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英語上達への近道

「毎日練習しているのに、英語力が伸びない」
「話したいのに、言いたいことが出てこない」
「相手の話すスピードについていけない」
—— このように英語が上達しないと、悩んでいないでしょうか。
最初にお伝えしたいのは、壁にぶつかるのは普通で、むしろ進歩の証だということです。
英語は、一直線には上達しません。学習を始めた初期には、スムーズに上達しやすいのですが、やがて多くの方が停滞期を経験します。
そこで必要なのは、停滞期をできるだけ早く抜け出す上達のテクニックです。
この記事では、効果的なスピーキングやリスニングの学習法、環境づくり、前向きなマインドセットなど、上達を加速させるポイントを解説します。
正しい学習法と継続的な実践により、スランプはかならず抜け出せます。
レベルアップする自分を想像しながら、ぜひ取り組んでみてください。
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目次
1. 英語が上達しないのはなぜか

最初に、英語が上達しない理由を探っていきましょう。
自分にぴったりと当てはまる原因が見つかれば、対策しやすくなります。
1-1. 学習プラトーに陥る原因を理解する
「学習プラトー」とは、一定期間学習を続けても、なかなか上達が実感できない状態のことをいいます。
参考までに「plateau(プラトー)」は “高原” という意味の英単語です。山を登っている途中に出会う、開けた平坦な道のりをイメージするとわかりやすいでしょう。

プラトーに入ると、また山を登り始めるまで、しばらく平坦な道を歩く必要があります。いわゆる停滞期です。
これは英語学習でよく起こる現象で、とくに中級レベルから上級レベルへのステップアップ時に陥りやすくなります。
学習プラトーに陥る原因
- 学習の自動化
- 学習を続けるうちに、学習内容が自動化され、脳の処理効率が向上します。その結果、学習の進捗が感じられなくなり、プラトーに陥ります。
- 学習戦略の非効率化
- 中級レベルに達すると、初級レベルで使っていた学習戦略では、さらなる上達が難しくなります。
- 学習動機の低下
- 中級レベルでは、学習内容の難易度が上がり、上達のスピードが遅くなります。この段階で学習意欲が低下すると、プラトーから抜けにくくなります。
学習プラトーを脱するには、自分の学習状況を客観的に分析し、適切な学習戦略を導入することが重要です。
また、明確な目標設定と自己モニタリングを行い、学習意欲を維持することも欠かせません。
プラトーは英語学習では避けられないプロセスですが、正しい対策を講じることで、乗り越えられます。
参考:Mehdi Mirzaei et al.「Understanding the Language Learning Plateau: A Grounded-Theory Study」
1-2. スピーキング力が伸び悩む典型的なパターン
英語学習者がスピーキング力(英語を話す力)の向上に壁を感じるのは、言語習得の認知的メカニズムと密接に関係しています。
言語習得研究では、以下のような要因が、スピーキング力の伸び悩みに関与していると指摘されています。
スピーキング力が伸び悩む典型的なパターン
- 母語の干渉
- 英語と日本語では語順が異なるため、日本語の語順で英語を話そうとすると、スムーズに話せなくなります。これは、母語の言語構造が第二言語に干渉する現象で、「言語転移」と呼ばれています。
- 語彙知識の不足
- 語彙力が乏しいと、表現力が限られてしまい、自分の言いたいことが伝えられなくなります。語彙知識は、第二言語の習得において重要な役割を果たすことが知られています。
- 言語運用能力の不足
- 実際に英語を使って話す練習が足りていないと、スピーキング力が伸びません。言語運用能力は、実際のコミュニケーション場面で言語を使用する経験を通して育成されます。
スピーキング力を高めるには、これらの要因に基づいた練習が不可欠です。
母語の干渉を最小限に抑えるための言語構造の意識化、語彙知識の体系的な拡充、実際のコミュニケーション場面での運用経験の蓄積などが、重要な鍵となります。
1-3. リスニング力が頭打ちになるメカニズム
英語学習者がリスニング力の向上に壁を感じるのは、第二言語の音声知覚と処理のメカニズムに起因します。
言語習得研究では、以下のような要因がリスニング力の伸び悩みに関与していると報告されています。
リスニング力が頭打ちになる原因
- 音韻知覚の困難
- 母語の音韻カテゴリーが確立している学習者は、第二言語の音を母語の音韻カテゴリーに当てはめて知覚するため、正確な聞き取りが難しくなります。
- 音声の分節化の問題
- 第二言語の音声には、母語とは異なる音響的な特徴があるため、「単語の境界を正確に認識すること」が難しくなります。英語の音声を、単語や文法的なまとまりに適切に分節化できなければ、意味をつかみにくくなります。
- ワーキングメモリの制約
- 第二言語の処理では、ワーキングメモリ(作業記憶、一時的に必要となる情報の保持システム)への負荷が高くなるため、長時間のリスニングでは理解力が低下しやすくなります。
