英語ペラペラになるには何年かかる?目安と最短で実現する勉強法

2024.01.17

「英語ペラペラになるには何年かかるんだろう?」

そんな疑問を抱えているところかもしれません。

結論からいえば、‶英語がペラペラになるには、1~3年かかる″とされます。

ただし、現状の英語レベルや学習環境、努力の質や量によって、大きく幅があります。

この記事では、英語をペラペラに話せるようになるまでに必要な年数の目安と、効果的な勉強法について、取り上げます。

詳細は以下で解説しますので、早くペラペラになりたい方や、英語を短期間で習得する必要のある方は、ぜひ続けてご覧ください。

目次

1. 英語ペラペラになるには1~3年かかる

まずは、冒頭でも触れた「英語がペラペラになるまでの年数」について、掘り下げていきましょう。

1-1. 英語ペラペラまでの年数

英語ペラペラになるまでの期間は、一般的には《1年~3年の範囲》で考えられます。

標準的な年数の到達目安

1年
集中的な学習と実践を通じて、基本的な会話能力を身に付けることが可能です。日々のコミットメントと効果的な学習戦略が重要です。
2年
継続的な学習と実践により、中級レベルに到達し、多様な状況でのコミュニケーションが可能になります。より複雑な会話や、ビジネス英語にも挑戦していきます。
3年
上級レベルに達することができ、ネイティブスピーカーとの自然な会話や専門的なトピックの議論が可能になります。この段階では、幅広い語彙と高度な文法理解が必要です。

実際に何年かかるかは、現在のレベル、学習に費やす時間、使用する学習法、環境、モチベーションなど、多くの要因に依存します。

また「ペラペラになる」と表現したとき、具体的にどのレベルをイメージしているかによっても、変動します。

詳しくは以下に続きます。

1-2. 現在の英語力 × ペラペラの定義

英語ペラペラになるまでの時間は、まず、「現在の英語力」に大きく依存します。

英語力が入門・初級レベルの場合、より長い期間が必要です。逆に、すでに中級以上の英語力があれば、あとわずかな期間で、ペラペラの状態にたどり着けるかもしれません。

英語力を客観的に把握できる指標として、英会話イーオンの「イーオンスケール」があります。

出典:英会話イーオン HP

上記のテキスト部分を、見やすく以下に抜粋しました。

イーオンスケールによるレベル分け

レベルグループ 学習語彙の目安 説明
Introductory ~1,500語 ゆっくりとした会話スピードであれば、基本的な単語や単文を使って、簡単な挨拶や自己紹介のような限定的なやり取りができる。
Elementary 1,500語~ ゆっくりとした会話スピードであれば、基本的な単文表現を使って、自分自身や身の回りのことに関する簡単なやり取りができる。
Fundamental 2,500語~ 比較的ゆっくりとした会話スピードであれば、身近で興味のある内容について情報交換を行なうことができる。
Pre-intermediate 4,000語~ 自分になじみのある話題であれば、比較的自然な速さの会話に参加することができ、ある程度まとまった長さの情報を伝えることもできる。
Intermediate 6,000語~ 比較的自然な速さの会話であっても、抽象的・社会的な話題について意見を交わすことができ、構成を意識した発表を行うこともできる。
Advanced 9,000語~ 比較的自然な速さの会話であっても、抽象的・社会的な話題について意見を交わすことができ、構成を意識した発表を行うこともできる。

出典:英会話イーオン HP

「現在の英語力」と、「“英語ペラペラ”と表現したときにイメージしている英語力」の2つが、どのレベルに該当するか、イメージしてみましょう。

たとえば、現在「Introductory(語彙:1,500語以下)」の方が、「Advanced(語彙:9,000語以上)」にたどり着くまでには、多くの年数がかかります。

1-3. 参考:累計の授業時間は「2,200時間」が目安

参考情報として、アメリカの外交官育成機関であるFSI(Foreign Service Institute)が提供しているデータがあります。

母国語が英語であるアメリカ人が、外国語を習得する期間として、以下の授業時間が必要とのことです。

授業時間
カテゴリーⅠ言語
英語に近い言語
600~700時間 フランス語、イタリア語、スペイン語
カテゴリーⅡ言語 900時間 ドイツ語、インドネシア語、スワヒリ語
カテゴリーⅢ言語
難解な言語
1,100時間 ヒンディー語、ロシア語、タイ語
カテゴリーⅣ言語
超難関言語
2,200時間 日本語、中国語、韓国語、アラビア語

