-
試験対策/資格取得

「英検®1級って、独学で本当に合格できるのかな?」
「英検®1級を独学で合格するために、どうやって勉強したらいいんだろう?」と思っていませんか?
確かに、英検®1級は準1級より格段に難易度が上がりますが、独学で合格が可能です。実際、イーオンの日本人教師の中でも英検®1級を取得している多くの教師は独学で合格しています。
このことから、適切な教材選びと学習計画といった正しい戦略を持ち、日々継続して努力することで、独学で英検®1級合格が達成可能であることがわかるでしょう。
しかし、英検®1級の合格率は、一次試験が10%前後、二次試験が60%前後と言われており、非常に難易度が高いです。
それでも、せっかく挑戦するなら、できるだけ最短で合格を勝ち取りたいですよね。
本記事では、英検®1級に6ヶ月で合格するための学習スケジュールや効果的な勉強法を、セクション別に徹底解説していきます。
本記事でわかること
-
独学で一発合格を目指す2つの心構え
-
【6ヶ月間】独学スケジュール
-
セクション別:合格に向けた効果的な独学勉強法
-
独学で合格を狙う際の3つのポイント
記事を読み終えるころには、自分専用の独学プランを作成し、自信を持って勉強をスタートできるはずです。
それでは早速、あなたの英検®1級独学合格への道を一緒に見ていきましょう!
-
1分で予約可能。レッスンやカウンセリングなどを体験できます!
-
お電話でのご予約・お問い合わせTEL:0800-111-1111受付時間 10:00~19:00(土・日・祝含む)
目次
1. 英検®1級に独学で一発合格を目指す2つの心構え

英検®1級に独学で一発合格するには、まずは以下の2つの心構えを持っておくことが大切です。
-
6ヶ月で最低400時間の学習時間を確保する
-
まずは語彙対策からスタートする
それでは、以下でひとつずつ解説していきます。
1-1. 6ヶ月で最低400時間の学習時間を確保する
合格に向けて、6ヶ月で最低400時間の学習時間を確保しましょう。
語彙・読解・リスニング・ライティング・スピーキングのいずれも高いレベルが求められ、十分な学習時間を積まないと合格が難しいからです。
例えば、平日は1〜2時間、休日は3〜5時間を学習に充てると、6ヶ月で約400時間の学習が可能になります。
一般的には400〜500時間程度の学習が必要と言われているため、最低でも400時間は確保が必要です。※英検準1級合格している想定での勉強時間
仕事や学校、家事などがある中で毎日一定の時間を確保するのは難しいかもしれませんが、スキマ時間などを利用して勉強時間を作るようにしましょう。
1-2. まずは語彙対策からスタートする
得点率を高めるために、まずは語彙対策からスタートしましょう。
なぜなら、英検®1級の4技能全てで高得点を取るための土台となるからです。
英検®1級では抽象的で難易度の高い語彙が多く出題されます。そのため、語彙力が不足しているとリーディングやリスニングでも内容を理解することが難しくなり、合格が遠のきます。
具体的な学習法は「3-1. 語彙」でお伝えしますが、市販の英検®1級対策用の単語集を使い、
語彙をまずは増強し、ほかのセクションの学習効率を向上させていってください。
2. 【6ヶ月で英検®1級合格】独学スケジュール

本章では、独学での英検®1級合格に向けて「6ヶ月間の学習スケジュール」を月ごとに解説していきます。
それぞれの月に「なにを重視し、どう進めるべきか」を明確にすることで、スムーズに日々の学習に取り組めるようになるでしょう。
-
【1ヶ月目】語彙力強化と過去問で現状把握
-
【2ヶ月目】語彙力強化とリーディング重点対策
-
【3ヶ月目】リスニング対策を本格スタート
-
【4ヶ月目】ライティング構成を固める
-
【5ヶ月目】過去問演習とスピーキング練習
-
【6ヶ月目】過去問演習と苦手パートの総仕上げ
それでは、以下で解説していきます。
2-1. 【1ヶ月目】語彙力強化と過去問で現状把握
独学での英検®1級合格に向けて、学習のスタートは以下の2点を意識してください。
-
語彙力を強化する
-
過去問を1回分解き、現時点での立ち位置を確認する
まず、1ヶ月目に語彙力を強化しましょう。
英検®1級は出題範囲が広く、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのどのスキルにおいても、語彙力なしには何もできないからです。