このようなリスニング力が伸び悩む原因を理解し、適切な学習方法を実践することで、リスニング力の壁を乗り越えることができるでしょう。
参考:Best, C. T.「A direct realist view of cross-language speech perception」、Miyake, A., & Friedman, N. P.「Individual differences in second language proficiency: Working memory as language aptitude」、Vandergrift, L.「Second language listening: Listening ability or language proficiency?」
2. 英語が上達しない壁を突破する8つのテクニック

英語が上達しない原因が見えてきたら、それらの原因を踏まえつつ、具体的な対策を見ていきましょう。
ここでは、しっかり効果を実感しやすい8つのテクニックをご紹介します。
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語彙力を戦略的に拡充する
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音声の分節化能力を養う
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ワーキングメモリを強化する
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瞬間英作文で英語の語順感覚を強化する
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日常の思考を英語に切り替える
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使ったことのない種類の教材を使う
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高レベルな教師の教えを受ける
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練習ではなく本当に英語を使う機会を作る
2-1. 語彙力を戦略的に拡充する
1つめは「語彙力を戦略的に拡充する」です。
英語の語彙力は、スピーキングやリスニングなど、あらゆる英語スキルの基盤となる重要な要素です。
しかし、ただやみくもに単語を覚えようとしても、なかなか語彙力は伸びません。ここでは、戦略的に語彙力を拡充するための効果的な方法を紹介します。
語彙力を戦略的に拡充する方法
- 接辞や語根の知識を活用する
- 接頭辞、接尾辞、語幹などの知識を身につけると、単語の意味の推測や記憶の紐付けに役立ちます。たとえば、「un-」(否定の意味)や「-tion」(名詞化)など、よく使われる接辞を理解しておくと、語彙の強化に有効です。
- コロケーションに注目する
- コロケーション(単語の組み合わせ)を意識して学ぶことで、単語の使い方が自然になります。たとえば、「strong tea」(濃い紅茶)や「heavy rain」(大雨)など、ネイティブスピーカーがよく使う単語の組み合わせを学ぶと、語彙力の質が上がります。
- 意味のまとまりで覚える
- 単語をひとつずつバラバラに覚えるのではなく、意味のまとまりごとに覚えると、記憶の定着率が上がります。たとえば、「食べ物」や「スポーツ」など、テーマごとに関連語彙をグループ化して学習すると、語彙の習得がスムーズになります。
- コーパスを活用する
- これは上級者向けですが、英語のコーパス(大規模なテキストデータベース)を利用して、使用頻度の高い単語から優先的に学習する方法があります。たとえば、「British National Corpus(BNC)」や「Corpus of Contemporary American English(COCA)」などのコーパスを参考にすることで、実際のコミュニケーションで頻出する重要な単語を効率的に学べます。
2-2. 音声の分節化能力を養う
2つめは「音声の分節化能力を養う」です。
英語のリスニング力を向上させるためには、音声を適切に分節化する能力が不可欠です。
分節化とは、連続した音声を、意味のあるまとまり(単語や句など)に区切る処理のことを指します。
ここでは、音声の分節化能力を養うための具体的な方法を紹介します。
音声の分節化能力を養う方法
- ミニマルペアの聞き分け練習をする
- ミニマルペア(最小対語)は1音異なるだけの単語ペアのことです(例:shipとsheep)。ミニマルペア用のリスニング教材を活用し、繰り返し耳を慣らすことで、音声の細かな違いを捉えられるようになります。
- 連結や同化に注目する
- 英語の発音では、単語と単語が連結(リンキング・linking)したり、音が同化(アシミレーション・assimilation)したりすることがよくあります。たとえば、「want to」が「wanna」、「have to」が「hafta」と発音されることに注意を払うと、分節化能力が高まります。
