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ビジネス・海外旅行

「ビジネス英語は独学でどうやって勉強したらいいんだろう」
「効率的に独学して、最短でビジネス英語を身につけるにはどうしたらいいんだろう」
と思っていませんか?
できるだけ早くビジネス英語力を独学で伸ばしたいのであれば、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
ビジネス英語を独学する際に重要な3つのポイント
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使用頻度が高いシーンの英語を優先的に学習する
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ビジネス英語に特化して学習する
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インプットだけでなくアウトプットを重視する
ビジネス現場で英語を使えるようになるためには、メールや電話対応など、日々の業務で英語の使用頻度が高いシーンから学習していってください。
また、ビジネス英語は日常英会話と比べると、使用語彙や表現パターンがある程度決まっています。そのため、ビジネス英語に特化して学習することで習得も早くなり、成果を実感しやすくなるからです。
そして、覚えたフレーズや単語をアウトプットしていくことで、定着までのスピードも速くなり、実際のビジネス現場で英語が使えるようになるでしょう。
上記の3点を押さえたうえで、最短でビジネス英語力をアップさせるために、以下のシーン別独学勉強法を実践していってください。
シーン別 ビジネス英語独学勉強法 | |
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メール |
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電話対応 |
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顧客ミーティング |
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プレゼンテーション |
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本記事では、以下についてお伝えしていきます。
本記事でわかること
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ビジネス英語を独学する際に重要な3つのポイント
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ビジネス英語の独学①ビジネスメールの勉強法
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ビジネス英語の独学②電話対応の勉強法
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ビジネス英語の独学③顧客ミーティング対応の勉強法
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ビジネス英語の独学④プレゼンテーションの勉強法
重要ポイントを押さえたうえで独学することで、ビジネス英語力も最短で向上していきます。ぜひしっかりと記事の内容をお読みください。
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目次
1. ビジネス英語を独学する際に重要な3つのポイント

1. ビジネス英語を独学する際に重要な3つのポイント
「ビジネス英語を自分で勉強するには、とにかく参考書を買って勉強しよう!」と意気込んでいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
冒頭でもお伝えしたように、独学でビジネス英語を勉強しようと思った場合、以下の3つのポイントを認識し、実行していくことが大切です。
ビジネス英語を独学する際に重要な3つのポイント | |
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使用頻度が高いシーンの英語を優先的に学習する | 業務にすぐに活かせる |
ビジネス英語に特化して学習する | 使用語彙や表現パターンがある程度決まっているため、早く成果を実感できる |
インプットだけでなくアウトプットを重視する | 覚えた単語やフレーズが早めに定着し、実際のビジネス現場で活かせる |
独学でビジネス英語を勉強する場合、勉強内容について講師からアドバイスやフィードバックを受ける機会がありません。
しかし、ビジネス英語を身につけるために大切な上記の3つのポイントを押さえておくことで、アクション映画や海外ドラマを見てビジネス英語を独学するといったムダを省き、独学でも正しい方向性で学ぶことができるでしょう。
できるだけ早くビジネス現場で英語を使っていくために、以下でお伝えする内容をしっかりと読み込み、実践していってください。
1-1. 使用頻度が高いシーンの英語を優先的に学習する
ビジネス英語を独学で学ぶ際には、現場で使う機会がもっとも多い英語を優先的に学習することが重要です。
毎日顧客と英語メールのやりとりが発生するのであれば、メールから。毎日英語電話を社外から受けるのであれば、電話対応から学習しましょう。
そのほか、ビジネス英語の使用頻度が高いシーンは以下の通りです。
ビジネス英語の使用頻度が高いシーン例
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顧客とのメールのやりとり
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社外に電話をかける/社外からの電話を受ける
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顧客とのミーティングやディスカッション
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全体会議や学会などでのプレゼンテーション
なぜ、上記のシーンで使われるビジネス英語を優先的に学ぶ必要があるのかは、大きく分けると以下の3つの理由があります。
- 業務にすぐに活かせる
