2025.10.31

English File ネイティブはこう使う #7 “be familiar with”会話例で学ぶ意味と使い方

“be familiar with”はどの程度の「知っている」を表すのか

「知っている」を表す言葉=knowは万能ではなかった!?

「~を知っている」と言いたい時、まず“know”が思い浮かびませんか?大正解です!

でも実は・・“know”が使えない場合があります。
「知っている」でも、「どの程度知っているのか」の場面で使う言葉が変わります。

今回ご紹介する「2つの表現」で、ネイティブは「知っている」を使い分けしています。

ネイティブは「知っている程度」によって言葉を使い分けをしている!

日本語では同じ「知っている」でも、英語では使われ方が違う“know”と“be familiar with”2つの表現があります。

“know”が使える場合・使えない場合はどんな時?

“know”を使えるのは「何かを誰かに教えられる程、詳しいレベル」の時です。
使えない場合は「“be familiar with”レベルでのみ知っている」時です。

“be familiar with”レベルの「知っている」とはどのようなレベルなのでしょうか。

“be familiar with”を使う場面はどんな時?

“be familiar with”とは、「何かを誰かに教えられるほどすごく詳しいわけではないけれど、基本的な理解がある」時に使います。

“know”と“be familiar with”の「どの程度知っているか」の違いを確認しよう

表現を正しく使えるようにそれぞれの使い方を見ていきましょう。

場所編

私は京都には2度行ったことがあります。

京都のことを誰かに教えられるほどの深い知識ではなく、観光スポットや有名なお寺や神社などの「表面的なこと」を知っているだけです。
その為、“I’m familiar with Kyoto.”と言えます。 “I know Kyoto.”とは言えません。

反対に、

私はシカゴで生まれ育ったので、シカゴのことを深く理解しています。
シカゴの「文化・歴史・食・地域の抱える問題などを知っている」為、“I know Chicago.”と言うのが適切です。

これだけの深い知識がある時に、“I’m familiar with Chicago.”と言うのは不自然です。

人編

“be familiar with”は、人についても使うことができます。

以下の会話で違いを確認しましょう。

会話例①
Amber: Do you know Keiko in accounting?
    (経理のケイコって知ってる?)

Mai: I’m familiar with her.
    (知っているよ。)

会話例②
Amber: Do you know Keiko in accounting?
    (経理のケイコって知ってる?)

Mai: Yes, I know her.
    (知っているよ。)

Amberに経理のケイコさんを知っているか尋ねられたMai。

Maiは答える際に、会話例①では“be familiar with”を、会話例②では“know”を使っています。

2つの状況の違いは?

この2つの違いは、Maiがケイコを「知っている程度」です。

会話例①では、“be familiar with”

“be familiar with”を使う理由は、Maiは経理にいるケイコさんを「認識していて、会えば挨拶をするぐらいの関係」で、彼女のことを「詳しく知らない」からです。

会話例②では、“know”

“know”を使っている理由は、Maiはケイコさんと「一緒に仕事をしたことがあり、ケイコさんのことを理解していると感じている」からです。

物編

また、“be familiar with”は、何かの物に関して話す時にも使われます。

会話例

Amber: Mai, how well do you know the new software?
    (新しいソフトに関してどれくらい知ってる?)

Mai: I wouldn’t say I know it but I’m familiar with it.
    (知ってるとは言えないけど、少しは分かるよ。)

新しいソフトに関して知っているかどうか聞かれたMai。

「誰かに教えられるほどの知識はない」ため、“I wouldn’t say I know it…”と言っています。
でも「使ったことはある」ので、“ I’m familiar with it.”と補足しています。

まとめ

「知っている」を英語で言いたいときに、“know”または“be familiar with”を使います。

対象の人や物を「どの程度知っているか」により、どちらを使うかが決まります。

▶「人に教えられるくらい詳しく知っている」時には、“know”を使います。

▶「教えられるほどではないけれど、多少の知識がある」時は“be familiar with”を使います。


自分の知識がどの程度かによって、2つを使い分けてみてくださいね。
I hope now you know the difference between “be familiar with” and “know”!

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編集者

Steve
イーオン法人向け英語研修 専任講師

アメリカ出身。イーオン講師歴20年以上。様々なバックグラウンドを持つ生徒様を教えた経験あり。

この10年は、数多くの企業や学校教育機関にて英語研修や教員向け研修などを担当。

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