ここで語彙力を強化することで、2ヶ月目以降のリーディングやリスニングでも伸びが早まるでしょう。オススメの教材については、「3-1. 語彙」で詳しく解説します。
次に、旺文社から発行されている「2025年度版 英検1級 過去6回全問題集」で各セクションの形式と難易度を確認してください。合格までに足りない点を明らかにすることで、効率よく学習計画を立てられます。
この段階で正解が少なくても気にしないでください。あくまでも「伸びしろが明確になった」と前向きに捉え、自分に足りないスキルをリストアップし、学習計画を立ててください。
【独学】英検®1級合格に向けて1ヶ月目の学習ポイント
過去問で全体像をつかみ、語彙を増やし、翌月以降に備える
2-2. 【2ヶ月目】語彙力強化とリーディング重点対策
2ヶ月目は、以下の2つを中心に意識していきましょう。
-
初月に引き続き語彙を増やす
-
リーディングを重点的に強化する
1ヶ月目で語彙力をアップさせたことで、英検®1級の長文も最初より読みやすく感じるようになっているはずです。
この語彙力の土台があると、多読と精読の学習がより効果的になるため、2ヶ月目も引き続き、語彙力強化に努めてください。
次に、リーディングでは、「読む深さ(=精読)」と「読む速さ(=多読)」を同時に進める2種類の勉強法を同時に行いましょう。
英検®1級のリーディングセクションでは、抽象的で難易度の高い文章が出題されます。背景知識と読解スピードが問われるため、精読と多読の学習をどちらも継続して行うことが重要です。
詳細は「3-2. リーディング」で詳しく解説していきます。
【独学】英検®1級合格に向けて2ヶ月目の学習ポイント
日々の学習に多読・精読の両方を組み込み、引き続き語彙を強化する
2-3. 【3ヶ月目】リスニング対策を本格スタート
3ヶ月目は、語彙力アップやリーディング練習は続けつつ、リスニング対策を本格的にスタートさせましょう。
具体的には、「深く聴く(=精聴)」と「量を聴く(=多聴)」のバランスを取りながら学習することが大切です。
リスニングの独学勉強法については「3-3. リスニング」で詳しく解説していますが、英検®1級のリスニングはスピードが速く、内容も高度なため集中力が求められます。
とはいえ、1ヶ月目、2ヶ月目と語彙力アップに注力してきたこのタイミングなら、難しい単語に対する抵抗感が薄れ、英語の理解度も向上しているはずです。
リスニングは、毎日少しずつでも学習し続けることが合格への近道になるため、焦らず続けていってください。
【独学】英検®1級合格に向けて3ヶ月目の学習ポイント
語彙やリーディング学習に加え、本格的にリスニング学習をスタート!
2-4. 【4ヶ月目】ライティング構成を固める
4ヶ月目からは、本格的にライティング対策を始めましょう。
一次試験のライティングは要約問題とエッセイの2題ですが、40分程度で仕上げるスピードが必要です。
限られた時間で説得力ある主張を展開するためには、構成を迷っている時間はありません。迷わず書き出せるように「序論⇒本論⇒結論」の基本パターンをしっかり身につけてください。
詳しい勉強法は「3-4. ライティング」で説明していますが、英検®1級対策として発行されている英作文の問題集を使い、「序論⇒本論⇒結論」の基本パターンをスラスラと書けるよう徹底的に練習しましょう。
同時に、語彙のチェックや毎日のリーディング、リスニングもやることを考えると、ライティング対策だけにあまり時間を使うことができないかもしれません。
その場合は、
-
週末などまとまった時間が取れるタイミングで書く練習を行う
-
平日はスキマ時間を利用して模範解答を読み、基本パターンの確認をする
など、工夫して学習していってください。
しっかりと基本パターンを覚えて、自分の意見を明確に表現できるようにしましょう。
【独学】英検®1級合格に向けて4ヶ月目の学習ポイント
「序論⇒本論⇒結論」のライティング基本パターンを身につける
2-5. 【5ヶ月目】過去問演習とスピーキング練習
5ヶ月目となり、いよいよ本試験まで残り2ヶ月となりました。過去問演習とスピーキング練習を集中的に行い、本番に向けて仕上げていきましょう。
試験本番では、制限時間内に最高のパフォーマンスを発揮しなくてはなりません。過去問演習の際には時間を測って解くようにしましょう。
そうすることで、各セクションを何分でクリアするのが最適なのかがわかります。過去問以外の問題集を使ってリーディング演習をする際なども、この最適タイムに合わせて解くようにしてください。
