Chat Better - 憧れのニューヨーク英語奮闘記 - #4 英語の会話を続けるためのテクニック③聞き返す
前回ご紹介の会話テクニック②はこちら
前回のChat Betterでは、
ニューヨーク留学時にあまりに英語が話せずホストファミリーとの関係が窮地に陥った体験から、
「まずい!もっと仲良くならないと!もっと英語で話さないと!」と一念発起し、
英語力が十分でなくとも、今ある力を活かし、
英語での会話を続けるために私が駆使した5つのテクニックのうち、2つ目の「相槌を打つ」を紹介しました。
英語の会話を続けるための5つのテクニックとは?
今回は、3つ目のテクニック「聞き返す」について
相手が言っていることを聞き取れないまま会話を続けることって、なかなか難しいですよね。
会話の内容からある程度予想できたとしても間違ってることもあります。
例えば・・・
分かったふりして予想で相槌を打っていたら、実は質問をされていて、相槌ではなく「返答が必要な場面」だった!
質問したはいいけれど、相手の答えが聞き取れず、次になんと言っていいか分からず・・。とか
結果・・
話が続かないこと(笑)私にはよーくありました。
どちらのパターンも相手のポカーンとした顔が浮かびます。
だからこそ・・!
聞き取れなかったら、良い感じに「聞き返し」ができて相手の言ったことを理解して会話を深めたいものです。
良い感じに相手を不快にさせない「聞き返し」のテクニックを今回は紹介します。
と、その前に!
聞き取れないことを申し訳なく思わない強い心を持とう!
テクニックの前にメンタルの話になりますが(笑)重要な事なのでお伝えしたいと思います。
実はとっても大切!
英語が十分に話せないことや、聞き取りができないことを
「英語ができなくて申し訳ないなぁ」と思わない心を持つことは、良好なコミュニケーションを取るためにとても大切です。
出来ないからと開き直り不遜な態度を取るのは違いますが、英語力が十分でなくとも、なにも悪くないのです。
敬意を持ち、堂々と「聞き取れません、よろしく!」という気持ちで次に紹介するテクニックを華麗に使いましょう。
聞き返しテクニック①:シンプル聞き返し
聞き返しテクニックの1つ目は、「シンプル聞き返し」です。
相手の言ったことが聞き取れなかった時は、どんな時でも使える表現です。
いくつかのフレーズをこのまま覚えて、使いまわしましょう。
<短いフレーズ>
◎ Excuse me?⤴
◎ Sorry?⤴
◎ Pardon?⤴
これらを言うときは、語尾を上げて言いましょう。
<少し長いフレーズ:もう一度言って頂けますか?>
◎ Could you say that again?
◎ Would you mind repeating that?
聞き返しテクニック②:確認聞き返し “Did you say ○○?”
2つ目のテクニックは、「確認聞き返し」です。
これは、「自分の聞き取りに自信がなく相手の言ったことを確認したい場合」や
「相手の言ったことが予想外で、自分の聞き取ったことが本当に合っているのかを確認する場合」などに使えます。
「○○って言った?」と聞き、相手にしっかりと自分の聞き取りが間違っていないかを確認します。
Mai: David didn’t join the sales call yesterday.(David、昨日、営業会議に出なかったよね。)
Amber: Yeah, he went AWOL.(そうなの。連絡なしに。)
Mai: Did you say “He went AWOL”?(連絡なしにって言った?)
