  • 聞こえた単語やフレーズを、紙やメモアプリにメモしておく
  • 「なんとなく雰囲気は分かるけど、細かくは分からない」状態でもOK

理解できた部分/できなかった部分を感覚でチェックしておくことで、このあとに行うステップの効果を最大化できます。

このステップは「現時点の自分の耳の感度」を知るための大切な準備です。

スクリプトを見たくなる気持ちをグッとこらえて、まずは「音だけ」に集中してリスニングを行いましょう。

Step2. サイトトランスレーションを行う

次は、英語の意味を「かたまりごと」に処理する力を鍛えていきましょう。

英語を聞きながら内容を理解しようとしても、

「音は流れてくるのに、頭が追いつかない……」

そんな経験をされた方も多いでしょう。

これは、英語を聞くスピードと意味を理解するスピードにギャップがあることが原因です。

英語学習者の多くが抱えるこの悩みを解決する方法のひとつが、サイトトランスレーションです。

サイトトランスレーションとは、英文を意味のかたまり(チャンク)ごとに区切り、区切りまでをその場で日本語訳にするというトレーニング方法です。

英語を聞いたり読んだりする際、文末まで待たずに英語の語順で意味を順次理解していく力が身につきます。

これは、前のステップで出てきた「音を知る」だけでなく、英文の意味を追うスピードを上げるための土台作りになります。

サイトトランスレーションのやり方

(1)英文にスラッシュを入れる

英文を意味のかたまりごとに区切って、スラッシュ(/)を入れましょう。

どこに入れるかは厳密でなくて問題ありえません。

I go to school / every morning / by bus.

(私は通学する/毎朝/バスで)

(2)スラッシュごとにその場で日本語訳を言う

英文を1チャンクずつ読み、その直後に日本語に訳します。

最初はスクリプトと日本語訳を見ながらで構いません。

慣れてきたら、スラッシュの区切りだけ見て、自分の言葉で訳す練習をしてみましょう。

サイトトランスレーションを習慣にすると、英語を聞いて「意味を待つ」のではなく、「意味を先取りする」力がつきます。

この処理スピードが上がることで、聞こえる感覚が一段と掴めてきます。

Step3. サウンドチェック&リピーティングを行う

次は、英語の音声変化・リズム・イントネーションを体感的に身につけていきましょう。

「1. 英語のリスニングは音のルール(音法)を学ぶことから始めよう」でお伝えしたとおり音が聞き取れない理由のひとつは、英語特有の音声変化(リンキングや脱落)やイントネーションに慣れていないことがあります。

ここでは、英語の「音」を正しく理解し、自分の中にしっかりインストールするために、サウンドチェックとリピーティングを行います。

サウンドチェック&リピーティングのやり方

(1)サウンドチェック:目で追いながら「音の仕組み」を確認

まずは音声を流しながら、英文を目で追っていきます。

このときは、読むことが目的ではなく、音と文字の対応関係を確認することが目的です。

意識して確認するポイント

  • 単語の正しい発音(たとえば「apple」は「アップル」じゃない)
  • 文全体のリズムやイントネーション(どこが強く読まれているか)
  • 音声変化(リンキング・脱落・音の弱化など)が起こっている箇所