また、英検®1級のスピーキングは二次試験で行われます。
二次試験の概要
-
準備時間は1分間
-
スピーチは2分間
-
スピーチ終了後、面接官2人と約4分間の質疑応答
準備時間は1分しかないため、すぐに「結論⇒理由⇒具体例⇒まとめ」を頭の中で組み立てる必要があります。
そして、考えた内容をもとに2分間でスピーチを行いますが、自分の意見を簡潔にまとめなくてはならないため、事前に十分な練習を積みましょう。
スピーキングの対策方法については、「3-5. スピーキング」で詳しく解説しています。
【独学】英検®1級合格に向けて5ヶ月目の学習ポイント
本番を想定した過去問演習+徹底的にスピーキング練習を行う
2-6. 【6ヶ月目】過去問演習と苦手パートの総仕上げ
いよいよ試験本番まで残り1ヶ月となりました。最終月は、苦手なスキルに集中して取り組みましょう。
語彙など、試験直前まで見直しが必要なものもありますが、ある程度身についているものについては軽く見直す程度にとどめましょう。
苦手なパートを重点的に復習しつつ、本番をイメージしながら過去問チェックも行います。受験票を含め、当日の持ち物などについても必ず確認してください。
最後の1ヶ月で完成度を高め、自信を持って英検®1級の本試験に臨みましょう。
【独学】英検®1級合格に向けて6ヶ月目の学習ポイント
得意分野は軽く見直し、苦手分野の補強に全集中する
3. セクション別:英検®1級合格に向けた効果的な独学勉強法

6ヶ月の全体スケジュールが把握できたところで、次は英検®1級の各セクションごとに、具体的に効果的な独学勉強法を紹介していきます。
-
語彙
-
リーディング
-
リスニング
-
ライティング
-
スピーキング
以下で、それぞれのスキルごとに「何をどうやって学べばよいか」を、使用する教材や学習方法を交えて具体的に解説していきます。
3-1. 語彙
英検®1級では、政治・経済・科学・文化といったさまざまな分野から難易度の高い語彙が多く出題されますが、その数は約10,000〜15,000語にものぼります。
準1級では語彙数が約7,500〜9,000語だったことを考えると、その範囲の広さを実感できるのではないでしょうか。
語彙が足りないと、リーディングやリスニングの理解力も低下し、ライティングや二次試験の面接でも説得力のあるアウトプットができなくなるため、以下の方法で語彙を増やしていってください。
【独学】語彙増強のためのポイント
-
スキマ時間を使って一日に最低3〜4回は学習する
-
寝る前に暗記し、起きてすぐに確認する
-
忘却曲線に基づいて単語テストを出題してくれるアプリなどを利用する
新しい英単語は一度だけでは覚えきれないため、上記の点を意識して取り組みましょう。
短時間で復習回数を増やすことがポイントですが、睡眠中に記憶が整理され定着するという研究結果があるため、寝る前に暗記し、起床後に確認することをオススメします。
【オススメ教材】『英検1級 文で覚える単熟語』(旺文社)
出題テーマに合わせた長文の中で、文脈を通じて語彙を身につけることができるため、リーディング力も合わせて鍛えることができます。
また、アプリで英語音声を聞きシャドーイング練習をすることでリスニング対策にもなるため、語彙力増強とともに、読む力と聞く力を同時に鍛えていきましょう。
3-2. リーディング
リーディングの独学は、多読と精読の二本柱を意識して学習することが大切です。
英検®1級のリーディングは評論文や学術記事が中心のため、語彙も抽象度が高いものが多いです。そのため、速く読めても論理がつかめなければ設問に回答できませんし、逆に精読だけでは読むスピードが遅くなって時間切れになってしまいます。
そこで、多読で量を確保し、精読で質を上げるというバランスが不可欠なのです。
以下で、多読と精読の独学での勉強法をご紹介します。
3-2-1. 多読
多読とは文字通り、多くの英文を読んでいくことです。
日本語でもよく知らないジャンルの話を理解するのが難しいのと同じで、英語でも知識の有無が理解度に影響するため、多読を通じて、英検®1級でよく出題されるジャンルに詳しくなりましょう。
以下が、多読の学習ポイントです。
【独学】多読の学習ポイント
-
毎日1記事必ず読む
-
スピードを意識し、1分間で150ワード以上を目標とする
-
背景知識を頭に入れる
具体的には、「3-1. 語彙」で紹介した「英検1級 文で覚える単熟語」を毎日1記事ずつ進めていくことをオススメします。
