日常英会話ができるようになる勉強法─初心者でも話せる7つのメソッド

2024.04.27

「英語を勉強しているのに、なかなか日常会話で使えるようにならない……」

こんなもどかしさを感じている人は少なくないでしょう。

日常会話レベルの英語力があれば、世界中のたくさんの人とコミュニケーションを取れるようになります。世界が変わるといっても、過言ではありません。

しかし、英語学習に時間をかけているにもかかわらず、実際の会話では思うように英語を使えないというお悩みの声は、多く聞きます。

そこでこの記事では、勉強したのに日常英会話ができない理由を明らかにしたうえで、英語を話せるようになる勉強法のメソッドをご紹介します。

英会話を練習できる機会を増やす工夫や、心構えもお伝えしますので、さっそく実践して、日常英会話力を着実に伸ばしていきましょう。

目次

1. 勉強したのに日常英会話ができない理由

最初に「勉強したのに日常英会話ができない」という状況に陥るのはなぜなのか、その理由を確認しておきましょう。

大きく3つの理由が挙げられます。

  1. インプットとアウトプットのバランスが偏っている
  2. 日常英会話のリスニングを練習していない
  3. 語彙力が「音」と結びついていない

1-1. インプットとアウトプットのバランスが偏っている

1つめの理由は「インプットとアウトプットのバランスが偏っている」です。

よくいわれることですが、日本の英語教育では、文法や単語の暗記に注力し、アウトプット(話す・書く)の練習が手薄になっています。

近年の学校教育は改善が試みられているとはいえ、日常英会話ができずに悩んでいる方は、アウトプット不足に陥っている可能性が高いでしょう。

アウトプットが不足すると日常英会話が上達しない具体的な理由として、以下が挙げられます。

言語化のプロセスが身についていない
インプットで得た知識を、実際の会話で使える形に言語化する訓練が不足しています。頭の中の知識を即座に引き出し、口に出して表現する回路が確立されていないのです。
即興力が養われていない
日常会話では、相手の話を聞きながら即座に返答を考えなければなりません。アウトプットの練習不足は、この即興力の欠如につながります。瞬時に英語で考え、話す機会が少ないため、スムーズな会話ができないのです。
英語の口の動きに慣れていない
アウトプットの練習が足りないと、英語特有の口の動かし方や発音が身につきません。実際の会話で、口がもつれたり、うまく発音できなかったりするのは、話す練習不足が原因だといえます。
英語で話すことへの心理的ハードルが高い
アウトプットの機会が少ないと、英語を話すことへの抵抗感が強くなります。間違いを恐れるあまり、会話そのものを避けてしまう人もいるでしょう。この心理的なハードルの高さも、日常英会話力の向上を阻む要因と言えます。

「なるほど、これは私のことかも」と当てはまる項目があったら、メモしておくとよいでしょう。

あとで、その部分を強化するために役立ちます。

1-2. 日常英会話のリスニングを練習していない

2つめの理由は「日常英会話のリスニングを練習していない」です。

教材で練習しているときは、聞き取れていたのに、いざ、英語を話す人を目の前にすると、まったく聞き取れない、ということがあります。

これは、日本語に置き換えてみると、イメージしやすいかもしれません。私たちは普段、アナウンサーのような落ち着いた速度や美しい発音、正しい文法では話していないからです。

日常英会話のリスニングを練習していないとどうなるのか、具体的に見てみましょう。

自然な会話スピードについていけない
日常会話特有のスピードや抑揚に慣れていないため、ネイティブスピーカーの自然な会話についていけません。聞き取れない部分が多く、会話の流れを見失ってしまいます。
話し言葉特有の音の変化に対応できない
日常会話では、単語と単語がつながって発音されたり、音が省略されたりすることがよくあります。この話し言葉特有の音の変化に慣れていないと、聞き取りが難しくなります。
日常の生活音や雑音の中だと聞き取りができない
実際の日常会話をする場面では、周囲の雑音や生活音がする中での聞き取りになります。静かな環境でしか学習をしていないと、実践環境での聞き取りができなくなります
方言やなまりの聞き分けができない
リスニング教材は標準的な英語が使われていることが多いため、方言やなまりの聞き分けができるようになりません。実際の会話では、地域によって発音や言い回しが異なることを理解しておく必要があります。

