English File ネイティブはこう使う #6 “Have a Good Day”会話例で学ぶ意味と使い方

ネイティブが使う「お疲れ様」 はなんていう?
知らなかった・・!職場を出る際の挨拶に “Good bye.” は不適切!?
退勤する時の挨拶として日本語では、「お疲れ様」が使われますよね。
退勤の挨拶だからといって、「さようなら」を使うのは違和感があるように、英語でも“Good bye.”とは言いません。
違和感よりむしろ「え!?機嫌悪い?」と思われてしまうかもしれません。
なぜなら、“Good bye.”は少し冷たい感じがするからです。“Bye.” となるとなおさらです。
ネイティブの「お疲れ様」は “Have a good day.”
職場で使われるお疲れ様は、“Have a good day.”です。
“Have a good day.” は、「良い1日を」の意味の通り、その人が良い日を送れるよう願う気持ちが込められています。
同じ退勤の言葉でも、英語圏では、仕事後の時間が良い時間であるように願うのに対して、
日本語では、過去に行った今日の仕事に対してねぎらうその気持ちを表して「お疲れ様」と挨拶をします。
英語と日本語でアプローチが異なり面白いですね。
「Thank you.」だけで返していない?
“Have a good day.” と言われたら、何と返すのが自然でしょうか。
「良い1日を」と言われているので、”Thank you.”(ありがとう)と返したくなりますが、そこで終わったら大変です。
相手は顔に???が浮かぶはず。
なぜなら、”Have a good day.”は、良い1日をという意味ではありますが、機能としては、「お疲れ様」の英語バージョンですね。
退勤の挨拶の「お疲れ様」に「ありがとう」とだけは返さないように、
返答には、“Thank you. You too.”(ありがとう。あなたもね。)と返します。
“You too.”(あなたもね。)が大切な要素です。そのため、Thank you.は言わずに、You too.とだけ返すことも多々あります。
Mai: Well, it’s 7:15. I better get going.
(19:15だ!行かなきゃ。)
Amber: OK. Have a good day.
(オーケー。お疲れ様。)
Mai: You too.
(あなたも。)

ネイティブのように「お疲れ様」を使い分けてみよう!
“Have a good rest of the day.”も使える!
“Have a good rest of the day.” も「お疲れ様」の意味で使われます。
少し長いので、舌が回らなそうですが(笑)
restとは「残り」の意味ですので、直訳すると今日の残りの時間が良い時間になりますようにという意味になります。
“Have a good day.” とほぼ同じ意味で使われます。
Mai: Wow! I can’t believe it’s 5:00. I gotta run.
(もう、17時だ!行かなきゃ。)
Amber: Have a good rest of the day.
(お疲れ様。)
Mai. Thanks. You too.
(ありがとう。あなたも。)

17時以降に使える「お疲れ様」“Have a good night.”
もう1つ、よく使われるHaveを使った「お疲れ様」の挨拶に、
“Have a good night.”があります。
これは、直訳すると「良い夜を」という意味になります。
night があるので、この表現を使えるのは「大体午後5時以降」です。
Amber: I gotta call it a day. I’m so tired.
(今日はもう仕事を終わりにします。疲れちゃった。)
Have a good night. See you tomorrow.
(お疲れ様。また、明日。)
Mai: You too. Bye.
(あなたも。さようなら。)

Maiは、最後に“Bye.” と言っていますね。
これを読んで、あれ? “Bye.” は不機嫌と思われる可能性があるので、
「挨拶では使わない」とさっき書いていなかった?と思われた方もいるかもしれません。
その通りです!
でも、ここでは使われていますね。
ここで“Bye.”が使えるのは、“You too.”(あなたも)と言った後だからです。
「あなたも」ということで、“Have a good night.”に返答していますので、“Bye.”が冷たくなりません。
“You too.”と言わずに、“Bye.” とだけ言っていたら、不機嫌な印象を与えてしまうかもしれません。
知っていた?カジュアルな「お疲れ様」は “Have a good one.”
これもよく使われる表現です。
oneとはdayもnightもrest of the dayの代わりにもなります。
なので、“Have a good day.”“Have a good rest of the day.”“Have a good night.”どれを言おう・・などと悩まずに、
“Have a good one.”だけを覚えていれば、どんな時の「お疲れ様」も対応できます。
とても便利な表現なんです。
ただし、使い方に少し注意!
1つだけ注意点があります。
この表現は「カジュアルな表現」なので、目上の人には使うことができません。
目上の人に使ってちょっと失礼だな?と思われないようにしたいですね。
まとめ
英語の「お疲れ様」は、”Good bye.”ではなく、”Have a good day.”です。
“Have a good day.”の他にもほぼ同じ意味で使われる“Have a good rest of the day.”や
17時以降に使える“Have a good night.”、そして、どんな時間、どんな状況でも使える“Have a good one.”があります。
“Have a good one.”はとても便利な表現ですが、カジュアルな表現ですので「目上の人には使えない」ことも覚えておきたいですね。
返答の仕方まとめ
そして、もう1つ気を付けたいのは、これらのことを言われた時の返答です。
“Thank you.”とだけ返さないようにすることです。
必ず、“You too.”(あなたもね)を言いましょう。
“Thank you. You too.”が長くてとっさに言えないかも!?と思ったら、“Thanks. You too.”
それも長いぞという方は、返答は、“You too.”だけで大丈夫です。
より良い職場環境や同僚との関係を築くために、ぜひ、ここに紹介した様々な「お疲れ様」を使ってみてくださいね。
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編集者
アメリカ出身。イーオン講師歴20年以上。様々なバックグラウンドを持つ生徒様を教えた経験あり。
この10年は、数多くの企業や学校教育機関にて英語研修や教員向け研修などを担当。