- たとえば英語メールのやり取りや電話対応が日常的に発生する部署にいる場合、自分で勉強した内容を、毎日の業務ですぐに実践することができます。
- 業務で必要な英語に絞って学習するため、早く成果を実感しやすい
- ビジネス英語に必要なあらゆる表現やスキルを身につけようとすると、膨大な時間がかかります。しかし、日々の業務で使用するシーンの英語にしぼって学ぶことで、すべての範囲を網羅して学ぶ場合と比べると、早く成果を実感しやすいと言えます。
- 自信につながる
- ビジネスの現場で日々英語を使う機会がある場合、何度も繰り返し学んだ内容を実践していくことで、「自分の英語は相手にきちんと伝わる」という自信につながります。
シーン別 ビジネス英語独学勉強法 | |
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メール |
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電話対応 |
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顧客ミーティング |
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プレゼンテーション |
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それぞれの具体的な学習方法については、「2. ビジネス英語の独学①ビジネスメールの勉強法」以降で解説していきます。業務でよく使う場面や必要な箇所から確認していってください。
1-2. ビジネス英語に特化して学習する
ビジネス英語を学ぶ際は、カジュアルな日常英会話よりも、 「ビジネスで使う英語」に特化して学習することを意識してください。
ビジネス英語は、日常英会話とは異なる以下のような特徴があるため、ビジネスシーンで使う英語に特化して学ばないと、学習効果が見込みづらくなるからです。
日常英会話とは異なるビジネス英語の主な特徴
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使用語彙や表現パターンがある程度決まっている
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丁寧な表現を用いる
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メールでは省略形を使わない
上記のポイントを守らずに、カジュアルな表現だけでビジネス相手に接すると、信頼関係を築くことが難しくなり、業務がスムーズに進まなくなる恐れもあります。
たとえば、「使用語彙や表現パターンがある程度決まっている」であれば、ビジネス英語には以下のような特徴があります。
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使用語彙や表現パターンがある程度決まっている
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Could you send me the report by the end of the day?
「今日中にレポートを送っていただけますか?」
”Could you 〜?”は、依頼する際に使う頻出の表現です。
独学する際には、ビジネス英語に特化した教材を使って学ぶことで学習効率を上げましょう。
1-3. インプットだけでなくアウトプットを重視する
ビジネス英語の英語学習では、読んだり聞いたりといったインプットも重要ですが、同じくらい書いたり話したりといったアウトプットも重視してください。
ビジネス英語は定型表現が多いので、インプットしたら、実際のビジネスメールや電話対応、ミーティングなどですぐにアウトプットすることで、覚えた単語やフレーズをいち早く定着させることができます。
また、相手のメールや電話での会話などから新たな英語表現を学べるので、実践的なスキルを磨くことができるでしょう。
しかし、「間違ったら恥ずかしい」「うまく話せなかったらどうしよう」と実際のビジネス現場で英語を使う自信が持てず、躊躇してしまうこともあるかもしれません。
そのような場合は、スマホの英語学習アプリを使ってアウトプットの機会を増やすことをオススメします。

イーオンが提供している「AI Speak Tutor 2」では、ビジネス場面で使われる英会話をAI相手に学ぶことが可能です。
ビジネス英語に特化したメニューとして「職業別会話@WORK」というものもあります。AIがお客様役となり、英会話の練習相手になってくれるため、スキマ時間を利用して、繰り返し学んだビジネス英語フレーズを使いアウトプット練習をしていきましょう。
会話の相手はAIなので、たとえ間違えても恥ずかしくありません。実際のビジネスシーンで英語を使う経験をすぐには積めない、あるいは心理的に抵抗がある場合は、こういった英語学習アプリを活用し、インプットした知識を使えるものにしていってください。
2. ビジネス英語の独学①ビジネスメールの勉強法

前章の「1-1. 使用頻度が高いシーンの英語を優先的に学習する」大切さについてお伝えしました。ここからはビジネス場面別の学習法について解説していきます。
本章では、英文ビジネスメールの独学勉強法について述べていきますが、メールの特徴として、その場ですぐにレスポンスすることが不要なため、英語フレーズやメールの構造をすべて暗記しておく必要はないことが挙げられます。
そのため、独学する際には、ビジネスメールの構造を知り、よく使う英語表現をある程度知っておけば、問題なく業務をこなしていくことができるようになるでしょう。
届いた英文ビジネスメールを読むことに関しては、AIなどを利用すれば不都合を感じることはほとんどないと考えられるため、本章ではあくまでも「書き方」にしぼって、以下について解説していきます。
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ビジネスメールの構造を知る
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ビジネスメールでよく使う表現を知る
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ビジネス英語としてふさわしいメールかAIにチェックしてもらう
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実際に届いた英文メールを保存する
