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試験対策/資格取得

「英検®2級のスピーキングって、どんな内容なんだろうか」
「スピーキングは苦手だけど、英検®2級の面接は難しいかな?」
英検®2級のスピーキング(口頭面接)に不安を抱えている受験者は多いのではないでしょうか。
英検®2級の二次試験は、一次試験(筆記・リスニング)に合格した人だけが受けられる面接形式のテストで、スピーキング力(話す力)が問われます。
「面接官の前で話すなんて緊張してしまう」「自分のスピーキングに自信がない」という方もいるかもしれませんが、事前にポイントを押さえて対策しておけば十分に合格は目指せます。

本記事では、英検®2級のスピーキング(二次試験)の基本的な流れから、設問ごとの答え方、効果的な練習方法までをわかりやすく解説しています。

初めて受ける方でも、この記事を読めば、しっかりとコツをつかんで本番に臨めるはずです。ぜひ最後までお読みいただき、スピーキングの練習の仕方や本番の対策を身につけてください。
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目次
1. 英検®2級のスピーキングについての基礎知識

まずは英検®2級のスピーキングについての基礎知識をまとめて説明していきます。
英検®2級のスピーキング試験は、多くの受験者が「本番でうまく話せるか不安」と感じるパートです。ですが、試験の流れや出題傾向をあらかじめ理解しておけば、落ち着いて対応できます。
この章では、試験の形式や配点などの基本情報を、わかりやすく整理してお伝えします。
1-1. 英検®2級スピーキング(二次試験・面接)の基本情報
英検®2級のスピーキングとは、一次試験の合格者だけが受けられる「二次試験」で行われる英語での面接のことをいいます。
2級では約7分間の個人面接が想定されており、受験者1人に対して面接官1人の「1対1」の形式で行われます。
入室してから手渡される「問題カード」のパッセージ(文章)と3コマのイラストを題材に、口頭で音読や質問に対する回答を行います。
1-2. 英検®2級スピーキング(二次試験・面接)の流れ
英検®2級のスピーキングの流れは以下の通りです。
英検®2級のスピーキングの流れ
入室から着席まで | 係員の指示に従って面接室に入り、「面接カード」を面接官に手渡します。 面接官の指示に従って、着席します。 |
---|---|
氏名・級の確認、挨拶 | 面接官があなたの氏名とこれから受験する級の確認をします。 その後、簡単な挨拶をします。 |
「問題カード」を受け取る | 面接官からパッセージ(文章)と3コマのイラストが印刷された「問題カード」が手渡されます。 |
パッセージの黙読(20秒) | まず、パッセージ(文章)を黙読するように指示されます。黙読時間は20秒です。 |
パッセージの音読 | 黙読後、面接官から音読するように指示がありますので、英語のタイトルから読んでください。 |
質問No.1 パッセージについての質問に回答する問題 |
音読の後、パッセージの内容について面接官からの質問に英語で回答します。 「問題カード」のパッセージ(文章)を見ながらの回答で問題ありません。 |
3コマイラストの考慮時間(20 秒) | 次にイラストの展開説明をする質問の準備時間として、イラストを見ながら考える時間が20秒与えられます。 |
質問No.2 イラストの展開説明問題 |
展開説明の言い出し部分は「問題カード」に印刷されています。 それに続くように、問題カードの3コマのイラストの展開を口頭で説明します。 |
「問題カード」を裏返す | 面接官から「問題カード」を裏返すように指示されます。これ以降は、「問題カード」を見ずに答えます。 |
質問No.3 カードのトピックに関連した内容について意見を表明する問題 |
問題カードに関連する内容の質問に対して、受験者自身の意見を回答します。 |
質問No.4 日常生活の事柄について意見を表明する問題 |
日常生活の一般的な事柄に関する質問に対して、受験者自身の意見を回答します。問題カードに関連しない内容が含まれることもあります。 |
退室 | 問題カードを面接官に返して退室します。 |
1-3. 英検®2級スピーキング(二次試験・面接)の配点・合格基準
英検®2級のスピーキング(二次試験・面接)は、