1-3. 語彙力が「音」と結びついていない

3つめの理由は「語彙力が『音』と結びついていない」です。

たとえば、「son」「sun」のような視覚情報なら、即座に意味を理解できる人は多いでしょう。

しかし、これらの単語を「音」で聞いたとき、瞬時に単語を判別し、意味を理解できるかというと、難しいと感じる人も少なくないはずです。

語彙力が「音」と結びついていないと起きる具体的な問題は、以下のとおりです。

単語が聞き取れない
音と単語の記憶の結びつきが弱いと、会話の中で出てきた単語が瞬時に聞き取れません。推測では間に合わず、会話についていけなくなります。
発音やアクセントの誤りが多くなる
英語の単語は綴りと発音が一致しないことが多々あります。スペルを暗記しても、誤った発音をしてしまうことになります。アクセントも不自然になりがちです。
発話が会話のスピードに追い付かない
正しく発音しようと意識すると、発話のスピードが遅れがちになります。また、誤った発音で相手に伝わらないと、何度も言い直す必要があり、会話のキャッチボールがスムーズに進まなくなります。

以上、日常英会話ができない3つの理由をお話しました。

  1. インプットとアウトプットのバランスが偏っている
  2. 日常英会話のリスニングを練習していない
  3. 語彙力が「音」と結びついていない

細かく分解して原因を見つめることで、できない理由や改善策が見えてきた人も多いはずです。

次のセクションでは、日常英会話力を高める効果的な勉強法をご紹介しましょう。

2. 日常英会話の勉強法 7つのメソッド

続いて、日常英会話力アップに役立つ7つのメソッドを解説します。

  1. 日常会話の頻出フレーズを音声で反復学習する
  2. ドラマなどの生きた英語表現を観察し理解する
  3. 日常的な場面設定でのロールプレイ練習をする
  4. 言い換え表現を学び語彙力と表現力を強化する
  5. 英語圏の文化背景を意識したニュアンス理解を深める
  6. カジュアルな会話特有の発音・イントネーションに慣れる
  7. 日本語を介さず英語のまま理解する訓練をする

2-1. 日常会話の頻出フレーズを音声で反復学習する

1つめの勉強法は「日常会話の頻出フレーズを音声で反復学習する」です。

日常英会話で頻出のフレーズは、教科書や単語帳で網羅的に習うよりも、ずっと狭い範囲に集中しています。まずは、よく出てくるフレーズを優先して記憶しましょう。

その際に、テキストで見て覚える(視覚情報の記憶)ではなく、「音」として記憶することが非常に大切です。スペルの暗記よりも、言葉の音声イメージをしっかりと定着させることに注力しましょう。

たとえば、以下のようなフレーズを音声で繰り返し聞き、発音とイントネーションを真似してみます。

  • "What's up?"(調子はどう?)
  • "What have you been up to?"(最近何をしていましたか?)
  • "I'm looking forward to it."(楽しみにしています)
  • "That sounds great!"(それはすばらしく聞こえます!)
  • "I totally agree with you."(あなたに完全に同意します)

音声教材は、たとえばYouTubeで[日常英会話 頻出フレーズ]のように検索すると、有益な動画に数多くヒットします。

ポイントは、同じ音源を何度も何度も、繰り返し聞くことです。

同じフレーズを何度も聞いていると、やがて頭の中で自然とそのフレーズが繰り返し再生されるようになるでしょう。まるで、流行りの曲が無意識のうちに頭の中に流れてくる感じです。

この状態に達すると、日常会話で同じフレーズが出てきたとき、すぐに認識できます。

そして、ある音源がこのレベルまで定着したら、次は新たな音源を集中的に聞いて、習得するフレーズを増やしていきましょう。

2-2. ドラマなどの生きた英語表現を観察し理解する

2つめの勉強法は「ドラマなどの生きた英語表現を観察し理解する」です。

ネイティブスピーカーの自然な会話には、教科書では学べない生きた表現が数多く含まれています。

日常会話に欠かせない表現やニュアンスを身につけるには、ネイティブの会話をじっくり観察し、言葉の使い方を学ぶのが効果的です。

その最初のステップとしておすすめなのが、英語の連続ドラマです。1話ずつ視聴できるので習慣化しやすく、また喜怒哀楽の感情表現が豊かなので、日常英会話の勉強に有益です。