(2)リピーティング:音を聞いて真似して声に出す

次に、1文ずつ音声を止めながら、聞こえた通りに声に出してみましょう。

これは「読む練習」ではなく、「音を再現する練習」です。

行うときのポイント

  • 英文は見てもOKですが、棒読みではなく、聞いた音と同じように発音することを意識
  • 最初はうまく言えなくてもOK「それっぽくマネする」だけでも効果大

サウンドチェックとリピーティングを行うことによって、自分で発音できる音が増えていきます。

自分で発音できる音は、確実に聞き取れるようになります。つまり、このトレーニングを行うことは、リスニング力を鍛えるためのショートカットでもあるのです。

このステップを丁寧に行っていくと、英語がただの「音の羅列」ではなく、意味のある音として聞こえるようになっていきます。

Step4. オーバーラッピングを3回以上行う

ここまでのステップで、「音の理解」「発音の再現」の土台ができてきました。

次は、英語の流れそのものを体にしみ込ませるトレーニングに進みます。

それが、オーバーラッピングです。

オーバーラッピングとは、英語音声を聞きながら、同じスピード・同じタイミングでスクリプトを音読するトレーニングです。

つまり、英語音声と重ねるように声を出していく方法です。

オーバーラッピングを行うことで、ネイティブのリズム・スピード・イントネーションが自然と身につき、自分の発音のズレに気づきやすくなります。

そして、口が英語に慣れることで、聞き取りの精度も格段に上がっていきます。

オーバーラッピングのやり方

  • (1)
    スクリプトを見ながら、英語音声を流す
  • (2)
    音声と同じスピード・タイミングで声を出す(重ねる)
  • (3)
    途中でついていけなくなっても止まらずに最後まで通す
  • (4)
    少なくとも3回以上繰り返すことで、口の動きと耳の感覚が合ってきます

オーバーラッピングを行う時は、意味を考えながら話す必要はありません。

「音に合わせる」ことに集中し、完璧に言おうとするよりも「リズムに乗る」感覚を大切に行うことがポイントです。

行うごとに耳も口も英語に慣れていく実感が湧いてくるでしょう。

Step5. 再度何も見ずにリスニングを行う

最後に、あらためて英文スクリプトや日本語訳を見ずに、音声だけを聞いていきます。

これはStep1とまったく同じリスニングですが、目的は「どれだけ聞こえるようになったか」を実感することにあります。

Step1では、おそらく「単語がところどころしか拾えない」「早すぎて追いつけない」と感じた方も多かったはずです。

ですが、ここまでのトレーニングを行ったあなたの耳と脳は、確実に英語に慣れているはずです。

ここをチェック!

  • 「あ、さっきのフレーズが自然に入ってきた」
  • 「音のつながり(リンキング)が前よりはっきり聞こえる」
  • 「意味のイメージが、少しずつ浮かんでくる感じがする」

そんな変化が、もし少しでも感じられたら、それはリスニング力が伸びた証拠です。

英語が聞こえるようになる力は、誰にでも備わっています。

正しいステップを踏めば、リスニング力は必ず伸びます。

この5STEPを繰り返して、「聞こえる英語」をどんどん増やしていきましょう。

そうすることで、自然とリスニングに自信が持てるようになっていきます。

オーバーラッピングの次はシャドーイングにチャレンジ!

オーバーラッピングがスムーズにできるようになったら、次はシャドーイングにもチャレンジしてみましょう。

シャドーイングは、音声を聞いた直後にスクリプトを見ずに声に出すトレーニングで、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛える効果的な方法です。

シャドーイングのやり方は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

シャドーイングの正しいやり方5step!効果を高めるコツも紹介

さらに、中級〜上級レベルにステップアップしたら、「ディクテーション(書き取り練習)」もおすすめです。

聞こえた音を1語ずつ書き出すことで、細かな音の聞き取り精度が格段にアップします。

3. 英語のリスニングを上げる3つのコツ

ここまで、英語のリスニング力を上げるための練習方法について解説をしてきましたが、英語のリスニング力は、いきなり劇的に上がるものではありません。

だからこそ、「続けやすさ」や「ちょうどよさ」を意識した学習の工夫がとても大切です。

そこでここでは、リスニング力を効率よく伸ばすための3つのコツをご紹介します。

英語のリスニング力を上げる3つのコツ

  • 同じ教材で繰り返す
  • 「一日10分」でもいいので毎日続ける
  • 今のレベル+1の教材を選ぶ

コツを掴んで、英語のリスニングに自信が持てるようにチャレンジしていきましょう。

3-1. 同じ教材で繰り返す

この記事を呼んでいる方の中には、

「いろんな音声をたくさん聞いた方が効率がいいんじゃない?」

と思っている方も少なくないでしょう。

しかし、英語のリスニング力は、たくさん聞くより同じ言葉を何度も繰り返し聞いたほうが確実に伸びます。

なぜなら、英語が聞き取れるようになるには、1. 英語のリスニングは音のルール(音法)を学ぶことから始めようでお伝えしたとおり、音(発音・リズム)と意味(内容)を脳内で一致させる作業が必要です。