- チャンクリーディングで英語をかたまりごとに理解する
- 英文を意味のかたまり(センスグループ)ごとに区切って意味をとっていく習慣をつけましょう。きれいな日本語訳にするのではなく、英語の語順で、文頭から意味を順にとるのがコツです。訳さなくても意味がとれるものは、英語のままイメージ化して理解しましょう。そうすることで、リスニングをしながら、音声を正しく分節することができるようになります。
- シャドーイングを活用する
- シャドーイングとは、音声を聞きながら、すぐに真似して声に出す練習法です。耳で聞くだけでは聞き逃しやすい部分も、自分で発声すると認識しやすくなり、分節化のパターンが自然と身につきます。
- ディクテーション練習を行う
- ディクテーションとは、音声を聞いて書き取る練習法です。英語の文章を聞いて、一語一句漏らさずに書き取る練習を重ねることで、音声の分節化能力が向上します。
2-3. ワーキングメモリを強化する
3つめは「ワーキングメモリを強化する」です。
ワーキングメモリとは、情報を一時的に保持し、処理する脳の機能のことを言います。
リスニングやスピーキングにおいて、ワーキングメモリは重要な役割を担っています。相手の話を一時的に記憶しながら会話を理解したり、話そうと思った内容を保持しておくために必要です。
ここでは、ワーキングメモリを鍛えるための効果的な方法をいくつかご紹介します。
ワーキングメモリを強化する方法
- チャンクに注目する
- チャンクとは、意味のあるまとまり(句や節など)のことを指します。たとえば、「in the morning」や「on the way to school」など、チャンクごとに音声を理解する習慣を持つと、ワーキングメモリの負荷が軽減されます。
- シャドーイングを活用する
- 前出のシャドーイングは、ワーキングメモリの強化にも効果的です。たとえば、長めの文章を聞きながら、すぐに真似して声に出す練習を重ねることで、ワーキングメモリのトレーニングになります。
- リピーティングを行う
- リピーティングとは、聞いた内容を繰り返し言う練習法です。意識しなくても発音が正しくできるように自動化できると、ワーキングメモリの負荷が下がり、意味を考えるほうにメモリを使用できるようになります。
- サマライズ(要約)練習を行う
- ニュースや講義などの長めの音声を聞いて、要点をまとめる練習を重ねると情報を取捨選択し整理しながら聞くトレーニングになります。情報記憶に使用するワーキングメモリの負荷が下がることで、処理能力が向上します。
2-4. 瞬間英作文で英語の語順感覚を強化する
4つめは「瞬間英作文で英語の語順感覚を強化する」です。
英語の語順は、日本語とは大きく異なります。スピーキングで自然な英語を話すためには、瞬間的に英語の語順で文を作れるようになることが不可欠です。
ここでは、瞬間英作文やサイトトランスレーションなど通して、英語の語順感覚を強化する方法を紹介します。
瞬間英作文の手順
- 自分が使えるようになりたい文や文章を用意する
- 日本語訳がついているものを選びましょう。まずは1文ずつ、意味を確認します。
- 即座に英訳する
- 次に、英文は隠して日本訳だけを見ます。1文ずつ、瞬間的に英語に置き換えます。この段階では、丸暗記になっていてもかまいません。
- サイトトランスレーションで英語の語順に慣れる
- 英文を意味のかたまり(チャンク)ごとに区切って、塊ごとに日本語に訳してみましょう。これを繰り返すことで、英語の語順の感覚が身に付きます。文全体を日本語の語順に置き換えて訳さないように注意してください。
- 部分的に入れ替え練習をしてみる
- 単語やチャンクなどを、他の表現に置き換えながら、文や文章を読み上げてみましょう。この置き換えが瞬間的にできるようになると、自分のスピーキングでも覚えた構文を応用して使えるようになります。
- 繰り返し瞬間英訳をしてみる
- 練習をした文や文章の訳を見ながら、再度瞬間英訳をしてみましょう。すらすらとできるようになるまで繰り返すと効果的です。
2-5. 日常の思考を英語に切り替える
5つめは「日常の思考を英語に切り替える」です。
前出の瞬間英作文に慣れてきたら、さらに一歩進んで、日本語を介さずに直接英語で思考するチャレンジをしましょう。
英語で考える習慣をつけることで、英語の言語パターンが自然と頭に入り、スピーキングやライティングがスムーズになります。
英語で思考するための方法
- ひとり言を英語で言う
- 自分の思考や感情を英語で口に出して表現してみましょう。初めは簡単な単語やフレーズから始め、徐々に文章で話すようにします。英語での発話に慣れることで、英語思考がスムーズになります。
- スマートフォンやパソコンの言語設定を英語にする
- スマートフォンやパソコンの言語設定を英語にすれば、日常的に英語に触れる機会を増やせます。初めは戸惑うかもしれませんが、徐々に英語の操作に慣れていくでしょう。
- 情報収集を英語で行う
- ニュースサイトや検索エンジンを英語で使い、日常の情報収集を英語にします。英語で情報を読み解く習慣をつけ、英語での思考力が高めましょう。
