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「TOEIC® L&Rテストスコアは転職で本当に役立つの?」
「自分の点数が何点あれば有利になるか知りたい」
このように感じている方は多いのではないでしょうか。
現代のビジネス環境では、英語力は多くの企業で重視される基本スキルとなっています。とくに転職市場において、TOEIC® L&Rテストのスコアはキャリアアップの強力な武器となり得ます。客観的な英語力の証明として評価されるからです。
本記事では、TOEIC® L&Rテストスコアが転職市場でどう評価されるか、スコア別の評価レベルや業界・職種別の目安、転職成功に向けた戦略までを徹底解説します。以下は本記事で解説するスコア目安の一例です。

TOEIC® L&Rテストスコアを転職でどう活かせるか把握して、効果的な転職活動を展開するためにお役立てください。
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目次
1. 転職市場でTOEIC® L&Rテストスコアはどう評価される?

まずは、転職市場でTOEIC® L&Rテストの結果がどう活用されているのか、基礎的な情報から押さえておきましょう。
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1.
多くの企業がTOEIC® L&Rテスト® Program スコアを採用時の評価材料にしている
-
2.
英語使用部署の中途採用で要件・参考とされる平均スコアは「670」
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3.
昇進の要件としてスコアを明示する企業も多い
-
4.
一般的に2年以内のスコアが評価対象となる
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1.
1-1.多くの企業がTOEIC® L&Rテスト® Program スコアを採用時の評価材料にしている
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の調査(*1)によると、新卒採用で38.9%、英語を使用する部署の中途採用では50.7%の企業がTOEIC® L&Rテスト® Program スコアを要件または参考としています。
転職市場ではTOEIC® L&Rテスト® Program スコアが「英語力の証明書」として機能し、応募書類で自己PRの裏付けとなることがわかります。スコアがあれば「英語に積極的に取り組んでいる人材」という印象を与えられる点も大きなメリットです。
*1:出典:IIBC「英語活用実態調査2022(企業・団体)」/調査対象:東証プライム、スタンダード、グロース(旧・一部、二部、マザーズ、JASDAQ)市場上場企業3,875社/調査方法:WEB調査、質問紙郵送調査を併用/調査期間:2022年1月~2022年5月/有効回答数:220
*1:幼児向けプログラムの例としては、イーオンには以下のクラスがあります。
・ベビークラス 1・2歳
・幼児クラス 3歳
・幼児クラス 4・5歳
・幼児クラス 6歳
詳しくは、以下のリンクよりご確認ください。
1-2. 英語使用部署の中途採用で要件・参考とされる平均スコアは「670」
求められるスコアの詳細はのちほど解説しますが、先に概要として平均値を見ておきましょう。
前出の調査によれば、英語を使用する部署の中途採用で要件・参考とするTOEIC® L&Rスコア(平均)は「670」となっています。
「670」は、英語を使用する部署への転職を目指すなら必要なラインとして参考にするとよいでしょう。
参考:戸澤幾子「早期英語教育をめぐる現状と課題」、政府広報オンライン「2020年度、子供の学びが進化します!新しい学習指導要領、スタート!」
このような国内外の教育政策の変化や、英語が国際共通語としての地位を確立している現状を背景に、「できるだけ幼いうちから英語に親しんだほうが、将来有利ではないか?」という関心が高まっています。
1-3. 昇進の要件としてスコアを明示する企業も多い
一方、採用時だけでなく、企業内での昇進や海外赴任の条件としてもTOEIC® L&Rテストスコアを活用する企業が増えています。実際に大手企業では昇格要件にスコアを設定するケースも珍しくありません。
【企業のTOEIC® L&Rテストスコア活用例】
