イーオンの英会話コラム

「英語の独学が続かない」と悩んだら見てほしい挫折しない勉強法

「英語の独学が続かない」「モチベーションが維持できない」と悩んでいませんか。

グローバル化が進む現代社会では、仕事でも日常生活でも、英語力があるに越したことはありません。

しかし、独学で英語を身につけようとしても、

・仕事や家事に追われて学習時間が取れない

・効果的な勉強法がわからない

・飽きてしまって継続できない

……といった悩みを抱えている人は、少なくありません。

そのまま英語学習をやめてしまうのは、避けたいところです。人生の選択肢を広げるチャンスを、逃すことになりかねません。

この記事では、英語の独学が続かない原因を探ったうえで、科学的な勉強法や効果的な教材の選び方をご紹介します。

マイペースに、でも着実に学習を積み重ねるためのヒントが満載です。楽しみながら英語を学べる自分になるために、ぜひ参考にしてみてください。

1. 英語の独学が続かない7つの原因

「英語学習を始めた当初は意欲的だったのに、徐々にモチベーションが下がり、気づけば英語から遠ざかってしまった」

どうして、このような状況が起きるのでしょうか。ここでは、英語の独学が続かない原因を見ていきます。

1-1. 英語の勉強に対する義務感が強い

1つめの原因は「英語の勉強に対する義務感が強い」です。

詳しくは後述しますが、人は「面白い」「楽しい」「価値がある」と感じたことに熱中します(これを心理学では “内発的動機づけ” と呼びます)。

一方、「しなければならない」という義務感から行動するのは “外発的動機づけ” です。外発的動機づけは長続きしにくく、ストレスにもなります。

「英語を勉強しなければ」という強迫観念から、英語学習を義務や我慢と捉えてしまうと、それは英語の独学が続かない大きな原因となります。

このような状況に心当たりがある場合、英語学習を楽しいと感じられるよう、マインドセット(心構え)を変えることが大切です。

1-2. 非効率的な勉強法で時間が無駄になっている

2つめの原因は「非効率的な勉強法で時間が無駄になっている」です。

限られた勉強時間を有効活用できず、思うような成果が出ないために、やる気がなくなるケースが少なくありません。

効果的な勉強法を知らずに、やみくもに長時間机に向かっても、なかなか力はつきません。

このように、英語の独学では、効率的な勉強法を知らないがゆえに、貴重な時間を無駄にしてしまうケースが多々あります。

私たちは、「無駄だと感じることはしたくない」という自然な心理を持っています。無駄な勉強をするほど、独学が続かなくなることは、しっかり認識しておきましょう。

1-3. 英語学習を習慣化できていない

3つめの原因は「英語学習を習慣化できていない」です。

仕事で忙しい日が続いたり、プライベートの予定が入ったりすると、つい、英語の勉強が後回しになってしまうものです。

そのまま英語から遠ざかってしまい、「最近は全然英語をやっていない……」と自己嫌悪に陥ってしまう人も多いのではないでしょうか。

英語学習を毎日の習慣(日課)にできないことは、独学が続かない大きな要因です。

このように、英語学習が習慣になっていないと、独学を継続するのは難しくなってしまいます。

1-4. 教材やアプリの使いすぎで本質を見失う

4つめの原因は「教材やアプリの使いすぎで本質を見失う」です。

英語学習において、教材やアプリは強力な味方です。とくに近年は、スマートフォンのアプリを中心に、新しい教材が続々と登場しています。

しかし、あれこれと目移りして試しているうちに、肝心の学習がおろそかになってしまうケースがあるのです。

-4. 教材やアプリの使いすぎで本質を見失う

教材やアプリに触れていると、何となくそれだけで「勉強している気になってしまう」という落とし穴があります。

本質を見失わずに、「何を学ぶか」に集中することが大切です。

1-5. 孤独な勉強で心が折れてしまう

5つめの原因は「孤独な勉強で心が折れてしまう」です。

英語の独学は、ひとりで黙々と続ける孤独な作業といえます。