しかし、初めて聞く英文では、音も意味も不安定で、脳はうまく処理できません。

そこで、同じ音声を何度も聞くことで脳内に「音の型」ができ、徐々に音の流れがパターンとして聞こえるようになるのです。

同じ教材を繰り返すことで、以下のメリットがあります。

同じ教材を繰り返すメリット

  • 1回目:発音やリズムに慣れる
  • 2〜3回目:キーフレーズや頻出語が耳に残り始める
  • 4回目以降:発音やリズムに慣れて、スラスラ聞こえるようになる

「同じ教材を繰り返す」とは、いわば「英語の型を耳と脳にインストールする」作業です。

繰り返すごとに「前は聞こえなかった部分が聞こえた!」という小さな成功体験を実感できるでしょう。

3-2. 「一日10分」でもいいので毎日続ける

リスニング力を伸ばすうえで何より大切なのは、とにかく「習慣化」することです。

「忙しくて時間がとれない」

「モチベーションが続かない」

そんな時こそ、「完璧を目指さずに、1日10分だけ」を目安にしてみてください。

行動科学者であるBJフォッグ氏が、学習を続けるためにはハードルを下げることがカギだと、タイニーハビットでも提唱されています。

「今日はちょっとだけでもやった」その積み重ねが、気づけば大きな力になります。

また、最初は英語の意味が分からなくても問題ありません。

大切なのは「英語の音に毎日触れること」です。脳と耳が英語のリズムに少しずつ慣れていきます。

一日10分の習慣にするための方法として、以下を試してみてください。

一日10分を習慣にする方法

  • 朝の支度中に1フレーズ
  • 通勤中はイヤホンで「耳だけ学習」
  • 寝る前5分は好きな英語音声を聞くだけでもOK

3-3. 今のレベル+1の教材を選ぶ

リスニング教材を選ぶときは、つい「かっこよさそう」「ネイティブっぽい」ものを選びがちですが、大事なのは、今の自分にちょうどいいレベルの教材を使うことです。

これは、第二言語習得研究(SLA)の中でも広く知られている、スティーヴン・クラッシェンの「インプット仮説」に基づく考え方です。

クラッシェンは、人が言語を習得するには「理解可能なインプット(i+1)」が必要だと提唱しています。

スティーヴン・クラッシェンの「インプット仮説」

第二言語習得の理論として広く知られているクラッシェンの研究では、人が言語を習得するには、「理解可能なインプット(i+1)」が必要だとされています。

  • i=現在の自分の理解力・語彙力・リスニング力
  • +1=少し背伸びすれば理解できる、やや難しいレベル

この「i+1」が最も効果的な学習ゾーンであり、難しすぎる教材では理解が追いつかず、逆に簡単すぎると成長が止まってしまうのです。

「簡単すぎると成長せず、難しすぎると挫折してしまう」その中間が、最も学習効果が高いゾーンなのです。

初心者であれば、英語アニメややさしい英会話動画(Youtube)など、少し難しめだけど聞き取れそうなレベルから始めるのがおすすめです。

4. 【目的別】リスニング勉強法と教材の選び方

リスニング力を伸ばそうとしたとき、多くの人がこんな悩みに直面します。

「教材やアプリが多すぎて、何が自分に合っているのか分からない…」

「続けられそうな方法を選んだつもりなのに、いつの間にかやめてしまった」

これは、「目的を明確にしないまま選んでいる」ことが原因のひとつです。

「なんとなくリスニング力を上げたい」と思っても、目的が曖昧なままでは、自分に合った学習法は見つかりません。

よくある目的に合わせた「向いている勉強法」と「教材選びのポイント」は、以下のとおりです。

目的別】リスニング勉強法の選び方

目的 向いている勉強法 教材選びのポイント
日常英会話を聞き取れるようになりたい
  • やさしい英語のリピーティング
  • ネイティブ音声のオーバーラッピング、サイトラ、シャドーイング
  • やさしい英語(CEFR A1〜A2レベル)を選ぶ
  • 1分前後の短い音声教材を選ぶ
  • 字幕・スクリプト付き教材を選ぶ
TOEICなどの試験でスコアアップしたい
  • TOEIC公式問題での精聴+オーバーラッピング
  • 頻出フレーズのリピーティング
  • TOEICの試験形式に近い教材を選ぶ
  • トランスクリプト付き+日本語訳ありの教材を選ぶ
  • 繰り返し練習しやすい分量の教材
海外旅行で不安なくやり取りしたい
  • 旅行英語フレーズの暗唱&聞き取り練習
  • 空港・ホテルシーンの状況別リスニング
  • 旅行英語フレーズに特化した教材を選ぶ
  • 音声付きの会話集 or シチュエーション別動画があるものを選ぶ
  • 一文が短く、繰り返しやすい形式である教材を選ぶ
  • CEFR…外国語の運用能力を測る国際的な基準。A1(初心者)からC2(ネイティブレベル)までの6段階で評価。