・昇進条件としての活用:たとえば大手銀行では、課長昇進にTOEIC® L&Rテスト600点以上、部長昇進に730点以上といった条件を設定しているケースがあります。グローバル展開している製造業でも、管理職昇格にTOEIC® L&Rテストのスコアを要件とする企業があります。
・海外赴任要件:商社や製造業では海外拠点への派遣条件としてTOEIC® L&Rテスト730点以上を設定するケースが多く見られます。実際のビジネスコミュニケーションが可能なレベルかどうかの判断基準となっています。
・社内公用語化への対応:一部の大手企業では社内公用語を英語にする流れもあり、そうした企業では全従業員に一定以上のTOEIC® L&Rテストスコア(600点など)を求める場合があります。
・人材育成プログラムの選抜:グローバル人材育成や選抜研修の参加条件として、特定のTOEIC® L&Rテストスコアを満たすことを要件に設定する企業も増えています。
転職市場においてTOEIC® L&Rテストスコアが単なる資格ではなく、キャリア形成における実質的なハードルとして機能していることがわかります。高スコアを持っていれば、より多くのキャリアの選択肢が開かれる可能性があります。
1-4. 一般的に2年以内のスコアが評価対象となる
TOEIC® L&Rテストのスコアには公式な有効期限は設けられていません。
しかし転職市場では、より新しいスコアが重視される傾向があります。企業は応募者の「現在の英語力」を把握したいと考えるためです。
一般的には、「2年以内のスコア」が望ましいとされています。語学力は使用しなければ低下するという性質上、取得から時間が経過したスコアについては「現在もその英語力を維持しているか」という疑問が生じやすくなります。とくに高得点の場合は、面接で実際の英語力が確認されることが増えます。
転職準備の段階で再受験を検討し、最新のスコアを取得しておくことは、選考において有利にはたらくでしょう。
その際、最短でTOEIC® L&Rテストのスコアを上げたいのなら、「TOEIC® L&Rテスト対策コース」を受講する選択肢があります。
2. 転職におけるTOEIC® L&Rテストのスコア別評価レベル

転職市場では、TOEIC® L&Rテストスコアの点数帯によって評価が大きく異なります。自分のスコアがどのレベルに位置し、どう評価されるかを見ていきましょう。
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1.
595点以下:英語力のアピール材料としては弱い
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2.
600〜725点:履歴書に書ける最低ライン・基礎英語力の証明になる
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3.
730点〜790点:英語を使う業務への挑戦権を得られる
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4.
800点台:ビジネス英語の実践力があると見なされ選択肢が広がる
-
5.
900点以上:高度な英語運用能力を持つ人材として高く評価される
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1.
2-1. 595点以下:英語力のアピール材料としては弱い
TOEIC® L&Rテストスコア595点以下は、一般的に初級レベルの英語力と見なされ、転職市場では英語力のアピール材料としては弱い位置付けになります。

【600点未満の評価と対策】
・市場での一般的評価:600点未満は平均点(*2)を下回るため、企業の人事担当者からは「英語がとくに得意ではない」と判断される可能性があります。英語をメインに使う職種では、このスコア帯での応募は難しいことが多いでしょう。
・記載すべきかの判断:履歴書に記載するかどうかは、応募先の要件によります。英語学習に取り組んでいる姿勢をアピールしたい場合は「現在○○点、目標△△点に向けて学習中」と記載するのもひとつの方法です。
・スコアアップへの道筋:600点未満の場合、まずは600点突破を目指すことが優先課題です。集中的な学習で3カ月程度あれば100点ほどのスコアアップを狙えるケースもあります。英単語の強化やリスニング練習など基礎固めが効果的です。
このスコア帯では、英語力よりもほかのスキルや経験をメインにアピールし、英語については向上心を示すことが現実的です。転職活動と並行して学習を継続し、可能であれば再受験でスコアアップを図りましょう。
*2:TOEIC® L&Rテストの平均点は612点(2023年)となっています。