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5つの問題への応答内容や発音、語彙、文法、語法、情報量
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積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度など
で評価されます。
それぞれの配点は公表されていないのですが、以下のような配点ではないかといわれています。
英検®2級のスピーキングの配点
パッセージの音読 | (5点) |
---|---|
質問No.1 パッセージについての質問に回答する問題 |
(5点) |
質問No.2 イラストの展開説明問題 |
(10点) |
質問No.3 カードのトピックに関連した内容について意見を表明する問題 |
(5点) |
質問No.4 日常生活の事柄について意見を表明する問題 |
(5点) |
面接中のアティチュード(積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度があるかどうか) | (3点) |
2級の二次試験の合格ラインは、英検®CSEスコアで650満点中460点(得点率約7割)です。
つまり、上記の配点でいうと33点中23点〜24点が合格ラインとなりますが、実際にはスコアは他の受験者の点数などによって変動するため一概には言えません。あくまで参考として理解しておきましょう。
2. 英検®2級スピーキングの設問ごとの内容・ポイント

英検®2級のスピーキングの基礎知識について理解したところで、ここからは設問ごとに「どのような問題が出るのか」など詳しい解説をしていきます。
2-1. パッセージ音読問題の内容・ポイント
パッセージ音読問題は、スピーキングテストの最初の課題です。60語程度の英文(パッセージ)を音読する問題です。
面接官から手渡される「問題カード」上部にあるテキストが問題文となるパッセージです。下部には次の問題(No.2)のイラストが表示されています。
例題
A New Service for Shoppers with Kids
It can be difficult for caregivers with small children to visit busy supermarkets.
Because of this, more department stores have begun providing playroom services for children.
Some shoppers with kids prefer places that offer this kind of support.
That way, they can focus on their shopping more comfortably.
These kinds of services are now appearing in other places too, such as movie halls and health centers.
まず面接官からの指示で20秒間黙読します。黙読の時間は20秒と長くはないため、20秒の時間内にパッセージの大筋を把握して、文章の切れ目や「つなぎ言葉」(”Because of this”や”That way”)に注目しましょう。
黙読時間の20秒が終わると、面接官からの指示があるので、パッセージを声に出して音読します。音読の時間には制限がありませんので、落ち着いて意味の区切りでしっかりとポーズを置きながら、抑揚をつけて読み上げましょう。
大きくハッキリと読み上げることも大切です。知らない単語があった場合にもできるだけ止まらず、綴りから発音を推測して堂々と読み上げるのがポイントです。
2-2. パッセージについての質問(No.1)の内容・ポイント
パッセージの音読が終わったら、次は音読したパッセージに関する質問(No.1)をされるので、その質問に回答します。
質問は「How~?」や「Why~?」から始まることが大半です。つまり、方法・手段や理由・原因を答えることが多いということです。
例題
No.1
According to the passage, how do some shoppers with kids make their shopping more comfortable?
回答例
By picking stores that offer playroom services.