- メモを英語でする
- 買い物リストや料理の手順のメモ、仕事のメモなどを英語でしてみましょう。日常的なことを英語で表現する練習は、英語思考力の向上に役立ちます。
- 英語日記を書く
- 日記を英語で書くことは、英語で思考するために非常に効果的です。自分の考えや感情を英語で表現する練習になるだけでなく、ライティング力の向上にもつながります。
- 英語の音楽や映画を楽しむ
- 英語の音楽を聴いたり、英語の映画を観たりすれば、英語の言語パターンが自然と頭に入ります。歌詞の意味を考えたり、登場人物の心情を英語で理解したりすることで、英語での思考力が高まります。
2-6. 使ったことのない種類の教材を使う
6つめは「使ったことのない種類の教材を使う」です。
英語学習が停滞しているときは、今まで使ったことのない種類の教材を使ってみるのも、非常に有効な方法です。
新しい教材に挑戦することで、学習の刺激となり、英語力の向上が期待できます。
使ったことのない教材の例
- AIを活用した英語学習ツール
- 近年、人工知能(AI)を活用した英語学習ツールが登場しています。発音や文法の間違いをAIが即座に指摘してくれるツールもあり、自己流になりがちな英語学習を正しい方向に導いてくれます。
- オンラインコース
- オンラインの英語コースは、体系的に英語を学べる点が魅力です。文法や語彙、リスニング、スピーキングなど、さまざまやスキルを総合的に学べます。
- オンライン英会話
- オンライン英会話は、自宅にいながら講師と1対1で会話練習ができるサービスです。実際に英語を使ってコミュニケーションを取る経験は、英語力の向上に大きな効果があります。
2-7. 高レベルな教師の教えを受ける
7つめは「高レベルな教師の教えを受ける」です。
中級から上級へのレベルアップを目指す学習者にとって、優れた教師によるサポートは欠かせません。
自分の強みと弱みを理解し、それに合わせた最適な指導をしてくれる教師に出会えれば、学習効果は格段に上がります。
将来「私の英語学習の恩師」と呼べるような人物と出会えるよう、理想の教師探しに乗り出してみてください。
高レベルな教師を見つけるポイント
- 教師の経歴を確認する
- 教師の経歴を確認し、その教師の実力を判断します。英語教育の経験が豊富で、生徒の英語力向上に実績のある教師を選ぶことが重要です。
- 教師の指導スタイルを確認する
- 教師の指導スタイルは、生徒の学習効果に大きな影響を与えます。自分の学習スタイルに合った指導を行ってくれる教師を選ぶことが大切です。
- 教師とのコミュニケーションを重視する
- 教師とのコミュニケーションは、効果的な学習に欠かせません。生徒の目標や悩みを理解し、適切なアドバイスをしてくれる教師を選ぶことが大切です。
- 教師の評判を確認する
- 教師の評判を確認できれば、その教師の指導力を客観的に見極められます。少なくとも、悪い評判のない教師を選びましょう。
なお、私たちイーオンの教師の質の高さには、定評があります。詳しくは以下のページでご紹介していますのでご確認ください。
2-8. 練習ではなく本当に英語を使う機会を作る
8つめは「練習ではなく本当に英語を使う機会を作る」です。
「練習」と「本番」という概念に分けて考えてみると、100回の練習よりも1回の本番のほうが、大きな気づきや成長をもたらしてくれることが多々あります。
これは英語学習においても同様です。
本番、つまり、英語を話す人たちと、実際にコミュニケーションする「生の体験」こそが、英語の壁を突破する特効薬となるのです。
英語を勉強するのではなく「使う」機会を、ぜひ積極的に作ってみてください。
本当に英語を使う機会を作る方法
- 海外旅行をする
- 海外旅行は、実際に英語を使う絶好の機会です。現地の人とコミュニケーションを取ることで、英語でのスピーキング力とリスニング力が向上します。
- 英会話カフェに通う
- 英会話カフェに行くと、ネイティブスピーカーやほかの英語学習者と英語で会話する機会を作れます。リラックスした雰囲気の中で、英語でのコミュニケーション力を高めましょう。
- 海外の友人を作る
- 海外に友人を作れば、日常的に英語でコミュニケーションする機会を増やせます。SNSを活用すれば、日本にいながら海外の友人を増やしていくことも可能です。
- 英語のボランティア活動に参加する
- 英語を使ったボランティア活動に参加する方法もあります。外国人観光客向けの案内ボランティアや、国際交流イベントのサポートスタッフに挑戦してみるのもよいでしょう。
英語を使うシーンにたどり着くまでには、一定の行動力が必要です。
しかし、一歩踏み出す勇気さえあれば、英語を使う機会はいくらでも作れます。
失敗を恐れずに、英語を使う場へ飛び込んでいきましょう。
3. 英会話上達の壁を乗り越えるマインドセット

英会話の上達には、前向きなマインドセットを持つことも大切です。つまずきや失敗を恐れず、英語学習を楽しむ姿勢を持つことが、英会話上達の鍵となるのです。
ここでは、3つのポイントをお伝えします。
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壁にぶつかることは成長の証と捉え直す