出典:IIBC「TOEIC®Program DATA & ANALYSIS 2024」
2-2. 600〜725点:履歴書に書ける最低ライン・基礎英語力の証明になる
600点台は平均的な英語力として、履歴書に記載する最低ラインといわれています。基礎的な英語力の証明として一定の評価を得られます。

【600〜725点の市場価値】
・企業の評価基準:多くの人事担当者が「履歴書に記載するに値する」と考える最低ラインが600点以上です。前述のとおり、平均以上の英語力があることを示すラインとなります。
・実務での想定レベル:600点台は英文の趣旨が大まかに理解でき、簡単なビジネスメールの読み書きができるレベルとみなされます。社内の簡単な業務連絡や定型的な英文メール対応は対応可能と期待されるでしょう。
・キャリアへの影響:600点台はまだ「英語を武器にする」というよりは「基本的な英語素養がある」ことの証明程度です。しかし多くの一般企業では一定の評価をされる水準であり、英語力を問わない職種への転職であれば、プラス材料として機能します。
600点台を持つ転職者は、「基礎的な英語コミュニケーション能力があり、必要に応じて英語も扱える人材」という印象を与えられます。英語がメインの業務でなければ、このレベルでもアピールポイントになります。
参考:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「人事のリアルな意見が明らかに!履歴書に記載してもいい「TOEIC® L&R」のスコアは何点?」
2-3. 730点〜790点:英語を使う業務への挑戦権を得られる
730点以上になるとTOEIC® L&RテストのBレベル(どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている)に達し、ビジネスで英語を活用できる基礎力があると評価される水準です。英語を使う業務にチャレンジする資格が得られるスコアといえます。

【730点〜790点の位置付け】
・社内での評価目安:多くの日本企業では730点がひとつの基準点として設定されています。昇進要件や海外赴任の条件として730点以上を定めている企業も少なくありません。
・業務遂行能力のイメージ:通常の社内外での会話で要点を理解し適切に応答できるレベルで、海外案件や英文資料にもある程度対応できると評価されます。「ビジネスで英語を使える」という評価を得る最初の関門です。
・転職市場でのアドバンテージ:このスコア帯になると、英語を一定程度使用する職種にも応募できるようになります。グローバル企業の国内ポジションや、海外とのやりとりがある部署などへの転職で優位性を持てます。
730点を超えるスコアを持つ転職者は、「ビジネスの場で英語を使えるポテンシャルがある人材」として評価されます。この水準に達すれば、英語を武器に活躍できる領域が広がり始めるため、ぜひ積極的にアピールすべき強みといえるでしょう。
2-4. 800点台:ビジネス英語の実践力があると見なされ選択肢が広がる
800点台は上級レベルの英語力を示す高スコアで、ビジネスでの実践的な英語運用能力があると評価されます。このスコア帯になると、転職市場での選択肢が大きく広がります。

【800点台の評価とチャンス】
・市場での評価:800点以上は英語を強みとして業務を遂行できるレベルと見なされ、海外赴任も十分に任せられる水準として評価されます。実際、「TOEIC® L&Rテストは800点ないと海外で仕事にならない」との声も外資系企業から聞かれます。
・グローバルポジションへの道:このスコア帯は、グローバル企業の部門マネジャーや海外拠点との調整役など、責任あるポジションにアサインされる可能性が高まります。専門職であれば、国際会議やプレゼンテーションも任されるでしょう。
・年収への影響:800点超のスコアは年収にも好影響があり、同じ職種でも英語力の低い人材と比べて年収が高くなる傾向があります。とくに海外業務が多い部署では、このスコア帯の人材は貴重な戦力として待遇もよくなりやすいでしょう。
800点以上のスコアは「英語を本格的な武器にできる」レベルであり、グローバル企業や海外業務の多い部署への転職時に大きなアドバンテージとなります。このスコア帯であれば英語力を前面に押し出したキャリア戦略が取れるでしょう。
参考:PRESIDENT Online「ペラペラ不要! TOEIC600点で昇格できる」
2-5. 900点以上:高度な英語運用能力を持つ人材として高く評価される
900点以上は極めて高い英語力を示すエキスパートレベルで、ほぼすべてのビジネス場面で英語による高度なコミュニケーションが可能と評価されます。転職市場での希少価値は非常に高いといえます。