2-1. ビジネスメールの構造を知る
英語のビジネスメールを書く前に、まずは適切な構造を知っておきましょう。
構造を暗記する必要はありませんが、どのような順序でビジネスメールが構成されているかを知らないと、どの場所に何を書いたら良いのか戸惑ってしまうからです。
一般的に、社外に送る英語のビジネスメールは以下の順序で構成されています。
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宛名
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あいさつや書き出し
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用件(謝罪や依頼、感謝など)
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締めの言葉
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結び(Best regards, Sincerelyなど)
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署名(自分の氏名、役職、社名など)
以下の具体例をご覧ください。

上記のように項目ごとで段落を分けて、それぞれに当てはまる英文を書いていくことで、読み手に的確に情報を伝えることができます。
前述の通り、ビジネスメールの構造は暗記する必要はありませんが、必要なときには見返せるよう、上記サンプルを印刷したり、テンプレートとしてドラフト保存しておくことをオススメします。
2-2. ビジネスメールでよく使う表現を知る
ビジネスメールでよく使う英語表現を知り、可能であれば覚えておくことで、メールを書く際に時間短縮できるため、代表的なフレーズはぜひ押さえておきましょう。
独学で学ぶ場合、英文ビジネスメールに関する書籍を一冊用意しておくことをオススメします。ビジネスシーンで頻繁に使用される英語フレーズがまとまっているため、いつでも手元で見返せて便利だからです。
書籍を購入しない場合は、インターネット上にある英語ビジネスフレーズを集めたサイトをブックマークしておき参考にするのも良いでしょう。
しかし、インターネットの場合、閲覧先のページで必ずしも正しい英文が紹介されているとは限りません。
正確性を担保するためにも、イーオンの「保存版英語ビジネスメールの返信で失敗しない例文集」など、教育機関や公的機関の情報を参考にするようにしてください。
書籍やインターネットサイトに記載されている内容をもとに、前述したビジネスメールの構造ごとに、使えそうな英文をまとめてメモしておきましょう。
英文をメモしておくと、必要な情報を書き換えればそのまま送れるためとても便利です。
たとえば、ビジネスメールでは、以下のような定型表現がよく使われるので知っておきましょう。
あいさつや書き出し
- 初めましての相手や重要な要件についてのメール
- I hope this email finds you well. 「お世話になっております」
- 初めてのメールでの自己紹介
- My name is Taro Tanaka, and I am the Marketing Manager at XYZ. 「私の名前は田中太郎です。XYZでマーケティングマネージャーをしております」
用件
- 進捗報告
- I am writing to give you an update on~.
「~について進捗をお伝えしたくメールしています。」 - 依頼
- I am writing to ask you to~。
「~にしていただきたく連絡いたしました。」
締めの言葉
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Please let me know if you have any questions. 「ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください」
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I look forward to hearing from you soon. 「ご連絡お待ちしております」
また、ビジネスメールには業界を問わず共通して使われる略語があります。
下記の用語は会話で略されることは基本的にありませんが、メールでは略された形でよく使われる表現なので、知っておきましょう。
業界を問わず共通して使われるビジネス用語
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ASAP (As Soon As Possible) 「できるだけ早く」
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FYI (For your information)「参考までに」
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TBD (To be determined)「後ほど決定、現在は未決定」
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TBA (To be announced)「後日発表」
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ETA (Estimated Time of Arrival)「到着予定時刻」
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NDA (Non-Disclosure Agreement)「秘密保持契約」
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※注意点:業界を問わず共通して使われる略語であっても、初めてメールを送る相手には使用を控えましょう。
相手が略した用語を知っているかどうかわかりませんし、初めてのメールで略語を使うのは、ビジネス相手に対して丁寧さが欠けて失礼だからです。
上記のような表現を知り、よく使うものを書き留めていくなどして、ビジネスメールで使える英語フレーズを増やしていってください。
2-3. ビジネス英語としてふさわしいメールかAIにチェックしてもらう