それぞれの目的に合わせた勉強法の選び方を、ひとつずつ詳しく解説していきます。

4-1. 日常英会話を聞き取れるようになりたい方へ

目的 向いている勉強法 教材選びのポイント
日常英会話を聞き取れるようになりたい
  • やさしい英語のリピーティング
  • ネイティブ音声の多聴
  • やさしい英語(CEFR A1〜A2レベル)を選ぶ
  • 1分前後の短い音声教材を選ぶ
  • 字幕・スクリプト付き教材を選ぶ
  • CEFR…外国語の運用能力を測る国際的な基準。A1(初心者)からC2(ネイティブレベル)までの6段階で評価。

日常英会話を聞き取れるようになりたい人にとって大切なのは、「速くて自然な英語のリズムに、耳を慣らすこと」です。

そのためにはまず、やさしい単語・短い文で話されている英語を使って、音と意味を一致させる練習(リピーティング)から始めましょう。

「意味がわかる英文を聞く」ことが、英語の音に安心感を持たせてくれます。

そして徐々に、ネイティブのナチュラルなスピードの英語にも触れていくことで、実際の会話スピードにも耳が対応できるようになります。

教材選びのポイント

  • 知らない単語や構文が多すぎる教材では、音に集中できません。理解できる優しい教材を使うことで、「音に意識を向ける」練習がしやすい
  • 短い音声であれば繰り返しやすく、聞き取れるようになる達成感も得やすいため、学習習慣が定着しやすい
  • 字幕・スクリプト付き教材であれば、聞こえた音と実際の英文を照らし合わせて確認することで、音と意味の一致が進みやすい

「聞こえた!」という成功体験を増やすには、同じ音声を何度も聞くことが重要です。

4-2. TOEICなどの試験でスコアアップしたい方へ

目的 向いている勉強法 選び方のポイント
TOEICなどの試験でスコアアップしたい
  • TOEIC公式問題での精聴+オーバーラッピング
  • 頻出フレーズのリピーティング
  • TOEICの試験形式に近い教材を選ぶ
  • トランスクリプト付き+日本語訳ありの教材を選ぶ
  • 繰り返し練習しやすい分量の教材

TOEICは、「ナチュラルスピード音声で、内容を即座に理解する」能力が求められる試験です。

そのため、単に英語を聞くのではなく、「聞いて正確に処理する」練習が必須になります。

オーバーラッピング(音声に合わせて英文を声に出す)や精聴(細部まで集中して聞く)を通して、文の構造や語順をリアルタイムで捉える力を鍛えましょう。

また、TOEICに頻出するフレーズを繰り返し声に出すことで、音と意味のパターンが頭に入り、リスニングの自動処理力が高まります。

教材選びのポイント

  • 音声の速さ・話者のアクセント・設問形式が本番に近いものを選ぶと、実践力が身につく
  • 聞き取れなかった部分を復習・分析するために、正確なスクリプトがある教材が必須
  • 短時間で繰り返し学習できるミニ模試形式や、Part別に区切られた教材が効果的

スコアが上がれば「成長が目に見える」ので、達成感につながりモチベーションも保ちやすいです。

4-3. 海外旅行で不安なくやり取りしたい方へ

目的 向いている勉強法 選び方のポイント
海外旅行で不安なくやり取りしたい
  • 旅行英語フレーズの暗唱&聞き取り練習
  • 空港・ホテルシーンの状況別リスニング
  • 旅行英語フレーズに特化した教材を選ぶ
  • 音声付きの会話集 or シチュエーション別動画があるものを選ぶ
  • 一文が短く、繰り返しやすい形式である教材を選ぶ

