English File ネイティブはこう使う #5 “Sincerely”メール例で学ぶ意味と使い方
ネイティブはどのようにメールの結びの言葉を選んでいるか

英語でのメールをどのように締めくくったらよいのか困ったことはありませんか?
日本語のメールでは「よろしくお願いいたします。」がよく見る結びの言葉でしょうか。
日本のメールに比べて英語の結びの言葉は種類が多くあります。
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よく使われる言葉がこちらです。
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Sincerely,
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Regards,
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Respectfully,
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Thank you,
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Cheers,
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その他にも使われる言葉があります。
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Yours sincerely,
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Sincerely yours,
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Best Regards,
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Warm Regards,
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Kind Regards,
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Thanks,
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こんなにたくさんの種類があるとどんな時にどの言葉を選ぶべきか迷ってしまいますね。
ということで、今回は、メールの結びの言葉を選ぶ基準をお伝えします。
万能なSincerely,
たくさんある結びの中でどれを選ぶかは、「状況による」というのが正直なところです。
ですが、どんな状況でも誰に対してでもこれを使っていたら、大丈夫という結びの言葉があります。
それが、Sincerely,です。結びの言葉に困ったら、Sincerely,を使えば、誰に対しても失礼になることなく、フォーマルすぎることもありません。
他の表現はどのように使われるのか?
なので、結びの言葉は、Sincerely, 一択!と言いたいところですが、他の表現が誰に対してどんな場面で使われるのか知りたい方がいると思いますので、具体例を出して紹介します。
具体例を見てみよう
フォーマルな状況:上司や重要な顧客へのメール
Dear Mr. Thompson,
We would like to meet with you to discuss our proposal.
Does Tuesday at 3:00 *work for you?
I Look forward to *hearing back from you.
(私達の提案に関して直接お会いしてお話ししたいです。火曜日の3時はご都合いかがでしょうか?返信お待ちしております。)
Sincerely, / Best Regards, / Warm Regards, / Kind Regards, / Respectfully,
Amber

「フォーマルな状況」では、Sincerely, 以外にBest Regards, Warm Regards, Respectfullyを使います。
Regards,に関しては、BestやWarm、Kindがついていることがポイントです。
ちなみにBestもWarmもKindも意味や丁寧さに違いはありませんので、どちらを使ってもOKです。
Sincerely,に比べるとRegards,を使う表現は、よりイギリス英語で使われます。
一般的な状況:何度か電話やメールでやり取りをしたことがある関係
Hi Larry,
It was nice to finally meet you *face to face.
Thank you for taking time *out of your busy schedule.
I hope we can meet again soon to discuss the details of the project.
(ついに直接お会いできて光栄でした。お忙しい中お時間いただきありがとうございます。再度お会いしてプロジェクトの詳細に関してお話しできたら幸いです。)
Sincerely, / Regards, / Thank you,
Amber

「何度かやり取りをしたことがある相手」へのメールの結びの言葉は、Sincerely, 以外にRegards, Thank you,を使います。
RegardsにBestやWarm、Kindがつかなくなったのが特徴的ですね。また、フォーマルなメールで使わなかったThank you,が出てきます。
カジュアルな状況:よく知っている同僚へのメールやメールが重要でない時
Hey Joe,
Thanks for *spotting me a few *bucks for lunch today.
I’ll pay you back tomorrow.
(今日はランチでお金貸してくれてありがとう。明日、返すね。)
Sincerely, / Thanks, / Cheers,
Amber

「カジュアルなメール」では、Sincerely, 以外にThanks,やCheers, を使います。
一般的なメールの際も感謝を表すThank you, を使いましたが、ここでは、さらにカジュアルなThanks,が使われます。
また、Cheers, はアメリカ英語よりイギリス英語でより多く使われる傾向にあります。
まとめ
たくさんある英語の結びの言葉の中でも万能にどんな場面でも使えるのがSincerely, です。
結びの言葉に迷ったらSincerely,を使いましょう。
ただ、それだとバリエーションがなくて物足りないという方は、どんな状況のメールなのか、また、誰に宛てたメールなのかによって上記の具体例から結びの言葉を選んでくださいね。
最後にもう1つ!
上記の例で一度も出てこなかったSincerely Yours, ですが、これは、「フォーマルなメール」にも使えるSincerely, よりかなりかしこまった表現になります。
ただ、表現として少し古臭い感じになるので、かなりフォーマル度の高いメールであっても、Sincerely, を使うのをお勧めします。
【Useful Words】
work / 都合がいい
hear back/ 返事をもらう
face to face / 対面して
out of your busy schedule/ 忙しい中
spot/ 貸す
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編集者
アメリカ出身。イーオン講師歴20年以上。様々なバックグラウンドを持つ生徒様を教えた経験あり。
この10年は、数多くの企業や学校教育機関にて英語研修や教員向け研修などを担当。