楽しみながら学べるように、興味が湧くテーマのドラマを選ぶとよいでしょう。学園ドラマ、ラブストーリー、ビジネスものなど、さまざまなジャンルがあります。

英語学習者の方の中で、役に立ったと挙げられることの多いドラマとしては、『フルハウス』『ビバリーヒルズ青春白書』『フレンズ』『ゴシップガール』などがあります。

近年のドラマですと、以下がおすすめです。

モダン・ファミリー(Modern Family)
2009年〜2020年放送。現代のアメリカの家族の日常を描いたドラマ。家族間の会話や、学校・職場での会話表現が豊富。
ビッグバン・セオリー(The Big Bang Theory)
2007年〜2019年放送。科学者たちのルームシェアや恋愛、友情を描いたドラマ。友人同士の会話や、日常生活での会話表現が多い。
ニュー・ガール(New Girl)
2011年〜2018年放送。ルームシェアをしている男女4人の日常生活を描いたドラマ。友人同士の会話や、恋愛、仕事での会話表現が豊富に含まれている。

ドラマを観るときに「字幕はどうすればいいのか?」という疑問については、ご自身の英語力によって変えましょう。難易度が低い順に、以下のとおりとなります。

  1. 日本語字幕で見る:初心者向け。内容を理解するために、最初は日本語字幕で通して観るのがおすすめ。
  2. 英語字幕で見る:中級者向け。英語字幕を手がかりにしながら、リスニングを鍛える。
  3. 字幕なしで見る:上級者向け。実践的なリスニング力を鍛えるために効果的。

なお、学んだ表現は、実際の会話の中で使ってみることが重要です。以下に続きます。

2-3. 日常的な場面設定でのロールプレイ練習をする

3つめの勉強法は「日常的な場面設定でのロールプレイ練習をする」です。

音声でのフレーズの記憶と英語ドラマでの会話観察を行いながら、並行して積極的に取り組みたいのが、自分の口から英語を発することです。

学んだ表現を実際に使ってみるのは、英会話力の向上に欠かせません。

その際、できる限り日常会話のシチュエーションに近い状態でロールプレイ(役割演技)を行うのがポイントです。

ロールプレイ練習の進め方

場面と役割を設定する
日常生活でよく遭遇する場面をリストアップし、具体的な状況を思い浮かべます。その場面での自分の役割を決め、役割分担をイメージすることで、リアルな練習ができます。
必要な表現をピックアップする
設定した場面で必要となる表現を書き出します。ドラマや音声教材で学んだフレーズを活用しながら、状況に合った自然な表現を選ぶことが重要です。この準備段階で、表現の引き出しを増やすことができるでしょう。
練習相手を見つけて練習する
家族や友人、英会話レッスンの先生など、協力してくれる相手を見つけましょう。お互いの役割を確認したら、会話のキャッチボールを始めます。相手の反応を見ながら、臨機応変に対応する力を養っていきましょう。

なお、練習相手が見つからない場合は、人間のように対話ができるAIに代行してもらう方法があります。

たとえば、イーオンの対話型学習アプリ『Al Speak Tutor 2』は、AIが設定されたシーンで特定の役割を演じてくれるので、リアルな会話練習ができます。

詳しくは以下のページにてご確認ください。

2-4. 言い換え表現を学び語彙力と表現力を強化する

4つめの勉強法は「言い換え表現を学び語彙力と表現力を強化する」です。

語彙力(ボキャブラリー)の不足は、スムーズな会話を妨げる要因のひとつです。伝えたいことがあっても、適切な単語が思い浮かばなければ、言葉に詰まってしまいます。

ただし、日常英会話を上達させたい場合、分厚い単語帳を使って丸暗記はおすすめできません。それよりも、言い換え表現をたくさん学び、表現の引き出しを増やすほうが役立ちます。

まずは、日常会話でよく使う単語を中心に、同義語や類義語を調べる習慣をつけましょう。英英辞典や類語辞典を活用するのがおすすめです。

たとえば、"I'm sorry."(ごめんなさい)の言い換え表現として、以下が考えられます。

  • I apologize.(お詫びします)
  • Please forgive me.(どうぞ許してください)
  • I regret my actions.(私は自分の行動を後悔しています)

いつも"I'm sorry."と言うのではなく、バリエーションを持たせるように心掛けることが、「会話力」を築く礎となります。

「単語を知らない、単語を思い出せないから話せない」状態から、「単語を知らなくても、伝えたいことを伝えるための選択肢を複数持っている」状態へと、意識が変わるからです。

教科書や試験の英語と違って、英会話には唯一の正解はありません。どのような単語で、どのような表現をしても自由です。そのような軽やかさを身につけるために、言い換え表現をたくさん吸収しましょう。