【900点以上の市場価値】
・トップレベルの評価:900点以上のスコアは、通訳なしで海外の取引先と交渉・議論できるレベルと評価されます。外資系企業や国際折衝の多い役職でも「英語力は問題なし」と見なされ、企業側に大きな安心感を与えます。
・キャリアの可能性:このスコア帯を持つ人材は、グローバル展開する企業で幹部候補や重要プロジェクトのリーダーとして重宝されます。語学が壁となりやすいキャリアパスも、開ける可能性が高まります。
・スコアに見合う実力の証明:900点以上という高得点になると、逆に面接などで実際の会話力がスコア相応かを厳しくチェックされることがあります。「ペーパースコア」でないことを示すため、英語での面接対策も必須です。
900点以上のハイスコアホルダーは、どの業界でも「即戦力のグローバル人材」として高く評価されます。ただし、それだけに実際の英語コミュニケーション能力も厳しく問われるため、スコアと実力のバランスには注意が必要です。
3. TOEIC® L&Rテストスコアを活かせる転職先の業界・職種

TOEIC® L&Rテストスコアを武器にキャリアアップを図るなら、その英語力を存分に活かせる業界・職種を選ぶことが重要です。各業界・職種の特徴と英語ニーズを詳しく見ていきましょう。
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-
1.
外資系企業全般(IT・金融・コンサル・メーカーなど)
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2.
総合商社・専門商社の海外営業や貿易事務
-
3.
日系メーカーの海外事業部・調達・技術開発部門
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4.
航空・ホテル・観光業界の国際部門やインバウンド関連職
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5.
IT企業の海外向けプロダクト担当やブリッジSE
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1.
3-1. 外資系企業全般(IT・金融・コンサル・メーカーなど)
外資系企業は業界を問わず英語力が重視される傾向にあり、TOEIC® L&Rテストのハイスコアが強力な武器となります。社内公用語が英語であることも多く、日常業務で英語力が必要とされます。
【外資系企業の英語環境】
・日常的な英語使用:外資系企業では社内会議や上司とのコミュニケーション、メールのやりとりなど日常業務で英語が使われることが多く、英語力がなければ業務遂行が難しい環境です。業種を問わず基本的にTOEIC® L&Rテスト800点以上が望ましいとされます。
・グローバルスタンダードの仕事環境:本社が海外にある企業では、グローバルな視点やコミュニケーション能力が高く評価されます。TOEIC® L&Rテストスコアは「グローバル環境で働ける人材」の指標として重視され、高スコアは書類選考通過率を高める効果があります。
・英語面接の壁:外資系企業の面接では英語でのやりとりが含まれることも多く、TOEIC® L&Rテストスコアと実際の会話力の整合性がチェックされます。高スコアを持つ場合は、それに見合う会話力も磨いておく必要があります。
外資系企業への転職では、TOEIC® L&Rテストのスコアは必須要件のひとつと考え、少なくとも800点以上、できれば900点に近いスコアを目指すと有利です。ただし、スコアだけでなく実際のコミュニケーション能力も重視されるため、スピーキング力の強化も並行して行うことが大切です。
3-2. 総合商社・専門商社の海外営業や貿易事務
商社、とくに総合商社や貿易に特化した専門商社では、海外取引がおもな業務となるため英語力は必須のスキルです。高いTOEIC® L&Rテストスコアは即戦力としての評価につながります。
【商社における英語力の活用】
・日常的な国際取引:商社では海外サプライヤーや顧客との交渉、契約書の確認、国際物流の手配など、英語を使う業務が日常的に発生します。TOEIC® L&Rテストスコア800点以上がひとつの目安となり、より高いスコアを持つ人材は即戦力として重宝されます。
・海外駐在の機会:商社では海外駐在員として現地オフィスで働く機会も多く、海外赴任の条件として高いTOEIC® L&Rテストスコアが求められます。海外駐在を目指すならまず800点をクリアし、できれば900点を視野に入れると評価が高まります。