はじめのうちは上達への意欲に燃えて勉強を続けられても、だんだんと熱意は冷め、心が折れてしまうことがあります。

誰かと一緒に学ぶ機会があれば、孤独感は和らぐところですが、それが難しい場合は、独学ならではの孤独対策を講じる必要があります。

1-6. 何も決めずに気ままにやる

6つめの原因は「何も決めずに気ままにやる」です。

「今日は単語を覚えよう。次は文法書を読んで……。リスニングもしないと」

そんな調子で何となく勉強していると、いつまでたっても英語力は伸びません。

まずは英語学習の目標を設定し、そのために必要な学習内容・勉強時間・教材などを、目標から逆算して決めることが必要です。

1-7. モチベーションにムラがある

7つめの原因は「モチベーションにムラがある」です。

英語学習を続けていると、モチベーションの波が訪れます。調子のいい日もあれば、まったく手につかない日もあるでしょう。

このようなモチベーションの浮き沈みは、誰にでも起こり得る自然な現象です。

むしろ、モチベーションが安定して高い状態をずっと維持するのは難しいと考えたほうがよいでしょう。

大切なのは、モチベーションが下がったときの対処法を身につけておくことです。

具体的な対策については、以降でさまざまな観点から見ていきましょう。

2. 英語の独学が続く科学的な勉強法のコツ

英語学習から遠ざかったり、飽きてしまったりしないためには、科学的に「継続しやすい」勉強法を取り入れることが大切です。

ここでは、脳科学や心理学の知見を応用した、モチベーション維持のための勉強法を4つご紹介します。

2-1. 意志の力ではなく「習慣の力」で自動操縦する

1つめのコツは「意志の力ではなく『習慣の力』で自動操縦する」です。

人間の行動の多くは習慣によって自動的に行われています。

たとえば、毎朝コーヒーを飲む、寝る前に歯を磨くなど、何気なく行っている行動の多くが習慣です。

「意志の力」でコントロールするのが難しい英語学習も、習慣化することで続けやすくなります。

ロンドンの心理学研究者、Phillippa Lally氏らによる研究では、〈新しい習慣を形成するのに平均66日かかる〉といいます。

参考:University College London「How long does it take to form a habit?」

実際の必要期間は、個人差や習慣化しようとしている行動の内容によって異なります。

まずは2か月間、英語学習を継続することを目標にしてみましょう。

逆説的に思えるかもしれませんが、習慣化できれば、英語学習に「意志の力」は、必要ありません。

むしろ、意志に頼らず、自然と勉強できる環境を作ることが大切です。気づけば、英語学習があなたの日常に自然と溶け込んでいるはずです。

2-2. 脳のはたらき「報酬系」をうまく使う

2つめのコツは「脳のはたらき『報酬系』をうまく使う」です。

人間の脳には、何かを達成したときに “快感” を感じる「報酬系」とよばれるシステムがあります。

この報酬系がはたらくと、ドーパミンとよばれる神経伝達物質が分泌され、幸福感や充実感を覚えるのです。

英語学習に脳の報酬系を活用することで、モチベーションを高く保てます。

このように、小さな達成感の積み重ねと自己肯定感が、脳の報酬系を心地よく刺激してくれます。

一方で、「自分は英語が向いていない」「全然できない」といったマイナスのイメージを抱いていると、報酬系が適切に刺激されず、悪循環に陥ってしまいます。

脳をだますつもりで、達成感を大げさに味わい、自分を褒めてみましょう。

最初のうちは、心の底からそう思えなくても、問題ありません。

やがて、「英語学習 = 楽しいもの」と脳が認識すれば、独学を自然と続けられるようになります。

参考:厚生労働省「ドパミン」、広島県「脳の働きと認知特性」

2-3. 「内発的動機づけ」でやる気を生み出す

3つめのコツは「『内発的動機づけ』でやる気を生み出す」です。

前述のとおり、外発的動機づけ(外部からの刺激によるやる気)ではなく、内発的動機づけ(自分自身の興味関心から湧き上がるやる気)があると、英語学習が楽しくなり、自然と続けられるようになります。