2-5. 英語圏の文化背景を意識したニュアンス理解を深める

5つめの勉強法は「英語圏の文化背景を意識したニュアンス理解を深める」です。

日常的な英会話では、言葉の字面だけでなく、その言葉に込められた感情やニュアンスを読み取ることが非常に重要です。

言葉の裏に隠された意図や、文化的な背景を理解していないと、コミュニケーションが滞ってしまいます。

具体的にはさまざまな考慮ポイントがありますが、一例を挙げましょう。

英語圏の文化背景を理解するためのポイント

ユーモアや皮肉への理解
英語圏ではユーモアや皮肉が好まれる傾向にあります。たとえば、“That's great!”は、通常では「いいね!」という意味ですが、悪いことが起きたときや相手に嫌味を言いたいときに、大げさなイントネーションで明らかに嘘っぽく言うことがあります。言葉上は「いいね!」と言っていますが、「最悪!」という意味で使うのです。このような言葉の裏の意味を理解することも、コミュニケーションにつながります。
丁寧な依頼表現の習得
英語での依頼は、"Could you〜?"や"Would you mind〜?"など、間接的で丁寧な言い回しが好まれます。一方、"I want you to〜"のような直接的表現は、失礼に聞こえる可能性があるため注意が必要です。相手を尊重した、柔らかな言葉遣いを心がけましょう。
英語圏の価値観の理解
英語圏には個人主義や多様性の尊重など、独自の価値観があります。たとえば、アメリカでは「個人の自由」が、イギリスでは「紳士的な振る舞い」が重視される傾向にあります。これらの価値観は言葉遣いやコミュニケーションスタイルにも反映されているため、文化的背景を学ぶことで相手の真意をくみ取れるようになります。
非言語コミュニケーションへの注目
英語圏の人々は言葉だけでなく、表情やジェスチャーなどの非言語コミュニケーションも積極的に活用します。たとえば、アイコンタクトで関心や誠意を示したり、ジェスチャーで意図をわかりやすく伝えたりします。非言語のサインにも注意を払うことが、コミュニケーションを深めるうえで重要です。

このような英語圏の文化やメンタリティを体感的に学びたい場合、現地での生活経験は非常に有益です。

もし海外滞在の機会に恵まれたなら、ぜひ現地の人々と積極的にコミュニケーションを取ってみてください。文化の違いを直接肌で感じることができるはずです。

そのようなチャンスがない方は、海外の人や海外で育った日本人、現在海外で生活している日本人の方が発信する、SNSやYouTubeチャンネルを見るのがおすすめです。

彼ら彼女らの発信する情報は、貴重な示唆を与えてくれることでしょう。

2-6. カジュアルな会話特有の発音・イントネーションに慣れる

6つめの勉強法は「ナチュラルな会話特有の発音・イントネーションに慣れる」です。

日常的な英会話では、教科書英語とは異なる発音やイントネーションが、頻繁に使われます。

とくに若者言葉には、言葉を縮めたり、つなげたり、俗語を多用したりと、独特の特徴があります。

カジュアルな英語の発音・イントネーションの特徴

リンキング(linking)
単語と単語がつながって発音され、音の切れ目がなくなり、ひと続きに聞こえます。たとえば "take it easy"は"tei-ki-tee-zee"のように発音されます。
脱落(elision)
単語の一部の音が脱落して発音されます。たとえば、"kind of"は"kinda"、"good morning"は"gu-morning"のように発音されます。また、"him"が"im"、"her"が"er"と、語頭の子音が脱落して聞こえることもよくあります。
弱形(weak form)
文中の冠詞、前置詞、助動詞などが弱く、短く発音されます。"can"は"c'n"、"and"は"n"、"to"は"t"のように発音されることがあります。
イントネーション
自然な会話では、イントネーションによって意味が大きく変化することがあります。たとえば、疑問文でなくても上昇調のイントネーションで疑問を表すことがあります。また、"I think~"の文で、thinkの部分を高く言い、文末をやや上昇調にすると発言の確信度が低い感じに聞こえます。
カジュアルな発音
若者の会話など、くだけた表現のときには発音も省略されたり、変化したりすることがあります。たとえば、"What's up?"は"Tsup?"、"I've got to go."は"I've gotta go."のように発音されます、また、"I don't know."は"Dunno."、"Let me know."は"Lemme know."なども同様です。