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自分なりの上達のペースを受け入れる
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英語を使って「何をしたかったのか」に立ち返る
3-1. 壁にぶつかることは成長の証と捉え直す
1つめは「壁にぶつかることは成長の証と捉え直す」です。
壁にぶつかり伸び悩む時期は、とても苦しいものです。
しかし、冒頭でも触れたとおり、壁にぶつかることは、自分が着実に成長している証でもあるのです。
壁は、自分に必要な学習課題が明確になったサインだと考えましょう。そして、その壁を乗り越える過程は、英語力を高めるために必要な努力の一部です。
理想の自分の姿を思い描き、壁を乗り越えるモチベーションを高めましょう。
3-2. 自分なりの上達のペースを受け入れる
2つめは「自分なりの上達のペースを受け入れる」です。
人によって英語の上達ペースは異なるため、自分なりのペースを受け入れることが大切です。
ほかの人と比べて焦ったり、自分のペースを無視して無理な学習計画を立てたりすることは避けましょう。
英語学習は marathon(長距離走)であり、sprint(短距離走)ではありません。
ゆっくりでも、自分のペースで着実に学習を継続することが重要なのです。
3-3. 英語を使って「何をしたかったのか」に立ち返る
3つめは「英語を使って『何をしたかったのか』に立ち返る」です。
英語学習が苦しく感じられる時期は、ともすれば目的を見失いがちです。
英語を学ぶ真の目的は、英語そのものの習得ではなく、英語を使って自分がしたいことを実現することにあります。
海外旅行を楽しみたい、世界中の友人と心の通う話をしたい、仕事で英語を使ってグローバルに活躍したい…等
あなたが英語を学び始めた原点に立ち返ってみましょう。
英語を使って「何をしたかったのか」を思い出すことで、壁を乗り越える力が、心の底から湧いてきます。
自分の英語学習の目的を再確認し、そのビジョンに向かって前進していきましょう。
4. まとめ
本記事では「英語が上達しない悩み」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。
英語が上達しないのはなぜか、以下を解説しました。
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学習プラトーに陥る原因を理解する
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スピーキング力が伸び悩む典型的なパターン
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リスニング力が頭打ちになるメカニズム
英語が上達しない壁を突破する8つのテクニックとして、以下をご紹介しました。
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語彙力を戦略的に拡充する
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音声の分節化能力を養う
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ワーキングメモリを強化する
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瞬間英作文で英語の語順感覚を強化する
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日常の思考を英語に切り替える
-
使ったことのない種類の教材を使う
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高レベルな教師の教えを受ける
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練習ではなく本当に英語を使う機会を作る
英会話上達の壁を乗り越えるマインドセットを意識しましょう。
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壁にぶつかることは成長の証と捉え直す
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自分なりの上達のペースを受け入れる
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英語を使って「何をしたかったのか」に立ち返る
どうぞ、壁にぶつかることを恐れず、前向きに学習を続けてください。
"When the going gets tough, the tough get going."(困難に直面したときこそ、強い者は立ち向かっていく)
あなたの英語は上達し、夢に向かって進んでいけるはずです。
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