余裕があればTIMEやEconomistなどの雑誌記事も使い、速く読むことと同時に、背景知識を頭にいれるようにしましょう。
3-2-2. 精読
精読は、英文の構造や意味を確認しながらじっくりと読むことを指します。
精読では、以下のポイントを意識して取り組みましょう。
【独学】精読の学習ポイント
-
知らない英単語や表現はその場で調べてノートやアプリに追加
-
解釈が難しい英文はSVOCなどに分解し、文構造を把握する
-
各段落を要約し、書き手の主張と論拠を記す
「英検1級 文で覚える単熟語」の中で精読に使う文章をピックアップし、細かく学習していきます。
分からない単語や熟語に出会ったら書き出すなどして暗記し、英文構造が複雑なものがあれば、文型を確認してください。
また、各段落を要約し主張と論拠を記していく学習は、ライティングやスピーキング対策にもつながるため、積極的に取り組みましょう。
【オススメ教材】『英検1級 文で覚える単熟語』(旺文社)
多読、精読どちらでも使える万能教材です!
3-3. リスニング
リスニングの独学は、リーディングセクションと同様、多聴と精聴の二本柱を意識して取り組みましょう。
英検®1級のリスニングはリーディングと同様、学術的な内容が多くスピードも速いため、知らない分野の話題では理解が急落してしまいます。
そこで、多聴で量を確保し、精聴で質を上げるというバランスが不可欠なのです。
以下で、多聴と精聴の独学での勉強法をご紹介します。
3-3-1. 多聴
多聴とは文字通り、多くの英文を聞いていくことです。
多聴の学習ポイントは以下をご覧ください。
【独学】多聴の学習ポイント
-
YouTubeで科学、教育など苦手な分野の英語動画を毎日聴く
-
英語字幕を併用し、不明な単語はノートやアプリに追加して覚える
あまり馴染みのない分野の英語音声は理解しづらいため、ただ聴き流すのではなく、聞き取れない箇所があった時は字幕を表示させて単語を調べ、メモして覚えることが必要です。
リーディング同様、未知ジャンルの背景知識を仕入れておくと、理解スピードが飛躍的に向上するため、毎日コツコツと多聴を続けていきましょう。
3-3-2. 精聴
次に、精聴における大切なポイントは以下をご覧ください。
【独学】精聴のポイント
-
【1回目】何も見ずに解いた後、スクリプトを見ながらリピーティングする
-
【2回目】スクリプトを隠してシャドーイングする
-
【3回目】スクリプトを隠してディクテーションする
精聴では、細部までしっかり理解できているか確認するために、最後はディクテーションまで行います。
上記の回数はあくまで目安です。すべての英文をディクテーションすると膨大な時間がかかってしまうので、特に苦手な箇所に絞ってディクテーションするなど、理解度に応じて調整してください。
シャドーイングやディクテーションは、スクリプトを手元においてすぐ確認できる状態で行うため、YouTubeの動画を教材として使うのはあまり向きません。
語彙とリーディングの教材として使っている『英検1級 文で覚える単熟語』(旺文社)をメイン教材として使っていくと良いでしょう。
3-4. ライティング
英検®1級の英作文は意見論述型なので、論理的な文章構成が高得点を取るキーポイントとなります。
そのため、「序論⇒本論⇒結論」の基本パターンを身につけ、スラスラ書けるようになるまで練習を重ねることが重要です。
具体的には、以下の手順で学習していきましょう。
【独学】ライティング学習のポイント
-
問題集に収録されている問題文と解答を読み、自分の意見に近い模範解答を写経する
-
写経が終わったら、暗記しやすそうな段落を選び音読する
-
解答を見ずに、英文を思い出して書く
-
書き出した例文の中から、自分が使いやすい表現を選びテンプレートを作成する
本論の各段落は、PREP法(Point, Reason, Example, Point)で構成されていますが、写経や音読を重ねることで、自然に文章の構成が身についていきます。
そして、実際に使えそうな表現をピックアップしてマイテンプレートを作っていくことで、限られた時間内でも英文を書き上げることができるようになるでしょう。
【オススメ教材】「最短合格!英検1級英作文問題完全制覇」(ジャパンタイムズ社)
「現代日本社会」「世界の問題」「環境保護」「テクノロジー」など12の分野について掲載されているため、表現力はもちろん、さまざまなテーマに関して背景知識を得ることができます。