・専門知識との組み合わせ:総合商社や専門商社では、取り扱い商材に関する専門知識と英語力の組み合わせがさらに価値を高めます。たとえば化学品専門商社であれば化学の知識、機械商社なら機械工学の知識など、専門性と英語力を兼ね備えた人材はとくに貴重です。
商社への転職では、海外営業や貿易事務など英語を直接使う職種を狙うなら、少なくとも730点以上、できれば800点以上のスコアを持っていることが望ましいでしょう。留学経験や海外ビジネス経験があれば、さらに評価は高まります。
3-3. 日系メーカーの海外事業部・調達・技術開発部門
日系メーカーでも海外展開する企業は増えており、海外事業部や調達部門、技術開発部門など特定の部署では英語力が重視されます。TOEIC® L&Rテストスコアは部門配属の判断材料となります。
【日系メーカーでの英語活用】
・海外事業部の需要:日系メーカーの海外事業部では、海外子会社や代理店とのコミュニケーション、海外マーケティング戦略の立案など、英語力を活かせる業務が豊富です。TOEIC® L&Rテスト700点以上あれば基本的な業務対応が可能とみなされ、800点以上なら海外プロジェクトのリーダーなども任される可能性があります。
・グローバル調達の現場:製造業の調達部門では海外サプライヤーとの交渉や価格折衝、品質管理などで英語が使われます。とくにコスト削減が重視される現代では、グローバル調達の重要性が高まり、英語堪能な調達担当者の需要も増しています。
・研究開発の国際連携:技術開発部門では海外の研究機関や大学との共同研究、国際学会での発表、特許の国際出願など、英語力が必要な場面が増えています。技術系でもTOEIC® L&Rテスト700点以上あれば国際的な技術交流が可能と評価され、キャリアの選択肢が広がります。
日系メーカーへの転職では、自身の専門知識や技術スキルに加え、TOEIC® L&Rテストスコアを武器に「グローバルに活躍できる人材」としてアピールすることが効果的です。とくにグローバル展開している大手メーカーでは、英語力の高い技術者や営業担当が重宝されています。
3-4. 航空・ホテル・観光業界の国際部門やインバウンド関連職
観光立国を目指す日本では、航空・ホテル・観光業界でも英語力を持つ人材の需要が高まっています。とくに国際部門やインバウンド関連職では、TOEIC® L&Rテストスコアが採用の重要な判断材料となります。
【観光業界の英語ニーズ】
・航空業界:航空会社ではパイロットや客室乗務員だけでなく、本社管理部門でも路線開発や国際提携業務などで英語力が必要とされます。TOEIC® L&Rテスト700点前後を基準とする企業が多く、国際線担当などではより高いスコアが期待されます。
・高級ホテルとくに外国人宿泊客の多い高級ホテルでは、フロントスタッフやコンシェルジュなど対客業務で英語力が重視されます。接客英語の実践力が重要ですが、TOEIC® L&Rテストスコアは基礎英語力の証明として採用時に参考にされます。
・インバウンド観光:増加する訪日外国人に対応するため、旅行会社や観光施設では英語対応できるスタッフの需要が高まっています。旅行会社の海外ツアー企画担当や現地駐在員候補として、TOEIC® L&Rテスト700点台でも留学経験などがあれば採用対象になることがあります。
これらの業界では英会話力の実践面が重視されますが、TOEIC® L&Rテストスコアが高ければ「英語に積極的に取り組んできた人」という証明になるため好印象を与えられます。とくにインバウンド需要の高まりを受け、今後も観光・サービス分野で英語人材の需要は高い状態が続くと予想されます。
3-5. IT企業の海外向けプロダクト担当やブリッジSE
IT業界でも国際展開を進める企業が増え、海外向けプロダクト担当やブリッジSE(日本企業と海外の企業やエンジニアの橋渡し役となるエンジニア)など、英語力を活かせるポジションが拡大しています。技術スキルと英語力の両方を持つ人材の価値は高まっています。
【IT業界での英語力活用】
・海外向けプロダクト開発:日本発のサービスを海外市場に展開する企業では、製品仕様の国際化や海外ユーザー向けのUIデザイン、多言語対応などを担当する人材が必要です。技術知識と英語力を併せ持つ人材は貴重で、TOEIC® L&Rテスト700点以上あれば十分アピールポイントになります。
・ブリッジSEの役割オフショア開発(開発業務を海外拠点に外注・移管する手法)やグローバル開発チームとの協働が増えるなか、海外エンジニアと日本側をつなぐブリッジSEの需要が高まっています。技術的な内容を英語でやりとりできる能力が求められ、TOEIC® L&Rテスト800点以上あれば「海外とのブリッジ役を任せられる」と期待されやすくなります。
