2025.09.05

Chat Better - 憧れのニューヨーク英語奮闘記 - #2 英語の会話を続けるためのテクニック①質問をする

窮地に陥った体験をした前回の振り返り

前回のChat Betterでは、
ニューヨーク留学時にあまりに英語が話せずホストファミリーとの関係が窮地に陥った体験から、
「まずい!もっと仲良くならないと!もっと英語で話さないと!」と一念発起した私の話しをしました。
英語力そのものを上げる努力はしますが、英語力はすぐには上がりません。でもホストファミリーとの関係を良くするのは待ったなし。
今ある力を活かしながら、英語での会話を続けるために私が駆使した5つのテクニックを紹介しました。

英語の会話を続けるための5つのテクニック

 
1. 質問をする
2. 相槌を打つ
3. 答えを聞き返す
4. 褒める
5. 共感する

最もパワフルなテクニック「質問をする」

今回は、テクニック①「質問をする」に関して詳しくお話しします。次回以降のコラムで順番にテクニック2から5までお話しします。
5つある会話術の中でも、「質問をする」の術が私は断トツで1番好きです。本当にお世話になりました。
というか今もお世話になりっぱなしです。

質問することのメリット

質問は本当にすごいです。なぜかというと、当たり前ですが、質問したら、相手が答えてくれるからです。
こちらが質問している限り主に話しをするのは相手です。なのでこちらがあまり英語を話せなくても会話を続けることが出来ます。
相手が話すことで会話が続くので、会話が盛り上がります。
私がかつてシャーリー(前回のChat Betterをご覧ください)に思われたように
「あの人と話してもつまらないわ~」と思われることを防げますので、相手との良い関係を築けます。

さらなるメリットが!

また、質問しながら会話の流れの主導権を取ることで自分の得意分野や興味のあることに話の流れを持っていくことも出来ます。
聞き取りの観点でもこちらが質問を選んでいるので、相手の答えを予測しやすく、聞きとれる可能性が上がります。
そのため、なんの話しをしているのか分からなくて困るということが起こりづらくなります。

質問をしてみると・・

 質問の術を使えなかった以前の私は、シャーリーから「How was your school?(学校どうだった?)」と聞かれた時に、「Good!」しか言えず会話が終わってしまって気まずいことがよくありました。
そこで!質問の術を活用です。
「Good」の後に「How was your day(シャーリーはどうだった)?」と聞いたら、彼女がその日にあったことを話してくれるので話が続きます。


ただし、ココは気をつけよう!

気を付けなければいけないのは、
彼女が言ってくれたことに対して次の質問や反応をしないとまた変な空気が流れてしまいます。
たまにありませんか?質問されて答えたのに相手の反応がいまいち(笑)聞いたのあなたよね!?みたいに思ってしまうこと。
こちらからそんなことにならないように何度か質問をしましょう。そして、質問した後の対応の仕方は、他の会話術でお伝えします。

では、質問をする時に使える具体的なテクニックを紹介します。

実践①相手に質問された同じ内容を聞き返す

  



Amber: Hi! Long time no see! How are you?
  (久しぶり!元気にしてた?)

You: Good! It’s been a while! How about you?
  (元気よ!久しぶり!あなたも元気?)

この例のように、How are you?と聞かれたら「あなたはお元気ですか?」と質問し返すのは、人として当たり前ですよね。
ただ、このようにシンプルな挨拶でもとっさのことになると「あなたはどう?」の言葉でさえ、急に出てこなくなるのが、コミュニケーションが苦手な私のようなタイプ。

そんな方に今回紹介したいのは!
相手がどんな質問をしてきても、これ1つでなんでも質問が返せる万能表現「How about you?です。

絶対使いたい「How about you?」

 「How about you?」はとても便利です。
なぜなら、聞かれた質問をそのままそっくり繰り返すことなしに、同じことを聞き返せるからです。
相手が言った質問をそのまま繰り返して、
「あなたは?」と聞ければいいですが、実際私に起こるのは「うわっ!聞いた時は意味が分かるのに、相手の質問を繰り返せない!」です。
そんな繰り返しが苦手な方にお勧めな「How about you?」です。

ここだけ気を付けたらOK

この表現を使うときに注意事項が1つあります。
声に出す時は、youを強調し、How about YOU?と言って下さい。
このことによって、あなたはどう?とあなたに興味がありますということを表現できます。

youを強調しないと(場合によっては)「あなたに興味はないけど一応マナーとして聞いてます。」みたいな感じが出てしまうかもしれません。

実践②“So!”や“Ah!”からの質問で沈黙を破る!

