2025.07.04

English File ネイティブはこう使う #4 “be in charge of” 会話例で学ぶ意味と使い方

ネイティブはどんな場面で “be in charge of” を使っているのか

be in charge of~は「~を担当する」ではない!?

be in charge of~は主に「~を担当する」と訳されますが、ネイティブスピーカーが考える意味は「責任者」に近いニュアンスです。
「担当する」は日本語では単に業務を表すのに使われますが、その人がその業務の責任者であるかどうかは曖昧です。一方でネイティブスピーカーにとってのbe in charge ofは、自分に裁量があり、自分の責任の下で物事が行われることを想像させます。
“I’m in charge of sales.” と言った場合に、その人が単に営業担当者なのか、営業部門の責任者なのかは、ビジネスの場面では大きな違いを生みますのでここでしっかり整理しておきましょう。


「責任者」であることを表すbe in charge of~会話例

Mai: I *got a promotion. I’ m now in charge of *domestic sales!
  (昇進したの。国内セールスの責任者になったの。)
Amber: Wow, that’s great news. Congratulations.
  (素晴らしいニュースね!おめでとう!)

ネイティブスピーカーはこの会話を聞いた時に、be in charge ofという表現から、
Maiは、国内セールチームの一員なだけでなく、そのチームの責任者であると考えます。そのため、この会話例では、「担当する」ではなく、「責任者」と訳しています。


ひとりで業務を行う場合のbe in charge of ~の会話例

Mai: Tomorrow we are holding a big conference.
  (明日、大きなカンファレンスがあるね。)
Amber: Yeah. I’ m in charge of introducing the speakers.
(そうね。私は、スピーカーを紹介する役割なの。)

この例のように、プロジェクト(この場合は、カンファレンス)の様々な仕事のうち、そのうちの1つを1人で行うということであれば、be in charge of が使えます。共通しているのはどちらも自分の責任の下でその仕事が行われるということです。

be in charge ofは、1人で行う仕事を担う場合や、チームの責任者であることを表す場合に使われることが分かりました。


「責任者」といえば be responsible for~ じゃないの!?

responsibleを辞書で調べると「責任がある」という意味が出てきますよね。なので、be responsible forの方が、be in charge of よりも責任者っぽく感じる人が多いのではないでしょうか。でも、実はネイティブはその反対に考えます。be in charge of はその仕事の責任者であることを表すのに対して、be responsible forは、他の人とその仕事を共有していることを示唆します。



responsible for~の会話例

Mai: You seem really busy these days.
(最近忙しそうだね。)

Amber: I’m responsible for updating the website.
(ウェブサイトの更新に携わっているんだ。)

Mai: Who else is on the project?
(他に誰がそのプロジェクトに関わってるの?)

この例では、Amberがウェブサイトの仕事をしていることが分かります。be in charge of ではなくて、be responsible for を使っていることから、Maiは他にもその仕事に関わっている人がいるのだろうなと想像しました。だから、他に誰がそのプロジェクトに関わっているかと聞いているんですね。



まとめ

be in charge ofとbe responsible forは共に仕事の内容を話す時に使える表現です。
この2つの違いは、be in charge ofには「責任者」の意味があるのに対し、be responsible forは、単純に職務があることを意味し、どちらかと言えば日本語の「担当者」に近いです。
2つを使う時には、その観点から使い分けたいですね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございます。
Good luck with your studies and see you next time!



【Useful Words】

got a promotion / 昇進する
domestic / 国内の

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編集者

Steve
イーオン法人向け英語研修 専任講師

アメリカ出身。イーオン講師歴20年以上。様々なバックグラウンドを持つ生徒様を教えた経験あり。

この10年は、数多くの企業や学校教育機関にて英語研修や教員向け研修などを担当。

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