外発的動機づけでも、前出の報酬系は刺激されるのですが、苦しいときに諦めてしまったり、報酬がないとやめてしまったりと、長続きしにくい傾向があります。

一方、内発的動機づけは、「自分で決めたことだから」と責任感を持てたり、粘り強く取り組めたりするのが特徴です。

参考:日本スポーツ振興センター「動機づけ(モチベーション)とは?」

英語学習に内発的動機づけを取り入れるには、以下の方法が有効です。

このように、自分の内側から湧き上がる「純粋な興味」が原動力となれば、英語学習を楽しみながら続けられるでしょう。

受験勉強のような「しなければならない」学習ではなく、「もっと知りたい」「もっと使いたい」という知的好奇心や向上心が、英語学習の最高の燃料になるのです。

2-4. 「プラトー現象」を理解し乗り越える

4つめのコツは「『プラトー現象』を理解し乗り越える」です。

プラトー現象とは、学習を続けているのに、なかなか上達が実感できない時期のことをいいます。つまり、停滞期です。

プラトー(plateau)の日本語訳は「高原」です。plateau は、標高が高い場所で開けた、平らな地形のことをいいます。

学習という山を登るとき、一直線に頂上にたどり着く道はありません。途中で平地に出て、しばらく平坦な道を歩き、やがて再び登る道に出会います。

英語の独学も、最初は順調に力がついていくのに、しばらくすると伸び悩む時期が訪れるものです。

プラトー現象は英語学習の過程では自然な現象であり、誰もが経験するものですが、多くの人が挫折してしまうポイントでもあります。

大切なのは、このプラトー現象を乗り越えるための対策を知っておくことです。

2017年のMehdi Mirzaei氏らの研究では、

〈英語学習者が、中級の上レベルに達したとき、努力と練習を重ねても、言語学習が目に見えて上達しないことがある〉

と指摘されています。

出典:Mehdi Mirzaei et al.「Understanding the Language Learning Plateau: A Grounded-Theory Study」

別の角度から見れば、プラトー現象は、英語の力がついてきた証拠ともいえます。

プラトー現象を乗り越えるたびに、あなたの英語力は確実に高まっています。自信を持って英語学習を続けていきましょう。

3. 英語の独学が進む教材選びのポイント

英語の独学を成功させるには、自分に合った教材を選ぶことが重要です。最後に、教材選びの3つのポイントを解説します。

3-1. 自分のレベルに合った内容

1つめのポイントは「自分のレベルに合った内容」です。

英語教材を選ぶ際は、自分の現在のレベルに合った内容であることが大切です。

難しすぎる教材では挫折してしまいますし、易しすぎる教材では物足りなく感じてしまいます。

“ちょうどよい難易度” の教材を選ぶことで、効果的に学習を進められます。

※レベル判定テストができるサイトの例として、以下があります。

中学英単語タイムアタック! (NHK出版)

より本格的に自分のレベルを測りたい方は、以下のページも参考にしてみてください。

新導入!英語スピーキング能力測定サービス「CASEC SPEAKING」「E-CAT」

自分のレベルが分かったら、次は教材選びです。多くの教材には、初級・中級・上級などのレベル表示がされています。

「このレベルなら、少しがんばれば、理解できそう」と感じるレベルが、最適なレベルです。

英語学習を始めたばかりなら基礎からしっかり学べる教材を、中級レベルなら苦手分野を克服できる教材を選びましょう。

3-2. 人間のように英会話できるAIアプリ

2つめのポイントは「人間のように英会話できるAIアプリ」です。

今、英語を独学で習得したい方には、過去にはなかったすばらしいツールがあります。それが、AI(人工知能)を活用したアプリです。

英語を独学する方にとって、これまで「実践の場をどう確保するか」が、大きな課題でした。

人間のように自然な会話ができるAIアプリは、リスニング力とスピーキング力の向上に効果的です。

まるでネイティブスピーカーと会話しているかのような体験ができ、実践的な英語力が身につきます。

具体例として、イーオンの対話型学習アプリ『Al Speak Tutor 2』があります。

コンテンツを選択してスタートするだけで、着実に上達できる学習ステップが設計されています。

出典:AI Speak Tutor 2

AIレベル診断で現在の英語力診断もできるため、上達の実感を得やすくモチベーションが高まります。

出典:AI Speak Tutor 2

詳しくは『AI Speak Tutor 2(AIスピークチューター2)』のページより、ご確認ください。

3-3. 飽きずに学べる多彩なコンテンツ

3つめのポイントは「飽きずに学べる多彩なコンテンツ」です。

英語の独学は単調になりやすいため、メインで使う教材以外に、自分にとって興味関心のそそられるコンテンツに触れる機会を作るとよいでしょう。

英語学習を続けるコツは、「楽しむこと」です。

自分の興味や目的に合ったコンテンツを選ぶことで、「英語を学ぶのが楽しい!」と感じられるようになります。

学習コンテンツを自分なりにアレンジしながら、楽しく英語力を伸ばしていってください。

4. まとめ

本記事では「英語の独学が続かない」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

英語の独学が続かない7つの原因として、以下をご紹介しました。

英語の独学が続く科学的な勉強法のコツは、次のとおりです。

英語の独学が進む教材選びのポイントをご確認ください。

独学であっても、着実に学習を積み重ねていけば、かならず英語力は身につきます。

"Slow and steady wins the race."(ゆっくりでも着実に進めば、勝利はもたらされる)

「英語、もう諦めようかな」と思ったときは、この記事を思い出してみてください。自分なりの工夫を重ねながら、楽しく英語学習を続けていきましょう。

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