これらのカジュアルな発音やイントネーションを身につけるには、実際の “生の会話” に多く触れる必要があります。

ネイティブスピーカーとの直接交流の機会を増やすのが理想的ですが、叶わない場合は、以下のようなコンテンツを活用してみるのがおすすめです。

  • ネイティブスピーカーによるSNSでのライブ配信を見て、リアルタイムでの会話や視聴者とのやり取りを観察する。
  • 動画配信サービスの中の作品や映画など、著名人に密着したドキュメンタリー作品を探し、舞台裏でのやり取りに耳を傾ける。
  • トークショー形式のポッドキャストを聞いて、出演者同士の自然な会話の流れをつかむ。
  • YouTubeでネイティブスピーカーのVlog(ビデオブログ)を見て、日常生活で交わされる会話表現を学ぶ。

これらのコンテンツは、教科書では学べない生きた英語表現の宝庫です。自分の興味に合ったものを選び、カジュアルな英語の特徴を楽しみながら吸収していきましょう。

2-7. 日本語を介さず英語のまま理解する訓練をする

7つめの勉強法は「日本語を介さず英語のまま理解する訓練をする」です。

日常会話では、話すスピードが速かったり、口語表現が多用されたりするため、一語一語を日本語に置き換えていては、会話についていけなくなります。

そこで、できる限り英語を直接理解するよう、意識的なトレーニングが欠かせません。

日本語を介さずに英語を理解するトレーニングの例

文脈や大意に集中する
英語を聞く際には、知らない単語や表現にとらわれすぎずに、全体的な意味や話者の意図に集中しましょう。まずはざっくりと理解するところから始めるのが、英語のまま理解する第一歩です。細かい意味に意識が向くと、どうしても訳してしまいがちになりますので、まずは聞き取れない情報があるという曖昧さに耐える訓練をしてみましょう。
チャンクで理解する
英語の句動詞やイディオムなど、ひとかたまりの表現(チャンク)を意識的に学びましょう。個々の単語に着目するのではなく、チャンクを1つの意味単位として理解する練習です。知っているチャンクを増やすことで、英文の意味をスムーズに捉えられます。
英語の文章を頭から理解する
英語の文章を読む際には、先述の「チャンクで理解する」ことを心がけながら、文頭から順に意味をとっていくようにしましょう。日本語の語順にとらわれて、戻り訳をしないことが大切です。
自分の言葉で要約する
聞いたり読んだりした英語の内容を、そのまま自分の言葉で要約してみる練習も効果的です。日本語を介さずに、英語を別の英語に置き換えていくことで、英語で思考することにつながっていきます。

「チャンク」について補足しておくと、たとえば以下が該当します。

  • "in my opinion"(私が思うには)
  • "to be honest"(実は)
  • "in the middle of the night"(夜中に)
  • "in no time"(すぐさま)

このようなチャンクをたくさん学ぶことで、英語の表現を瞬時に理解し、会話できるようになります。

3. 日常英会話の練習機会を増やす工夫

学んだ英語表現を実践で使いこなすには、日常的に英会話の練習機会を作ることが大切です。

最後に、日常英会話の練習をどのようにすればよいか、効果のある方法を3つご紹介します。

  1. オンライン英会話の活用
  2. 英会話アプリでの会話練習
  3. 英会話スクールへの通学

3-1. オンライン英会話の活用

1つめは「オンライン英会話の活用」です。

英語を話す人と直接会話する機会が限られている場合、オンライン英会話サービスを活用するのが効果的な方法のひとつと言えるでしょう。

オンライン英会話のメリット

自宅にいながら気軽にレッスンが受けられる
オンライン英会話は、自宅のパソコンやスマートフォンがあれば、どこからでもレッスンを受講できます。通学の必要がないため、時間を大幅に節約できるのが大きな利点です。
自分のペースでレッスンを進められる
オンラインレッスンの多くはマンツーマンレッスンですので、自分の学習ペースに合わせてレッスンを進められます。基礎からじっくり学びたい人も、ビジネス英語に特化したい人も、自分の目的やレベルに合った学習プランを組むことが可能です。
現地在住のネイティブ講師による指導が受けられる
オンライン英会話サービスでは、日本国外の世界各国に住んでいるネイティブ講師によるレッスンを受けることもできます。講師との1対1のコミュニケーションを通して、リアルな英語の発音やイントネーション、ニュアンスを身につけていくことができるでしょう。