英語メールを作成してみたものの、「本当にビジネス英語としてふさわしいのだろうか?」「この表現を使って問題ない?」「文法は間違っていない?」と不安になってしまうかもしれません。
精度の高いチェックを受けることで、よりビジネスシーンに適した英語表現がわかり、次回以降の英文メール作成の際に役立ちます。
独学であっても、まるでネイティブ講師から直接フィードバックを受けているかのような状態を作り出せるのがAIによるメールチェックです。積極的に利用していきましょう。
AIに英文チェックを依頼する際は、以下のポイントを意識することで、それぞれに合った表現を提示してくれるので、精度の高いチェックを受けることができます。
AIに英文チェックを依頼する際に意識すべきポイント
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相手との関係性を伝える:初対面なのか、何度もやり取りしている相手なのかなど
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メールの目的:質問・謝罪・感謝・情報伝達など
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トーン:フォーマルなメール、ビジネスだがフレンドリーな雰囲気のメールなど
上記をふまえて、具体的には以下のようにAIに指示を出しましょう。
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初めての取引先に出す英語のビジネスメールなので、フォーマルで丁寧な表現を使い、失礼にならないように以下のメールを添削してください。
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何度かやり取りしているビジネス相手で、互いをファーストネームで呼び会う関係です。メールへの返信が遅いため、返信を強めに促したいですが、キツくなくフレンドリーな印象を与えるように、以下のメールを添削してください
上記のようにAIに指示を出したあとに、執筆した英文メールを貼り付けて送信することで、AIチェックを受けることができます。
注意点としては、セキュリティの問題があるため、個人情報や機密情報などは決して入れないようにしてください。
代替案として、個人名や会社名はすべてABCやXYZに変更する、機密情報に関わる部分は削除するといった配慮が必要です。
AIの提案を参考にしながら、最終的には自分で判断し、必要であれば修正を加えてビジネスメールを完成させていきましょう。
2-4. 実際に届いた英文メールを保存する
ビジネス英語メールを独学する際、より自然な表現を身につけたいなら、実際に受け取った英文メールで気になった表現を保存することをオススメします。
メールで実際に使われている表現は、ビジネスシーンで日常的に使う自然な言い回しであることが多く、より実践的な表現だと言えるからです。
とくに複数回使われている表現は必ずノートに書き出すなどしておきましょう。
そのときに注意すべきことは、どのような文脈で使われている単語やフレーズなのかを理解することです。
依頼の場面で使う言い回しなのか、それとも感謝や断りの場面で使うのかなどを合わせてメモしておきましょう。
そして、次回以降のメール作成時に、ストックした英語表現をぜひ使ってみてください。この流れを繰り返すだけで、英語のビジネスメールで使える英語表現がどんどん増えていくことでしょう。
3. ビジネス英語の独学②電話対応の勉強法

日本語の電話対応であっても、入社後間もない時期などは仕事関係者や仕事内容もよくわからないため、どのように対応したらよいか緊張するものです。
ましてや英語での電話対応となると、さらに緊張してしまうのも無理はありませんが、ビジネスにおいては、会社を代表する立場として話をするため、丁寧かつ正確な対応が求められます。
ビジネス英語に自信がないと不安になるかもしれませんが、電話対応は頻出フレーズを覚えることで対応可能です。独学でも対策していけるため、安心してください。
本章では、以下について解説していきます。
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電話対応でよく使うフレーズを覚える
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本番を想定した事前練習を行う
ビジネスシーンにふさわしい英語の電話対応ができるよう、以下を参考に学習していきましょう。
3-1. 電話対応でよく使う英語フレーズを覚える
独学で勉強する際は、ビジネス英語の電話対応フレーズがまとまっている書籍などを利用して、よく使われる表現をまずは覚えましょう。
ほかには、インターネットで「ビジネス英語 電話対応 動画」と検索し、YouTubeなどで閲覧できる動画を見て学ぶのもオススメです。英語での電話対応の様子を映像で見ることでイメージしやすくなり、より記憶に残りやすくなるでしょう。
たとえば、電話対応では、以下のような定型表現がよく使われます。
電話をかける場合
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Hello, this is Taro Yamada from XYZ International.「お世話になっております。XYZインターナショナルの山田太郎と申します」
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May I speak to Mr. Smith?「スミスさんをお願いできますか?」
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Can I leave a message?「伝言をお願いできますか?」
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I'll call him back later. 「後ほど彼にかけ直します」
電話をかける場合は、会話の流れが「名前を名乗る→相手と話せるか尋ねる→不在の場合は対応方法を伝える」と決まっているため、事前に話す内容を英語で作成しておきましょう。
電話を受ける場合
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Hello, XYZ International, This is Taro Yamada speaking. How may I help you?