たとえば上記の問題では「How〜?」が問題になっており、「By ~ing」のように、方法について、回答しています。
2-3. イラストの展開説明(No.2)の内容・ポイント
パッセージの音読とパッセージに関する質問が終わると、次は、問題カードのパッセージの下にある「3コマイラスト」の部分に移ります。
このNo.2の問題は10点の配点とされており、スピーキング全体の33点中の10点と約3分の1を占めるため、しっかりとポイントを押さえておきましょう。
イラストの展開説明(No.2)では、3コマの絵を20秒見る時間が与えられた後に、そのイラストの状況をストーリーにして説明するように求められます。
問題カードには、「Your story should begin with...」という導入文と、吹き出しのセリフ・時間経過の文言(例:Ten minutes later)などが記載されています。これらを活用しつつ、自分で考えた英文(登場人物の行動や気持ちなど)を補って構成します。
難しい単語を使う必要はありませんし、準2級の2次試験で行う「イラスト内の人物の行動・状況描写」を順番につなげるだけで十分回答できるはずです。
2-4. 受験者自身の意見をたずねる問題(No.3・No.4)の内容・ポイント
次のNo.3とNo.4では、受験者自身の意見について質問されて、自分の考えを述べる問題です。No.3は問題カードのトピックに関連した話題で、No.4はトピックとの関連性は薄い社会問題などについて問われます。
どちらも、賛成か反対か立場をはっきり示したうえで、理由を2つ以上の文で述べることが合格へのポイントです。
受験者自身の意見をたずねる問題(No.3・No.4)のコツ
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自分の意見にこだわりすぎずに、理由を述べやすい立場を選んで回答する
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客観的な視点や社会的背景を考慮して、一般論をベースに話す
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内容に自信がなくても、はっきりとした発音・丁寧な態度で伝える
「I think that…」や「In my opinion, …」など使える表現をいくつかストックしておくと、焦らずに堂々と回答できるでしょう。
3. 英検®2級スピーキングの設問ごとの効果的な勉強方法

英検®2級スピーキングの内容とポイントがわかったところで、ここからは具体的に、できるだけ効率的に勉強を進めるための勉強法のコツをお伝えしていきます。
設問ごとにコツを絞って解説するので、ぜひ参考になさってみてください。
3-1. パッセージ黙読:過去問・練習問題で「20秒での全体把握」を練習する
パッセージ問題では、問題カードを手渡されたあと、黙読20秒→音読(時間制限なし)→パッセージに関する質問に回答、という流れになります。
つまり、20秒という限られた黙読時間のなかで「文章の全体像」と「カギになる箇所の位置」を把握する練習をしておくことが重要となります。
パッセージ内に次のような語句がある場合、その直前の文が答えになる可能性が非常に高いので、該当箇所を確認しておくのがおすすめです。該当箇所を覚えておけば、質問されたときにどの部分を見れば良いかを把握しやすくなります。
注目する箇所
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How〜?と聞かれた場合:方法が述べられている箇所を探す(in this wayやby doing soなどに注目する)
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Why〜?と聞かれた場合:理由が述べられている箇所を探す(therefore や soに注目する)
また、音読の際にリズムよく読むためにも、黙読の時点で文の構造や区切りのイメージをつかんでおくことも効果的です。
この練習を重ねることで、本番でも焦らずにパッセージ全体の要点をつかめるようになります。過去問や練習問題を使い、「20秒で何が読み取れるか」を意識して訓練してみましょう。
3-2. パッセージ音読:自分の声を録音して減点要素がないか確認する
スピーキングのパッセージ音読パートで点を落とさないためには、自分の声を録音してチェックする練習がとても効果的です。録音することで「自分では気づけなかったミス」や「不自然な読み方」を客観的に確認できるからです。
英検®2級の音読では、発音やイントネーション、読むスピード、自然な流れ、理解して読めているかなど、複数の観点で採点されます。面接官になったつもりで、客観的に、自分のスピーキングに対して減点要素がないかを確認して繰り返し練習しましょう。
過去問や予想問題集からパッセージを選んで、スマホのボイスメモなどを使って自分の声を録音したら、以下のポイントをチェックします。
録音した音読をチェックするときのポイント
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発音:英語らしい音で話せているか(LとR、BとVなど)
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イントネーション:文の意味に合った抑揚になっているか
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リズム:機械的な読み上げになっていないか
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スピード:ゆっくりすぎたり、早口すぎたりしていないか