・グローバルスタートアップの機会:海外展開を狙うベンチャー・スタートアップ企業では、英語でコミュニケーションできる技術者やマーケターが重宝されます。スタートアップ特有の柔軟な環境では、英語力があることで海外投資家への事業プレゼンテーションや国際的なネットワーキングなど、活躍の場が広がります。
IT分野では技術力がまず重視されますが、英語力があれば海外の最新技術情報へのアクセスや国際カンファレンスへの参加など、成長機会も増えます。「技術×英語」のハイブリッドスキルを持つ人材として、自分の市場価値を高められるでしょう。
4. 転職成功へ TOEIC® L&Rテストスコアを最大限に活かすポイント

TOEIC® L&Rテストのスコアは持っているだけでなく、それを転職活動で最大限に活かすための戦略が重要です。スコアをどう見せ、どうアピールするかによって、その効果は大きく変わります。以下のポイントを確認しましょう。
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1.
履歴書・職務経歴書には取得年月とスコアを正確に記載する
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2.
面接ではスコアの背景にある英語学習努力や実務意欲を伝える
-
3.
スコアが足りない場合はスクールを活用して集中的に勉強する
-
1.
4-1. 履歴書・職務経歴書には取得年月とスコアを正確に記載する
TOEIC® L&Rテストスコアは客観的な指標として履歴書や職務経歴書に明記すると、採用担当者に強いアピールとなります。
【効果的な記載方法】
・正確な記述:履歴書の資格欄に「TOEIC® Listening & Reading Test 795点(2023年6月取得)」と、テストの正式名称・正確なスコア・取得年月を明記します。公開テストか団体特別受験制度(IP)かも明確にすると、より信頼性が高まります。
・最新スコアの提示複数回受験している場合は、基本的に新しいスコアを記載します。長期間受験していない場合は再受験を検討しましょう。最新のスコアを持っておくと英語学習を継続している印象を与えられます。
・関連資格の併記:TOEIC® L&Rテスト以外にも英検®やTOEFL®などほかの英語資格を持っていれば併記します。とくにTOEIC® S&Wテスト(スピーキング・ライティング)のスコアがあれば、会話力やライティング力も備えていることをアピールできます。
履歴書だけでなく職務経歴書のスキル欄や自己PR欄でも英語力に触れましょう。「このスコアでどんな英語力があるか」「実務でどう活かせるか」を具体的に説明すると、より説得力が増します。
4-2. 面接ではスコアの背景にある英語学習努力や実務意欲を伝える
面接ではTOEIC® L&Rテストスコアの数字だけでなく、その背景にある学習の取り組みや、実務での活用意欲をアピールすることが重要です。英語力に対する姿勢や考え方も評価のポイントとなります。
【面接での効果的なアピール方法】
・学習プロセスを伝える:どのように英語学習に取り組んできたか、どんな教材や学習法を用いたか、どう継続してきたかなど、スコア獲得までの道のりを具体的に伝えます。こうした説明により「努力できる人材」「目標に向かって粘り強く取り組める人材」という印象を与えられます。
・実践的な英語力のアピール実務での英語使用経験や、日常的な英語との接点(英語ニュースを読む習慣、オンライン英会話の受講など)についても触れ、「スコアだけのペーパードライバーではない」ことを示します。
・英語を活かした貢献意欲:「御社のグローバル展開において、私の英語力をこのように活かしたい」など、具体的なビジョンを語ると、採用担当者に「この人材を活用するイメージ」を持ってもらえます。
また、面接で英語の質問が飛んでくる可能性も想定し、英語での自己紹介や志望動機、簡単な業務説明などができるよう準備しておくことも大切です。実際の英語力がスコアに見合うと示せれば、信頼性が高まります。
4-3. スコアが足りない場合はスクールを活用して集中的に勉強する
目標とするTOEIC® L&Rテストスコアに届いていない場合は、専門コースを活用して短期間で効率よく学習するのが有効です。転職活動と並行して英語力を高めることも可能です。
【効果的なスコアアップ戦略】
・TOEIC® L&Rテスト専門コースの活用:対策に特化したカリキュラムを提供するTOEIC® L&Rテスト専門コースでは、スコアアップに必要な知識と解法テクニックを効率的に学べます。講師の指導を受けながら弱点を克服するため、独学よりも短期間で成果が出やすくなります。