「お電話ありがとうございます。XYZインターナショナルの山田太郎です。どのようなご用件でしょうか?」 -
May I ask who's calling, please?「どちらさまですか」
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Please hold on for a moment.「少々お待ちください」
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I'm sorry, but her line is busy right now.「申し訳ありません、彼女は別の電話に対応しております」
ビジネスシーンでの電話対応を行うために、上記のようなよく使われる英語表現を覚えていってください。
3-2. 本番を想定した事前練習を行う
電話対応でよく使われる英語フレーズを覚えても、実際の電話シーンでは思わぬ質問やトラブルに遭遇し、慌ててしまうこともあるかもしれません。
できるだけスムーズな電話対応を行うために、学習アプリで練習したり、動画を見てイメージトレーニングをしたりするなどの事前練習を行うことが大切です。
「1-3. インプットだけでなくアウトプットを重視する」でご紹介した「AI Speak Tutor 2」などの学習アプリを使えば、電話をかけたり、自分が電話を受けたりする流れをAIと会話しながら練習できます。
そのほか、YouTubeなどにアップされている英語電話対応の動画を見るのもオススメです。動画の人物が話すのに合わせて英語をつぶやくシャドーイングの練習をすることで、本番でも落ち着いて電話対応ができるようになるでしょう。
4. ビジネス英語の独学③顧客ミーティング対応の勉強法

顧客とのミーティングは、ビジネスにおいてとても重要です。
相手の話を聞き、理解し、自分の意見を的確に伝えることができないと、最悪の場合商談がキャンセルになったり、プロジェクトが頓挫したりして、会社に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。
とはいえ、ネイティブスピーカーのように流暢な英語で話をしなくてはならないわけではありません。最低限、ミーティングでよく使う英語フレーズを独学で覚えていきましょう。
具体的には、以下の点を押さえて学習してください。
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ミーティングでよく使うフレーズを覚える
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英語で自己紹介を作成する
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スモールトークの仕方を学ぶ
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業界用語を英語で覚える
以下で、ひとつずつ解説していきます。
4-1. ミーティングでよく使う英語フレーズを覚える
ミーティングでよく使う英語フレーズを独学で覚えるためには、以下のような方法があります。
ミーティングでよく使う英語フレーズを独学で覚える方法
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市販のビジネス英語学習書で学ぶ
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AIに「顧客とのビジネスミーティングで使う英語フレーズを教えて」など尋ねる
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実際の英語でのミーティングで使われている表現を覚える
以下で、それぞれ解説していきます。
4-1-1. 市販のビジネス英語学習書で学ぶ
独学で学ぶ際は、「ビジネス英語ミーティング フレーズ 書籍」などで検索して見つかったビジネス英語の学習書などを利用してください。
通販サイトでレビューが高評価の書籍を選ぶことをオススメしますが、可能であれば直接書店で中身を確認してから購入したほうが安心です。
選んだ書籍から、自分が使えそうな英語表現を選び、書籍に付属している音声機能を利用しリピーティングして覚えていってください。
書籍以外の方法であれば、インターネットで「ビジネス英語 ミーティング 動画」と検索し、YouTubeなどで閲覧できる動画で発話練習をして学ぶのも良いでしょう。
動画で学ぶメリットとしては、会話が行われている場面を映像で確認できるため、「ミーティングの様子がイメージしやすく記憶に定着しやすい」ことが挙げられます。
4-1-2. AIに「顧客とのビジネスミーティングで使う英語フレーズを教えて」など尋ねる
AIに英語フレーズを教えて欲しいと尋ねることで、自身の状況に適した表現を提示してくれるため、ピンポイントで実際のミーティングで使えるフレーズを増やしていくことができます。
たとえば「海外企業との契約交渉ミーティングで使われる英語フレーズを学びたい」など、具体的な状況がある場合は、以下のようにAIに尋ねてみましょう。
「海外企業との契約交渉ミーティングをすることになりました。担当者として、自分がミーティングで使える英語フレーズを教えてください」
このように尋ねると、膨大なデータから、AIがより自然な英語表現を提案してくれます。その提案フレーズを覚えていきましょう。
4-1-3. 実際の英語でのミーティングで使われている表現を覚える
ミーティングで使える英語表現の幅を広げるために、実際のミーティングで使われていた英語表現を覚えることをオススメします。
実際に使われた表現は、ビジネスシーンで日常的に使う自然な言い回しであることが多いため、次回以降の会議でも使う機会が多いと考えられるからです。
もちろん、会議中に英語表現をメモすることは難しいかもしれないため、可能な範囲で構いません。
依頼の場面で使う言い回しなのか、それとも感謝や断りの場面で使うのかなどを合わせてメモしておくと、自分だけのミーティング用英語フレーズ集が完成します。
4-2. 英語で自己紹介を作成する
商談相手と初めて会う場合は、お互い自己紹介をすることになります。
以下のような方法で、英語で自己紹介ができるようにしておきましょう。
英語で自己紹介を作成する方法