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自信:話し方に迷いがなく、大きな声でハキハキと発音できているか
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区切り:コンマや意味の切れ目などでしっかりと区切っているか
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その他:読み飛ばしなどがないかも確認
YouTubeや英検®の公式見本音声などの「模範的な音読サンプル」と聞き比べるのもおすすめです。気になる箇所は練習して、もう一度録音して修正できているか確認しましょう。
こうした録音→確認→修正のサイクルを繰り返すことで、実際の試験でも自信を持って読み上げる力がつきます。特に、「発音に自信がない」「緊張で早口になってしまう」という方には録音練習がとても有効です。
3-3. パッセージ問題(No.1):過去問・練習問題で形式に慣れる
パッセージに関する質問(No.1)では、過去問や練習問題を使って出題形式に慣れておくことが非常に重要です。
パッセージに関する質問は「How~?」や「Why~?」のどちらかで問われることが多く、答え方も以下のどちらかになります。この形式に慣れておけば、本番でも焦らずに回答できます。
答え方の基本パターン
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How〜?と聞かれた場合:「By ~ing」の形で答える
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Why〜?と聞かれた場合:「Because ~」の形で答える(主語は‘”it”や”they”など代名詞に置き換える)
なお、パッセージの中に this や these などの指示語が出てきたときは、それをそのまま答えに使うのではなく、指している「具体的な名詞」に置き換えて答えるのがベストです。
この言い換えについても練習しておくことで、本番でも対応できるはずです。
このように、過去問やサンプル問題を使って質問の流れ・答え方のパターンに慣れておくことで、余計なミスを防ぎ、自信を持って答えられるようになります。パターンを習得するまで何度も繰り返しましょう。
3-4. イラスト展開説明(No.2):各コマ2文ずつ順番に説明する訓練をする
イラスト展開説明(No.2)では、コツを押さえて、各コマ2文ずつ順番に説明する訓練をするのが効率的な勉強法です。問題カードに書かれた導入文や吹き出し・矢印のセリフを適宜引用しながら、自作文を補って展開する練習を繰り返しましょう。
イラストの展開説明(No.2)のコツ
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カードの導入文・吹き出し・矢印("Two hours later"など)の文はそのまま活用する
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イラストは「過去にあった出来事」としてすべて過去形で話す
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イラスト内の情報にプラスして、行動や心理描写(誰が何をして、どのような気持ちだったのか)を自分で考えて追加する
たとえば問題カードに
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One weekend, the Tanaka couple visited a science center that had a play area for children.
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“They’ll watch our toddler while we explore the exhibits.”という男性のセリフ
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「A few minutes later」「Two hours later, in the souvenir corner」という時間経過を表す矢印とコメント
が書かれているので、これらの文章はそのまま、またはアレンジして使うことができます。
あとは、イラストの人物の表情などを参考に、誰が何をしてどのように感じているのかを想像して自分の言葉にします。
回答例
One weekend, the Tanaka couple visited a science center that had a play area for children.
Mr. Tanaka said to his wife,
“They’ll watch our toddler while we explore the exhibits.”
A few minutes later, Mr. Tanaka was placing his jacket into a locker.
Mrs. Tanaka was excited to walk through the displays with her husband.
Two hours later, in the souvenir corner,
Mr. Tanaka was picking out a puzzle for their child.
Mrs. Tanaka was feeling anxious that their little one might be upset.
上記の回答例では、黒字は問題カードに書かれている内容で、赤字が自分で考えて補った部分です。このように、既存の情報と自分で補う部分を組み立ててストーリーにして話す練習を繰り返しましょう。