・短期集中プログラムへの参加限られた期間で効果を上げたい場合は、短期集中型のプログラムが効果的です。1〜3カ月の集中コースでは、目標スコアに特化した指導を受けられるため、転職活動の時期に合わせたスコアアップが可能になります。
・模擬テストの定期的な受験:学習の成果を確認するために、定期的に模擬テストを受験しましょう。弱点の発見や本番の緊張感に慣れるといった効果があり、実践的な対策につながります。
イーオンでは、「TOEIC® L&Rテスト対策コース」を開講しています。スコアアップを目指す方は、お気軽にご相談ください。

注意点として、転職活動に向けてTOEIC® L&Rテストスコアアップを目指す場合は、受験から結果が出るまでの期間も考慮する必要があります。
公開テストは申込みから結果通知まで約2カ月かかるため、転職スケジュールを逆算して計画を立てましょう。
5. まとめ
本記事では「転職とTOEIC® L&Rテスト」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。
TOEIC® L&Rテストのスコア別評価レベルとして以下を解説しました。
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1.
595点以下:英語力のアピール材料としては弱い
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2.
600〜725点:履歴書に書ける最低ライン・基礎英語力の証明になる
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3.
730点〜790点:英語を使う業務への挑戦権を得られる
-
4.
800点台:ビジネス英語の実践力があると見なされ選択肢が広がる
-
5.
900点以上:高度な英語運用能力を持つ人材として高く評価される
-
1.
TOEIC® L&Rテストスコアを活かせる転職先の業界・職種として以下が挙げられます。
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-
1.
外資系企業全般(IT・金融・コンサル・メーカーなど)
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2.
総合商社・専門商社の海外営業や貿易事務
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3.
日系メーカーの海外事業部・調達・技術開発部門
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4.
航空・ホテル・観光業界の国際部門やインバウンド関連職
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5.
IT企業の海外向けプロダクト担当やブリッジSE
-
1.
転職成功へ TOEIC® L&Rテストスコアを最大限に活かすポイントは以下のとおりです。
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-
1.
履歴書・職務経歴書には取得年月とスコアを正確に記載する
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2.
面接ではスコアの背景にある英語学習努力や実務意欲を伝える
-
3.
スコアが足りない場合はスクールを活用して集中的に勉強する
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1.
英語力は今後ますます多くの企業で評価される重要なスキルであり続けるでしょう。TOEIC® L&Rテストスコアをキャリアアップの強力な武器として磨き、あなたの可能性を広げる道具として活用してください。
TOEIC® L&Rテスト is a registered trademark of ETS. This website is not endorsed or approved by ETS. ※ L&R means LISTENING AND READING.
※ 英検®・英検®Jr.®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
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