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市販の学習書籍やAIを利用して、英語の自己紹介パターンを作成する
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同僚に作成した自己紹介を聞いてもらい感想や改善点を聞き、自己紹介を修正する
以下で、ひとつずつ解説していきます。
4-2-1. 市販の学習書籍やAIを利用して、英語の自己紹介パターンを作成する
市販の学習書籍やAIを利用して、英語で自己紹介パターンを作成しましょう。
自己紹介パターンが完成すれば、その後は部署名や仕事内容が変わった際に微修正するだけで、ずっと使い続けられて便利です。
以下のように、名前や担当部署をシンプルにまとめた英文を書き出しましょう。
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Hello, I’m Masashi Matsumoto. Please call me “Masa”. 「こんにちは、松本まさしです。Masaと呼んでください」
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I'm a member of the sales team.「営業チームの一員です」
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Thank you for your time today.「今日はお時間を取っていただきありがとうございます」
上記のように自己紹介パターンを作成したら、以下に移ります。
4-2-2. 同僚に作成した自己紹介を聞いてもらい感想や改善点を聞き、自己紹介を修正する
作成した自己紹介パターンを、複数の同僚に聞いてもらってください。
自己紹介を聞いてどう感じたか、感想や改善点などフィードバックをもらいましょう。たとえば、以下のようなフィードバックがあるかもしれません。
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担当している仕事について、もう少し詳しく話したほうが良い
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もっと大きな声で話したほうが良い
フィードバックの結果、作成した英文を修正したり追記したりしたほうが良い場合は、作成した自己紹介パターンを書き換えてください。
そして書き換えたあとには、もう一度同僚に聞いてもらい、必要に応じて加筆修正を加えていきましょう。
4-3. スモールトークの練習をする
自己紹介のあとには、すぐに本題に入らずスモールトークに移ることが多いため、事前に練習しておきましょう。
日本ではスモールトークはなじみが薄いかもしれませんが、欧米各国をはじめ多くの国々では、本題に入る前にお互いの緊張を解きほぐし信頼関係を築くために、世間話や雑談を行います。
スモールトークによく用いられるトピックは以下のようなものです。
スモールトークによく用いられるトピック
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天気
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週末や休暇の過ごし方
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好きなスポーツや趣味
上記のトピックについて話す練習をするために、まずはどのようなフレーズを使ってスモールトークを行っているのか、動画素材を活用し、そこで使われているフレーズをメモしていきましょう。
「ビジネス英語 スモールトーク 動画」と検索すると、実際にネイティブスピーカーがスモールトークで使っている英語フレーズと実際のやり取りを確認することができます。
たとえば、天気をテーマにしたスモールトークでは、以下のような会話が交わされます。
A: It's really hot today, isn't it? (今日はとても暑いですね。)
B: It is! I can't wait for it to cool down.(本当に!涼しくなるのが待ち遠しいですよ。)
A: I know. I think I'll go for a swim later. (わかります。あとで泳ぎに行こうかな。)
勉強方法としては、上記の英文をノートに書き写し、知らなかった表現や使ってみたい表現にアンダーラインを引いたり、丸で囲んだりして目立たせます。
そして、目の前に相手がいることを想像しながら繰り返し音読しましょう。
そのあと、英会話機能がある学習アプリに、“It's really hot today, isn't it?”と話しかけ、AIとロールプレイ英会話をしてみましょう。AIが上記と違う返答をしてきて、覚えておきたいと思った場合は合わせてノートに記載していきます。
スモールトークは回数を重ねるごとに慣れていくため、動画でフレーズを学んだら、学習アプリを利用して繰り返し発話練習をしていってください。
4-4. 業界用語を英語で覚える
顧客との英語ミーティングでは、業界用語を英語で覚えておくことが大切です。
業界用語を使うことで会話がスムーズに進み、誤解を防ぐことにつながります。また、顧客にプロフェッショナルな印象を与え、信頼を築くことにもつながるでしょう。
それぞれの業界によって使われている言葉は異なりますので、ノートに書き留めておくなどして覚えてください。
上司や同僚が使っている用語はもちろん、業界の専門誌や記事に出てくる用語などにも触れておくと、無理なく業界に特化した語彙力を高めることができます。
参考までに、IT業界でよく使う用語は以下のようなものです。
- IT業界の用語
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クラウド:Cloud
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モノのインターネット:IoT
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脆弱性:vulnerability