オンライン英会話サービスを賢く活用することで、日常英会話力を効果的に高められます。

自分の生活スタイルやペースに合わせて、無理なく学習を継続していきましょう。

オンライン英会話について詳しくは、「イーオンのオンライン英会話」をご覧ください。

3-2. 英会話アプリでの会話練習

2つめは「英会話アプリでの会話練習」です。

近年、英会話学習アプリが多数リリースされています。アプリを活用することで、スキマ時間を有効活用しながら、日常英会話力を磨くことができるでしょう。

英会話アプリの選び方のポイント

シチュエーション別の会話練習ができる
たとえば「看護師」「美容師」「不動産紹介者」のような職業別や、「カフェで休憩」などの日常シーンなど、さまざまなシチュエーションで会話練習できるアプリが実践力を養うために役立ちます。
AIによる発音評価機能がある
発音評価技術を活用し、ユーザーの発音を評価してくれる機能があるアプリがおすすめです。フィードバックをもらうことで、正しい発音が身につきます。
ゲーム感覚で学習できる
モチベーションを維持するためには、楽しみながら学習できることが大切です。ゲーム感覚で英語を学べるアプリを選ぶことで、飽きずに続けられるでしょう。

上記のポイントを満たす、具体的なアプリとしては、イーオンの対話型学習アプリ「Al Speak Tutor 2」があります。

楽しくできる新習慣として、ぜひチャレンジしてみてください。

3-3. 英会話スクールへの通学

3つめは「英会話スクールへの通学」です。

英会話スクールに通うと、日常英会話力を集中的に鍛えられます。

グループレッスンや1対1レッスンなど、自分の目的に合ったコースを選択できるのも、会話力の向上には有効です。

英会話スクールのメリット

体系的なカリキュラムで学習できる
英会話スクールでは、レベルに合わせた体系的なカリキュラムが用意されています。文法や語彙、発音など、英語の基礎を固めながら、段階的に会話力を身につけられます。
ネイティブ講師との直接のコミュニケーションが取れる
英会話スクールでは、ネイティブ講師との直接のコミュニケーションを通して、実際のコミュニケーションの経験値をあげることができます。対面ならではの緊張感や臨場感の中での会話は、実践力につながります。
モチベーションを維持しやすい
同じ目標を持った仲間と一緒に学ぶことで、モチベーションを維持しやすいのも英会話スクールの魅力のひとつです。講師や仲間との交流を通して、「英語を話すって楽しい!」と感じられたら、学習を続ける原動力になるはずです。

英会話スクールへの通学は、スピーディかつ着実に英語力を伸ばしたい人におすすめの方法といえます。

プロの講師による指導を受けながら、仲間と切磋琢磨することで、確実に会話力を高めていくことができるでしょう。

なお、イーオンの英会話スクールの場合は、ネイティブ教師だけでなく日本人教師も在籍しています。「効率的な学習法で、じっくり教えてもらいたい」という方にもおすすめです。

詳しくは以下のページよりご確認ください。

4. まとめ

本記事では「日常英会話の勉強法」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

勉強したのに日常英会話ができない理由は、以下のとおりです。

  1. インプットとアウトプットのバランスが偏っている
  2. 日常英会話のリスニングを練習していない
  3. 語彙力が「音」と結びついていない

日常英会話の勉強法 7つのメソッドとして、以下を解説しました。

  1. 日常会話の頻出フレーズを音声で反復学習する
  2. ドラマなどの生きた英語表現を観察し理解する
  3. 日常的な場面設定でのロールプレイ練習をする
  4. 言い換え表現を学び語彙力と表現力を強化する
  5. 英語圏の文化背景を意識したニュアンス理解を深める
  6. カジュアルな会話特有の発音・イントネーションに慣れる
  7. 日本語を介さず英語のまま理解する訓練をする

日常英会話の練習機会を増やす工夫として、以下を取り入れてみてください。

  1. オンライン英会話の活用
  2. 英会話アプリでの会話練習
  3. 英会話スクールへの通学

日常英会話力を高めることは、英語でのコミュニケーションの幅を広げ、新たな世界を切り開くことにつながります。

"The world is your oyster."(世界はあなたの真珠貝/自分で思うままにできる)

英語を使って自分の思いを伝え、相手の気持ちを理解し合える喜びを、ぜひ体験してみてください。

個別無料体験レッスン&説明会はこちら

  • 1分で予約可能。
    レッスンやカウンセリングなどを体験できます!
  • お電話でのご予約・お問い合わせ
    TEL:0800-111-1111
    受付時間 10:00~19:00(土・日・祝含む)