海外旅行では、限られたシーンで使える表現をパッと聞き取って、すぐに使える状態にしておくことが大切です。

そのためには、よく使うフレーズを丸ごと暗記+耳に慣れさせるのが最短ルートと言えます。

一つ一つの単語を理解するより、「意味のかたまり」として覚えるほうが、現地で使いやすくなります。

また、空港・ホテル・レストランなどシーン別の音声教材や動画は、実際の旅行シーンが想像しやすく、状況と音が結びつくことで、記憶にも残りやすくなります。

教材選びのポイント

  • 「空港チェックイン」「レストランで注文」など、具体的な場面別の教材を選ぶ
  • ただ文字で見るだけでなく、「英語の音」と「シーンの状況」を同時に体感できる音声or映像付き教材がベスト
  • 実際の旅行会話はテンポが大切なので、短いフレーズ単位で練習できるものが記憶にも定着しやすい

映像つき教材は、視覚×聴覚の両方から学べるので記憶に残りやすいのでおすすめです。

5. リスニングの一番の近道は「自分が発音できるようになること」

英語のリスニング力を伸ばすうえで、多くの人が見落としがちな本当の近道は、「自分が発音できるようになること」です。

「1. 英語のリスニングは音のルール(音法)を学ぶことから始めよう」でもお伝えしたとおり、私たちの脳は、「知っている音」しか正確に認識できないという性質があります。

人は聞こえてくる音を、頭の中にある「音のテンプレート(知識)」と照らし合わせて理解しています。

このテンプレートがない音は、たとえ耳に届いていても、「意味ある音」として処理できません。

そのテンプレートを作る最も効果的な方法が、自分でその音を発音してみることです。

「口を動かし、声に出し、英語らしい音を再現する」

このアウトプットの過程を通じて、音の特徴(イントネーション、リズム、リンキング、脱落)を体で覚えることができるのです。

だからこそ、「英語のリスニング力を上げたい」と思ったら、まずは声に出して発音してみることから始めましょう。

リピーティングやオーバーラッピング、そしてシャドーイングといった音読トレーニングが効果的なのは、言えるようになることで、聞こえる耳を育てることができるからです。

あなたの口と耳がリンクし始めたとき、英語は驚くほどクリアに聞こえてくるようになります。

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このように自己学習に不安を感じているなら、プロによるアドバイスを受けてみましょう。

イーオンは教えることに意欲と責任感を持ったプロ講師が在籍。講師には外国人と日本人がいるので、あらゆる悩み、改善点を抱えていても、目標に導く効果的な学習が可能です。

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6. まとめ

この記事では、リスニングの英語力について詳しく解説をしてきました。最後にまとめましょう。

リスニングの英語力を高めるためには、英語のリスニングは「音のルール(音法)」をマスターすることが最初の1歩です。

英語特有のルール

ルール リンキング(連結) リダクション(脱落)
特徴
  • 単語と単語がなめらかになるようにつながって発音される
  • 「子音+母音」や「母音+母音」などの組み合わせでは切れ目がなくなる
  • 発音の滑らかさやスピードを保つために、一部の音が消える
  • get it →ゲリッ
    →「t+i」でリンキング
  • go on →ゴワン
    →「o+o」でw音が自然に入る
  • friendship →frenship
    →dが消える
  • liked her →liker
    →dとhが脱落し1語のように聞こえる

このように、英語は、単語と単語がつながったり、音が消えたりと、発音が大きく変化する言語です。

そのため、耳に入ってきた音を脳が認識できず、「理解できない=聞こえない」と感じてしまうのです。

このようなことから、英語のリスニングを伸ばすためには、「たくさん聞くこと」ではなく、「音がどのように変化するのか」を知ることが大切です。

それをマスターするためには、以下の5STEPでトレーニングをしていきましょう。

英語のリスニングを伸ばすための5STEP

Step1. 何も見ずにリスニングを行う

Step2. サイトトランスレーションを行う

Step3. サウンドチェック&リピーティングを行う

Step4. オーバーラッピングを3回以上行う

Step5. 再度何も見ずにリスニングを行う

また、リスニング力を効率的に伸ばすためには、以下3つのコツがあります。

英語のリスニング力を上げる3つのコツ

  • 同じ教材で繰り返す
  • 「一日10分」でもいいので毎日続ける
  • 今のレベル+1の教材を選ぶ

コツを掴んで、英語のリスニングに自信が持てるようにチャレンジしていきましょう。

この記事が英語のリスニング力で悩んでいる人の力になれることを願っています。

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