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開発:development
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機能:function
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5. ビジネス英語の独学④プレゼンテーションの勉強法

「英語でプレゼンテーションなんてとんでもない!英語でずっと話しつづけるなんて想像できない」と思っているかもしれません。
しかし、プレゼンテーションは、自分主導で進めていけます。英語では、「序論・本論・結論」というプレゼンテーションの型が決まっているため、それぞれの箇所に自分が話す内容を英語でまとめていけばよいのです。
英語ミーティングなどと比べると、プレゼンテーションは聞き手から予想外の反応が返ってくることも少ないため、独学でも以下のような方法で学ぶことが可能です。
英語プレゼンテーションの学習方法
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「序論・本論・結論」という決まった型で使う英文を覚える
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予想外の質問に対する返答英語フレーズを覚える
「序論・本論・結論」の部分で使える英語フレーズや、予想外の質問に戸惑ってしまった場合の返答フレーズの覚え方について、以下で詳しく解説していきます。
5-1. 「序論・本論・結論」という決まった型で使う英文を覚える
英語プレゼンテーションは、日常英会話とは異なり、「序論・本論・結論」という決まった型があるため、そこで使う英文フレーズを覚えていきましょう。
話し手の英語が少々おぼつかなかったとしても、序論・本論・結論の流れがしっかりしていれば、配布資料を参考にプレゼンテーションの内容を理解することができるため、この型を守ることが重要です。
フレーズを独学で覚える際には、「ビジネス英語 プレゼンテーション フレーズ 書籍」などのワードで検索し、英語プレゼンテーションに特化した学習書を購入してよく使われる表現を覚えるのもオススメです。
ほかには、インターネットで「ビジネス英語 プレゼンテーション ネイティブスピーカー 動画」などと検索し、YouTubeなどで閲覧できる動画からフレーズを覚えるのも良いでしょう。
たとえば、以下のようなフレーズが序論・本論・結論部分でよく使われます。
- 序論
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Good morning, everyone. Thank you very much for coming today. Today, I'm going to talk about〜.
「皆さん、おはようございます」「今日はお越しいただきありがとうございます」「本日は、〜についてお話します」
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- 本論
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Firstly / First of all「最初に」
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Secondly「2番目に」
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Finally「最後に」
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- 結論
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In conclusion, I am confident that we can achieve our goals.「結論として、我々のゴールを達成できると自信を持っています」
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I would like to conclude my presentation.「私のプレゼンテーションを締めくくりたいと思います」
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「序論・本論・結論」それぞれでよく使われるフレーズを覚え、それぞれのフレーズを入れ込んだプレゼンテーション原稿を作成していってください。
5-2. 予想外の質問に対する返答英語フレーズを覚える
プレゼンテーションが終わると、一般的には質疑応答タイムに移ります。
多くの場合、話し手は聞き手よりも知識や経験があるビジネステーマについてプレゼンテーションをしているため、その場で対応可能な質問も多いと思われますが、予想外の質問を受けて答えに困った場合の返答英語フレーズを覚えておくと安心です。
フレーズを独学で覚える際には、「ビジネス英語 プレゼンテーション 質疑応答 フレーズ」などのワードでヒットする記事から、よく使われるフレーズを覚えていってください。
たとえば、「英語学習お役立ち情報プレゼンで使える表現4つ」などの記事を読むと、実際に質疑応答で使える表現がわかるでしょう。
質疑応答タイムで受けた質問が聞き取れなかったり、その場で答えることができなかった場合は、以下のような英語フレーズを使います。
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Could you say that again, please?「もう一度おっしゃって頂けますか」
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Can I get back to you on that?「それについては後でお答えしてもよろしいでしょうか」
必ずしも、受けた質問にすべてその場で答えられるとは限りません。答えられない場合も無言になってしまわないよう、返答に困った場合の英語フレーズを覚えていきましょう。
6. 独学でネックになりがちな英語ミーティングや質疑応答の対応力を鍛えよう