 

相手との間に沈黙が続き気まずい状況ってありませんか?
もちろん、上記の会話例のように、挨拶を交わした後、同じ空間にいてもお互いに話す必要のない状況もあります。
シーンとしていればよいのですが、なんとなく、「何か話さなきゃ」と思う場面ありますね。

そんな時は、こちらから質問をします。
唐突に沈黙を破るのも少し変な場面があるので、枕詞を使用します。

沈黙を破る!使える枕詞“So!”

 沈黙の後に、

You&Amber・・・・・・
You: So!When did you come back to Japan?
  (いつ日本に帰ってきたの?)
しばらく日本を離れていた様子のAmberのようです。

「So!」の後は、どんな質問でもいいです!
「相手に対して知っていること」「この話題なら聞き取りできそう!」という質問をしましょう。

「So!」は、「なので、だから」という意味の接続詞として使われることが多いですが、
この場合の「So!」は、「ところで、そういえば、さて」のような意味合いで使われています。

実際は、あまり意味の要素は強くなく、会話を始める為のきっかけの言葉です。

沈黙を破る!使える枕詞“Ah!”

 また、何かを急に思い出してこれ聞きたい!と思うことが出てきたときはAh!が使えます。これは、アッ!と読みます。

You&Amber・・・・・・
You: Ah! How was Chicago? I heard you went back to Chicago during summer break.
  (シカゴどうだった?夏休みにシカゴに帰ってたって聞いたよ。)


このような形で「Ah!」と言って会話を始めます。
「Ah!」のような感嘆詞の英語の発音は難しいのもあったりしますが、これは、日本語の「アッ」とほぼ一緒なので、発音を意識せず、「アッ!」と言って質問をしてみましょう。

実践③:伝家の宝刀!6W1Hを駆使する

 質問と言えば、5W1Hですが・・
what(何)、when(いつ)、who(誰)、which(どちら)、where(どこ)、why(なぜ)、how(どのように)の6W1Hを使って自分が興味のある内容を聞いてみましょう!

You: So! When did you come back to Japan?
    (そういえば!いつ日本に帰ってきたの?)

Amber: Well, I just came back yesterday. I was supposed to be back last weekend.
    (ちょうど昨日帰ってきたの!本当は先週の予定だったんだけどね。)

You: Oh, what happened?
    (何があったの?)

Amber: My flight got canceled.
    (予定のフライトがキャンセルになったの)

You: Wow. Why?
    (なんで?)

Amber: Well, because of bad weather.
    I had to wait for 3 days to get a ticket to Japan.
    You know, Japan is very popular now, so all the flights were full.

    (ええっと・・天候不良で、日本行きのチケット取得に3日間待ったんだ。今日本が人気でフライトが全部満席だったの。)

You: I’m sorry to hear that. Where did you stay for those 3 days?
    (そうだったの。3日間どこに滞在したの?)

Amber: I stayed at a hotel near the airport. It was so expensive.
    (空港近くのホテルに泊まったの。とても高かったよ。)

You: Yeah, everything is so expensive in the States. How much did the hotel cost?
    (そうだよね、アメリカだと全部高いよね。いくらしたの?)

会話はまだまだ続けることができますが、シミュレーションはこのあたりで終わりにします。
ここでの注目は、あなたは「少しの反応と6W1Hを使って質問をしている」だけですが、会話が続いていることです。
あなたが適切に質問をすることで、Amberはとても話しやすくなります。会話の際は、6W1Hを頭の片隅に意識して置いてどんどん使いましょう。

「質問しながら文章なんて作れない!」そんなあなたは

5行目のYouの「Why?」のように「What?」「When?」「How?」「Who?」と聞くだけでもどうにかなる時もたくさんあります。
恐れず聞いてみましょう!

ただし、(日本語でもですが)1単語で質問する時は言い方に気を付けないと感じが悪くなってしまうこともあるので、
「聞きたくて聞いていますよ。」という気持ちを言葉に乗せましょう。

次回は・・・

直前のAmberとYouの会話を見ていただくと、質問をする前にAmberが言ったことに対してYouは相槌で反応していますね。
質問の前に反応を入れるとさらに会話が盛り上がります。
次回はテクニック②「相槌を打つ」で反応する際に使う言葉を紹介します。お楽しみに!

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編集者

Yoko
イーオン法人向け英語研修 専任講師

ニューヨークにて英語を学ぶ。英検1級。TOEICテスト975点。

イーオンに各校にて10年間教務主任をし、現在は、多くの企業や教育機関にて英語研修を担当。

Yoko

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