30問の演習問題には「肯定」と「否定」の2パターン、計60本のモデルエッセイが掲載されているため、上記の学習方法で取り組み、確実にエッセイのパターンを身につけてください。
3-5. スピーキング
スピーキングでは、以下のポイントを意識して取り組みましょう。
【独学】スピーキングの学習ポイント
-
模範解答をスピーチ構成が身につくまで繰り返し音読する
-
自分でスピーチ原稿を作成して書き出し、音読する
-
音読したものを録音し、ChatGPTなどのAIに修正してもらう
-
修正された英文を見ながら音読し、2分以内に収めるよう修正する
-
慣れてきたらスピーチ作成の際、キーワードのみをメモしてスピーチをする
-
最後に、本番同様メモなしで即興でスピーチをする
以下は、日本英語検定協会のサイトで公開されている、実際の英検®1級二次試験のサンプル問題です。
設問
-
1.
What role should the United Nations play in international politics?
-
2.
Do the rich have a responsibility to help the poor in society?
-
3.
Is tradition always worth preserving?
-
4.
Should students be asked to evaluate their teachers?
-
5.
Agree or disagree: The Olympics have become too commercialized
英検®1級の二次試験は時間との戦いです。上記の5つのお題からひとつを選び、1分で話す内容を考え、2分でスピーチしなければなりません。
先ほどお伝えした練習を繰り返し、反射的に英語でスピーチをすることができるようにしておきましょう。
また、スピーチ後の質疑応答では、鋭い質問が面接官から投げかけられます。
質問にスムーズに答えられるよう、お題を選ぶ際には自分自身の意見があるものを選ぶことが大切です。
苦手分野を補強して得意にするのは時間がかかるため、もともと背景知識があり、得意な分野に絞って対策をしておくと良いでしょう。
【オススメ教材:その1】「14日でできる!英検1級二次試験・面接 完全予想問題改訂版」(旺文社)
【オススメ教材:その2】AI Speak Tutor 2(イーオン)
最初にお伝えした学習法でスピーチの型を頭に焼き付け、制限時間を体で覚え、練習を積み重ねていってください。
また、スピーチの発音に不安がある場合は、スマホアプリの「AI Speak Tutor 2」を使ってみてください。ひとつひとつの単語の発音までチェックしてくれるため、とても便利です。
4. 独学で英検®1級合格を狙う際の3つのポイント

英検®1級の対策を独学で進めていく場合、学習スケジュールの立て方や正しい勉強方法と同じくらい、ポイントを知っておくことが大切です。
いくら一生懸命勉強していても、以下の注意点を守らず我流で進めていると、試験本番までにやるべきことが終わらなかったり、学習の質が高まらず不合格となってしまうかもしれません。
-
使用する教材を厳選する
-
ライティングとスピーキングはAI添削などを利用する
-
二次試験対策は一次試験対策と並行して行う
せっかくの努力を無駄にしないためにも、本章の内容をよく読み、自分の学習に照らし合わせながら確認してみてください。
4-1. 使用する教材を厳選する
勉強する際は使用する教材を厳選し、その代わりにどの部分を聞かれても完璧に答えられるように、徹底的に使い込んでください。
なぜなら、あれこれ手を出すとどれも中途半端になってしまい、学習の質が下がってしまうからです。
SNSやブログ記事で「この教材を使って合格しました」という投稿を見たり、書店に行って様々な教材を目にしたりすると、目移りしてしまい別の教材を買わなくてはならないと思うかもしれません。
しかし、英検®1級対策に使える時間があり余っている人はほとんどいないでしょう。
限られた学習時間を効果的に使うためにも、厳選した教材を徹底的に使い込み、深い理解を得て、確実に力をつけていってください。
具体的には、「3. セクション別:英検®1級合格に向けた効果的な独学勉強法」で紹介した以下の書籍を繰り返し学習しましょう。
英検®1級合格のための教材一覧
-
「英検1級 文で覚える単熟語」
-
「英検1級 過去6回全問題集」
-
「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」