人物は「the man」「the girl」などシンプルな単語でOKです。さらにイラストの人物の表情を読み取って「He looked worried.」「She seemed happy.」など気持ちの描写を1〜2ヶ所加えると自然なストーリーになります。
英語の正確さよりも「状況を読み取る力」や「伝えようとする意志」、「ストーリーとして成り立っているか」が重視されるので、事前にパターンを覚えて練習しておきましょう。
準備時間20秒の使い方も大切です。前半の5秒で導入文「Your story should begin with...」を読みストーリーの主人公と場面を把握して、後半15秒で3コマすべてを見て、行動と気持ちの流れを頭の中で組み立てる練習もしておくと安心です。
3-4. イラスト展開説明(No.2):説明に使用する表現をパターン化して覚える
イラスト展開説明(No.2)では、使い回せる英語表現をあらかじめパターン化して覚えておくことが非常に有効です。よく使うフレーズを定型で覚えておけば、試験本番でスムーズに話し出せるようになり、焦ることが減ります。
イラスト展開説明の問題では、「決められた導入文から始まって、イラストの人物の行動や心理を時系列で語る」という決まった構成パターンになっています。出題内容は毎回異なっていても、使う表現は似通っているため、練習次第で「慣れ」で対応できるようになります。
たとえば以下のような表現は、イラスト展開説明で多く使える表現です。
イラスト展開説明で使えるフレーズ一覧
用途 | フレーズ例 |
---|---|
セリフを紹介する | He said, “...” / She said that she wanted to… |
行動を描写する | The man was putting his bag into a locker. |
時間の経過を示す | Ten minutes later, ... / Two hours later, ... |
気持ちを伝える | She looked worried. / He seemed excited. |
場所を説明する | At the gift shop, ... / In front of the museum, ... |
目的や理由を述べる | They wanted to enjoy the exhibition. / She went there to buy a present. |
これらのパターンを「自分の中のストック」として用意しておくと、イラストの内容を見たときにどの表現を使えばいいかが瞬時に判断でき、英文作成に迷う時間が発生しません。
表現の引き出しが多いほど、当日の自由度も高まるため、積極的に暗記して活用していきましょう。
3-5. 意見表明(No.3・No.4)対策:模範解答を参考に回答形式を習得する
意見を問われる設問(No.3・No.4)に強くなるためには、過去問や練習問題の模範回答を参考にして、まずは回答形式を習得することが大切です。
英検®2級の意見表明では「立場を明確にし、その理由を2文以上で述べる」ことが求められています。まずは模範回答の形式を真似して習得することで、確実に得点できるようになります。
No.3の質問と模範解答
面接官からの質問
Some people say parents today give too much freedom to their children.
What do you think about that?
賛成の場合の回答
I agree. These days, parents are not strict enough. As a result, children’s manners are getting worse.
反対の場合の回答
I disagree. I think many parents control their children too much. Children feel a lot of pressure from their parents.
No.3では、まず賛成か反対かを表明する→その理由→結果どうなっているか、という形式になっていることがわかります。この回答形式を習得して自分の言葉に置き換えていく練習を繰り返しましょう。
No.4の質問と模範解答
面接官からの質問
Today, many people buy secondhand goods such as used books and used clothing. Do you think more people will buy secondhand goods in the future?
賛成の場合の回答
Yes. → Why?
People can save money by buying used goods. Also, I think secondhand stores will sell more kinds of things.
反対の場合の回答
No. → Why?
I think most people like to buy new things. They do not want things that other people have used.
No.4では、まず「Yes」か「No」で回答して、「理由2文」または「理由と補足の2文」という形式が一般的です。この回答形式から外れないようにして、自分だったらどのように回答するかを考えて練習しましょう。
形式を習得してから自分の言葉で言い換える練習を重ねることが、意見表明パートの得点アップにつながります。
3-6. 意見表明(No.3・No.4)対策:頻出トピックの意見をまとめておく
意見表明の問題に対応するためには、事前に「よく出るテーマ」について調べて準備しておくことが効果的です。
意見表明(No.3・No.4)での頻出トピックをまとめると以下のような内容となります。