ここまで読んできて、「ビジネス英語は、書籍やネットを使えば独学でも身につけられる」と感じたでしょう。
たしかに、それぞれのビジネスシーンでよく使われる英語フレーズを覚えることは独学で十分可能です。
しかし、顧客とのミーティングやプレゼンテーションの質疑応答などでは、とっさの対応が難しく返答に困ってしまうことがあるかもしれません。
その理由は、ミーティングや質疑応答では予期せぬ質問や意見が飛び交うこともあるため、フレーズを丸暗記しても、それだけでは対応できないケースが往々にして発生するからです。
このような予想外の反応や質問に対する対応力は、以下の点を意識して対策することで鍛えることができます。
予想外の反応や質問に対する対応力を独学で鍛える方法
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「AI Speak Tutor 2」などの学習アプリやネイティブスピーカーの友人、同僚と台本なしの会話練習をする
台本なしの会話練習はひとりではできないため、学習アプリや友人や同僚と英会話練習を行い、相手からの予想外の反応や質問に対する対応力を鍛えていきましょう。
英語でなんと答えたら良いのかわからない場合は、アプリに尋ねればAIが、友人や同僚に尋ねれば彼らが適切な表現方法を教えてくれます。
それらの表現をノートに書き留めるなどして、実際のビジネスシーンでも使えるようにしていってください。
7. 独学で対応力を鍛えるのが難しい場合は英会話スクールの併用を検討しよう

前章で、学習アプリやネイティブスピーカーの友人・同僚とのやりとりを通して英語ミーティングや質疑応答の対応力を鍛える方法についてお伝えしました。
しかし、その方法では業務で使えるレベルになるまでは時間がかかると感じたり、アプリや友人、同僚にお願いするといった環境を用意できない場合は、英会話スクールを利用して、実践的な会話練習をするという方法がオススメです。
講師と英語で意見交換をする経験を積むことで、ミーティングや質疑応答にスムーズに対応できるようになっていきます。
ビジネス英語を学ぶ目的は、できるだけ早く業務で英語を使えるようになることでしょう。その場合、対応力を鍛える部分だけでも、独学にこだわらず英会話スクールを併用するのもひとつの選択肢です。
講師と実践的な会話練習を行い、アウトプットの機会を意識して増やしていくことで、実際のビジネスシーンで予想外の反応や質問を受けた場合も、適切に対応できるようになるでしょう。
イーオンならビジネスシーンにおける対応力を鍛えることができる!

私たちイーオンは、ビジネスシーンで求められる「きちんとした正確な英語で話せる力」はもちろん、「各種シチュエーションで素早く応答できる力」も養っていただけるよう、
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実践的なロールプレイ
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学んだ表現のさまざまなシチュエーションでの応用練習
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海外文化を踏まえたコミュニケーション方法の指導
を盛り込んだレッスンを行っています。
会議や商談などで多用されるボキャブラリーやナチュラルな表現、状況に応じて素早く的確に対応するための瞬発力に加え、グローバルに通用するビジネスマナーも身につけられるのが特徴です。
さらに、スマホやPCからレッスンの空き状況を確認してレッスン前日でも振替可能、しかも振替回数は制限なしという、仕事で忙しい人でも通いやすく続けやすい環境です。
(※一部の学校では振替不可)
ビジネスの場で相手の話を理解し、臆することなく自分の意見を伝えられるような総合的な英語力を磨きたいあなたに、イーオンが併走します。
まずはぜひお気軽に、無料体験レッスンで雰囲気をお確かめになってみてください。
8. まとめ
本記事では、ビジネス英語を独学する際のポイントや、ビジネスシーン別の勉強法についてお伝えしてきました。
ビジネス英語を独学しようと思った際には、以下の3点を確実に抑え実行していく必要があります。
ビジネス英語の使用頻度が高いシーン例
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顧客とのメールのやりとり
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社外に電話をかける/社外からの電話を受ける
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顧客とのミーティングやディスカッション
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全体会議や学会などでのプレゼンテーション
上記のポイントを抑えずに独学で英語学習を進めると、実際のビジネスシーンで使える英語力がつくまでに時間がかかってしまいます。
できるだけ早く英語力を伸ばし、ビジネス現場で実践していきたいと考えている場合、英語を勉強しようというモチベーションも下がってしまうかもしれません。
最短でビジネス英語力をアップさせるためにも、以下の中から使用頻度が高く、仕事への影響度が高いシーンから優先的に学習するようにしていきましょう。
シーン別 ビジネス英語独学勉強法 | |
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メール |
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電話対応 |
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顧客ミーティング |
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プレゼンテーション |
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本記事が、ビジネス英語を独学で身につけたいと考えている人のお役に立てば幸いです。
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