-
「14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題」
少数精鋭で厳選した教材を使い込み、合格に向かって学習していってください。
4-2. ライティングとスピーキングはAI添削などを利用する
ライティングやスピーキングについては、AI添削ツールを積極的に活用してください。
なぜなら、独学では自分の解答が正しいかどうか判断できないからです。
解答をAIでチェックする場合は、以下の点を確認しましょう。
ライティングとスピーキングの解答チェックポイント
-
文法ミスや不自然な表現がないか
-
論理的な構成になっているか
-
発音やイントネーションの間違いはないか
AIを活用して自分の解答を添削してもらうことで、客観的に弱点を分析し、ピンポイントで修正することが可能になります。
有料の英文校正ツールを使わなくても、無料で使えるChatGPTやGeminiなどで英作文を添削したり、より良い表現の提案を受けたり、論理的な構成になっているかを確認してもらいましょう。
具体的には、以下のようなプロンプトを使うと効果的です。
AI添削に利用できるプロンプト | |
---|---|
ライティング |
|
スピーキング |
|
このようにAIを活用して客観的なフィードバックを受け、効率よく実力を伸ばしていってください。
4-3. 二次試験対策は一次試験対策と並行して行う
二次試験のスピーキングは、一次試験終了を待たずに早めに準備を開始してください。
英検®1級の二次試験は、一次試験合格から約2週間後に実施されます。つまり、一次試験後に初めてスピーキングの練習を始めたのでは、時間が足りず、練習不足のまま本番に臨むことになるでしょう。
特に独学の場合、誰かにアドバイスをもらう機会が限られるため、「合格するかわからないから、一次試験の結果が出てから対策を始めればいいや」と思うのではなく、一次試験の準備と並行して、自分のペースで少しずつスピーキングの準備を進めておくことが重要です。
「2-5. 【5ヶ月目】過去問演習とスピーキング練習」で解説したように、5ヶ月目から本格的にスピーキング練習を開始するのはもちろんですが、可能であれば3~4ヶ月目頃から、少しずつスピーチ構成の練習や即興スピーチに取り組んでいきましょう。
一次試験の準備と並行して、少しずつでも二次試験対策を進めていってください。
5. スピーキングが不安なら、イーオンのプライベートレッスンを活用しよう

「頑張ってスピーキング対策をしてきたけれど、本当にこのスピーチで合格できるのかな」
「独学だと、スピーチ後の質疑応答の練習ができないけれど大丈夫なのかな」
上記のように不安になってしまうのであれば、イーオンのプライベートレッスンをぜひ受講してみてください。
英検®1級の二次試験は、その場で論理的に意見を述べる高度なスピーキング力が試されます。
しかし、独学ではスピーチの後に行われる質疑応答での即答力を養う機会が限られており、練習不足になりがちです。本番同様の環境を独学で再現するのは難しいでしょう。
イーオンのプライベートレッスンには、以下のようなメリットがあります。
-
即答力と応用力の強化
-
安全な練習環境
-
ピンポイントで弱点を補強
独学では気づきにくい発音のクセや、論理展開の甘さなどについて講師からフィードバックを受け、安心して練習を重ね、自信を持って試験に臨めますよ。
プライベートレッスンで実践練習を積み、弱点を強化し、最短で英検®1級合格を手にしましょう。
6. まとめ
本記事では、独学で英検®1級に合格するための学習計画や勉強方法、ポイントなどについてお伝えしました。
学習期間が6ヶ月間と想定した際のスケジュールを解説しましたが、大前提として以下の2点を必ず守るようにしてください。
-
最低400時間の勉強時間を確保する
-
まずは語彙対策からスタートする
また、せっかくの努力を無駄にしないためにも、以下のポイントを守って勉強するようにしてください。
-
使用する教材を厳選する
-
ライティングとスピーキングはAI添削などを利用する
-
二次試験対策は一次試験対策と並行して行う
本記事が、独学で英検®1級を突破したいと考えている方のお役に立てば幸いです。
個別無料体験レッスン&説明会はこちら
-
1分で予約可能。レッスンやカウンセリングなどを体験できます!
-
お電話でのご予約・お問い合わせTEL:0800-111-1111受付時間 10:00~19:00(土・日・祝含む)