意見表明(No.3・No.4)での頻出トピック
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教育関連・子育てなど(外国語教育の必要性、学校に制服は必要か、学校でのe-learningの普及など)
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環境問題(大都市の緑化は進めるべきか、自動車の使用制限は必要か、ミネラルウォーターの今後の需要など)
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テクノロジー(メールと電話はどちらが便利か、電子書籍と紙の本の違い、インターネットでの買い物の増加についてなど)
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メディア(テレビの教育的価値はあるか、日本人俳優・アーティストの海外進出、電子メディアによる情報収集の利点と欠点など)
なお、回答する意見は、かならずしも自分の正直な意見でなくてもかまいません。賛成か反対かの理由がすぐに思いつく立場をあえて取ったり、客観的な立場からまとめたりするのもおすすめです。
どの立場から回答するのかも含めてあらかじめ頻出トピックについて考えておくことで、本番中に英語で考える負担が減り、言葉がスムーズに出てくるようになります。
4. 英検®2級スピーキング全体の練習方法

英検®2級のスピーキング試験に備えるには、パートごとの対策に加えて、全体を通した練習が欠かせません。
試験当日に緊張してしまい「実力を出しきれなかった」というのは、よくある失敗パターンです。あらかじめ本番に近い流れで通して練習しておくことで、落ち着いて本番に臨むことができます。
ここでは、全体練習の中でも特に効果的な4つの方法を紹介します。
4-1. アティチュードで減点されないための練習をしておく
英検®のスピーキング(二次試験)では、音読+4つの質問回答以外に、アティチュード(積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度)も評価対象となります。
アティチュードの点数配点は3点で、スピーキング全体の33点満点のうち10%と考えると決して無視できません。減点されずに3点確保しておきたいところです。
アティチュードで減点されないためには、以下のポイントを意識して積極性や意欲をアピールすることが大切です。
アティチュードで減点されないためのポイント
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問題への回答だけでなく、入室後の挨拶やお礼などもしっかりと伝える
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面接官としっかりアイコンタクトを取って、コミュニケーションを図ろうとする意欲を伝える
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聞き取りやすい声の大きさやトーン、喋り方を意識して話す
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知らない単語を不明瞭にごまかすのではなく、間違っても良いので堂々と発音する
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少しおおげさにジェスチャーを交えて、抑揚やリズムを意識して話す
アティチュードに問題がないか確認するには、自分が話している姿を録画してチェックするか、英会話スクールの講師や英語が得意な友達・家族に頼んでフィードバックをもらうのがおすすめです。
減点されそうなポイントが見つかったら、どうか改善するかを見極めて何度も練習しておきましょう。
4-2. 過去問・予想問題集を使って「本番と同じ流れ」で練習する
自宅で独学で英検®2級のスピーキング対策をするときには、過去問や予想問題集を使って、できるだけ本番と同じ流れで練習を行う方法がとても効果的です。
スピーキング試験の決まった流れ(入室から退室まで)に慣れておくことができれば、当日も「次にすることが何か」がわかるため、緊張せずに対応できるはずです。
本番と同じ流れで練習するには、以下のような練習方法がおすすめです。
「本番と同じ流れ」で練習する方法
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入室後に「面接カード」を渡したり、面接官に挨拶したりするところも練習する
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面接官のセリフも台本化して、自分で読み上げてインタビュー形式で進める
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音読前の20秒の黙読時間もしっかり測って、本番と同じ制限時間の中で一連の流れを練習する
なお、英検®公式サイトには「バーチャル二次試験」というコンテンツがあり、2級の入室から退室までを動くイラストで確認できます。このコンテンツには面接官のセリフも音声で入っているため、バーチャル二次試験のコンテンツを流しながら過去問・予想問題集を解くのもおすすめです。
また、リアルな面接シミュレーションが体験できる動画が付いている予想問題集を使うのも良いでしょう。
4-3. 家族や友人に面接官役をお願いして模擬面接をする
もし可能であれば、自分で模擬面接するのに加えて、家族や友人に面接官役をお願いして模擬面接をするのもおすすめです。
自分ではなく第三者に面接官をしてもらうことで、より実際の面接に近い緊張感を体験できます。