Amber: Yeah, he didn’t show up to the office either.(オフィスにも来なかったんだよね。)
この例では、Amberの言った文全体を聞き返していますが、文全体ではなく、単語だけ、フレーズだけを○○に当てはめて聞き返すこともできます。
聞き返しテクニック③:ピンポイント聞き返し
3つ目のテクニックは、「ピンポイント聞き返し」です。
これは、相手の言ったことが「ピンポイントで聞き取れなかった」ときに使えるテクニックです。
1つ目の「シンプル聞き返し」よりも「自分が知りたい情報を確実に得る」ことができます。
私の経験上・・
聞き返しテクニック①の「シンプル聞き返し」は大変便利ですが、
たまに・・
「あー、聞きたかったのそこじゃない。そこは聞こえたの。聞き取れなかったのはその後の単語なのよー。」
「よし、もう一度聞き返してみよう!」と勇気を出して再度「シンプル聞き返し」を試みるも、
またなぜか聞きたいことは言われず、聞き取れてたことを繰り返し言われる。
↓
でも、さすがに「シンプル聞き返し」で何回も聞くことはできない。
↓
仕方がないが分からないままにするか。。。と諦めてしまう。
私は結構こんなことがありました(笑)
そんなことにならないように、3つ目のテクニック「ピンポイント聞き返し」を使います。
これを使えば、知りたいところをピンポイントで答えてもらえます。
「ピンポイント聞き返し」のコツがこちら
相手の言ったことを繰り返し、
「聞き取れなかった言葉」の所にwhere、what、whoなどの疑問詞を内容に合わせて入れる。
そうすると、「ピンポイント聞き返し」ができます。
◎「何が」聞き取れなかった場合: You did what?
◎「場所」が聞き取れなかった場合:You went where?
◎「名前」が聞き取れなかった場合:You went with who?
◎「いつ」が聞き取れなかった場合:You went there when?
聞き返しテクニック④:意味聞き返し
「シンプル聞き返し」「確認聞き返し」「ピンポイント聞き返し」を駆使し、相手の言ったことは分かった!!のに、
≪そもそもその単語や表現の意味を知らない!!≫
結局何を言われたのか理解ができない地獄のような状態(笑)を打破する
最終手段!「意味聞き返し」です。
もちろん、そんな地獄のような状況ではなく、
初めから相手の言った言葉は聞き取れたけれど、意味を知らない単語だった場合にも使えます。
ポイントがこちら!
◎シンプルに単語や表現の意味を聞く場合
「What does ○○ mean?」が使えます。
◎先程の会話の中で出てきたAWOLの意味が分からない場合
「What does AWOL mean?」(AWOLってどんな意味ですか?)
◎意味を丸投げで聞くのではなく、こんな意味ですか?と確認する場合
「AWOL means Absent Without Leave?」(AWOLは、無断欠席という意味ですか?)
※ちなみに・・興味深い英単語知識
AWOLとは、軍隊などで使われる軍事用語です。
「無断欠勤」や「無断離席」を表します。
それが転用されて≪軍事以外の環境(例えばオフィスなど)≫でも、
同じ意味で、気心の知れた同僚や友人間で使う少しユーモアのある表現として使われています。
※注意:本人を責めたりする時や、病気などの理由がある時には使えません。
また、カジュアルな表現ですので、正式な場では使うことはできませんので、気を付けてくださいね。
読み方は、「エイウォール」です。
まとめ
相手の言ったことが分からなかった時には、遠慮せずに勇気を出して、聞き返しましょう。
「シンプル聞き返し」だけを使うのではなく、いくつかの「聞き返し」方法を使いましょう!
避けたいのは相手の負担が大きくなってしまい、話したいという気持ちが薄れてしまうことですよね。
「シンプル聞き返し」に加えて、
「確認聞き返し」「ピンポイント聞き返し」「意味聞き返し」などの≪合わせ技≫を使うことで、
自然な聞き返しができ、良好なコミュニケーションが取れます。
ご紹介した「聞き返し」テクニックをぜひ使ってみてくださいね。
次回は・・
次回の会話テクニックは・・「褒める」です。
会話テクニックに「褒める」!?と思われた方はぜひお楽しみに♪
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編集者
ニューヨークにて英語を学ぶ。英検1級。TOEICテスト975点。
イーオンに各校にて10年間教務主任をし、現在は、多くの企業や教育機関にて英語研修を担当。