1人での練習では、聞き取れなかった時の対応をしたり、「間の取り方」やアイコンタクトの取り方などの感覚をつかむのは難しいでしょう。話す相手がいることで、声の大きさなども含めて、どのように聞き取りやすく話すかの実践練習をすることができます。
4-4. 英会話スクールの英検®対策で講師にフィードバックをもらう
家族や友人に面接官役をしてもらうことも実践的な練習にはなりますが、間違いの指摘や言い換えの提案、自然な表現のアドバイスまでを的確にもらうことは難しいでしょう。
そのため、英検®2級の二次試験を突破するための助言を得たいならば、英会話スクールの講師にフィードバックをもらうのがおすすめです。英会話学校で実施している英検対策講座などでは、面接本番を想定した質問の出し方や細かな改善指導を受けることができるため、より合格に近づくための対策ができます。
オンラインでも発音や語彙の使い方、構成のアドバイスをもらうことはできますが、相手との距離感やアイコンタクト、話す姿勢など本番に近い雰囲気を体験したいなら、やはり対面での模擬面接がおすすめです。
とはいってもオンライン英会話には「時間や場所にとらわれず、数をこなせる」「安価で英検®対策に特化した講師と繋がれる」といった強みがあります。オンラインでたくさん練習して、対面で実戦感覚を仕上げるなど、状況に応じて最適な方法で練習を行いましょう。
5. 英検®2級スピーキングで困ったときの対策まとめ

スピーキング(二次試験)の本番では、予想外の質問に戸惑ったり、言葉に詰まってしまったりすることもあります。そんなときに慌てないためには、困ったときの対処法を事前に身につけておくと安心です。
黙ったり誤魔化してしまったりするとアティチュードが減点されてしまうことがあるため、困っても黙り込まずに何かしら対応する姿勢を見せることが大切です。
質問が聞き取れなかった場合や、答えに詰まった場合、発音や文法を間違ってしまった場合の対処法について解説していきます。
5-1. 質問が聞き取れなかった場合
面接官の質問が聞き取れなかったときには、なるべく間を空けずに「Could you repeat that, please?」や「I beg your pardon?」と丁寧に聞き返しましょう。
一回聞き返したからといって減点にはなりません。むしろ、聞き返すのを恥ずかしがらず、「聞き取ろうとする意志を見せる」ことが大切です。
なお、無言の時間が過ぎてから聞き返したり、何度も聞き返したりするのは減点対象になります。
聞き返しても面接官の質問を理解できない場合には、潔く諦めて「Sorry, I don't know.」と伝えて、次の問題に進むようにしましょう。
5-2. 答えに詰まった場合
英検®2級のスピーキング試験で答えに詰まってしまった場合には、考え込んで黙ってしまうのではなく、「Let me see, I think…」「It's a difficult question.」などのフレーズで時間を稼ぎましょう。
こうしたフレーズで時間をつなぎながら、無言にならずに考えながら答えを組み立てることが大切です。
焦って不自然な英文を出すよりも、ワンクッション入れるほうが自然に聞こえ、印象も悪くなりません。
5-3. 発音や回答を間違ってしまった場合
言い間違いや発音ミス、噛んでしまった場合も、落ち着いて言い直せば減点は最低限に抑えられます。焦ってしまわずに冷静に言い直しましょう。
無言になってしまうのが最もマイナスになるため、ミスを気にせずすぐに言い換えるなどの対応をして、最後まで話しきる姿勢が大切です。
また、話しながら「答えを間違ってしまったな」と思ったならば、「Excuse me. Could I answer the question again? I think I made a mistake.」と面接官に許可を求めてから言い直しましょう。
この場合も慌てずに相手に伝えようとする気持ちを持って、最後まで話し切るのがポイントです。
6. スピーキング対策が不安なら英会話イーオンの英検®対策コースがおすすめ

ここまでの内容で、英検®2級のスピーキング試験がどのような形式で行われて、どんな力が求められるのか、全体像はつかめたかと思います。
ただ、実際に一人で対策を進めようとすると、
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音読の抑揚やイントネーションが正しくできているか不安
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自分の発音などが、どう評価されるかわからない(自己採点が難しい)
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イラスト問題を、英語でどう表現すればいいか迷ってしまう
などといった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
スピーキングは「英語を使って実際に伝える力」が問われるパートです。独学で学ぶこともできますが、できれば講師に直接指導してもらえる環境があれば、より効率的にスピーキング力を伸ばすことができます。
英検®対策やスピーキング対策をスクールで学習したい方におすすめなのが、英会話イーオンの「英検®対策コース」です。
イーオンの英検®対策コースを活用することで、単なる知識だけでなく、「本番で自信を持って話せる力」を確実に伸ばすことができます。
気になる方は、ぜひ「無料英語力診断」からお気軽にお問い合わせください。
7. まとめ
本記事では「英検®2級のスピーキング」について詳しく解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。
英検®2級対策が不安という方は、ぜひ英会話イーオンの英検®対策コースもご検討ください。
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