英語が母国語の人が、日本語を習得するには、《2,200時間が必要》とされます。

逆の場合(日本語が母国語の人が英語を習得する)にも、同等の時間がかかると仮定すれば、2,200時間が必要と考えられます。

2,200時間を学ぶには、1日1時間の学習で《2,200日=6年》の年月が必要です。

ただし、多くの日本人は高校卒業までに1,000時間前後の英語授業を受けています。

仮に、「あと1,000時間が必要」というケースであれば、1日1時間の学習で《1,000日=2.7年》が必要年数となります。

1-4. 正確に何年かかるか見積もる方法

「もっと具体的に、自分がペラペラになるまでに何年かかるか知りたい」

という方は、「現在のレベル」と「目指すレベル」を正確に確認し、ギャップを埋めるのに必要な年数を専門家に見積もってもらうことをおすすめします。

先ほどご紹介したイーオンスケールを、以下に再掲します。「Glamour レベル(文法)」と「Can-do レベル(英会話)」を6グループ30レベルに分けています。

出典:英会話イーオン HP

現在のレベルを測るテストは、体験レッスンで実施できます。「無料体験レッスン予約」より、お気軽にご相談ください。

2. 最短で英語ペラペラを実現したい人の勉強法

続いて、「最短で英語ペラペラを実現したい」という方へおすすめの勉強法を4つ、ご紹介します。

  1. イマージョン法
  2. シャドーイング
  3. プロフェッショナルの教師によるレッスン
  4. テクノロジーの活用

以下で詳しく見ていきましょう。

2-1. イマージョン法

1つ目の勉強法は「イマージョン法」です。

イマージョン(immersion)とは「浸す」という意味で、日本語では「没入法」と訳されます。

イマージョン法は、世界的に実施されている第二言語の習得法で、外国語を、外国語の環境の中で習得するのが特徴です。

習得したい言語の環境に完全に浸って没入することで、幼少期に母国語を身につけたときのように、自然なプロセスでの言語習得を目指します。

「英語圏の国に滞在する」「英語のみを話す家庭や学校で生活する」などの方法は、イマージョン法に近い環境を実現しており、効果的です。

留学やホームステイは難しいという方でも、工夫次第でイマージョン法に近い環境は作れます。

日本にいながら取り入れるアイデア

英語への接触時間を増やす
英語のニュース、映画、音楽、書籍などを日常的に利用することで、英語に浸る時間を増やします。たとえば、イヤホンOKの職場なら、1日中、自分の耳に英語を流し続けることで、英語環境を作りましょう。
英語を話す環境に行く
英語のみを話すコミュニティやグループに参加することで、日常生活の中で英語を使う機会を増やします。実際の会話練習により、英会話スキルが向上します。
言語交換パートナーを見つける
英語を母国語とする人との言語交換(Language Exchange、お互いの母国語を教え合うこと)は、双方にとって有益です。この交流を通じて、自然な会話の流れや文化的なニュアンスを学ぶことができます。

2-2. シャドーイング

2つ目の勉強法は「シャドーイング」です。

シャドーイングは、ネイティブスピーカーの発音を聞きながら、そっくりに真似して話す練習法です。

リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えられるため、短時間で一気に英語力をアップさせたい人に人気の学習法です。

英語の音声を聞きながら、その音声の話し手とほぼ同時に(またはわずかな遅れで)、真似して発音していきます。

Shadowing(影をつける)という名前が付いているのは、影のようにぴったり付いて、そっくりに真似するからです。

なお、英語力が初級レベルの場合は、日本語訳がついているシャドーイング用の教材から始めるとよいでしょう。

AmazonやYouTubeで検索すると、多数の教材音声が見つかります。

2-3. プロフェッショナルの教師によるレッスン

3つ目の勉強法は「プロフェッショナルの教師によるレッスン」です。

専門の英語教師から英語を教えてもらうことは、英語がペラペラになるスピードを速めるために効果的です。

プロフェッショナルの英語教師であれば、文法・語彙・発音などの知識を、非常にわかりやすく教えてくれます。理解のスピードが、大幅にアップします。

さらに、プロの教師は、生徒の弱点を見つけ、個別に必要な指導を行います。自分に足りない部分を優先的に強化できるので、効率的です。

ただし、英語教師と一口にいっても、指導力や教師歴はさまざまです。

「英語を教えるのが上手で、ペラペラに話すために必要な指導ができる教師」を選ぶことが重要です。

イーオンのように、厳しい採用基準と「教えるスキル」を鍛える研修のあるスクールを選びましょう。

出典:英会話イーオン パンフレット

詳しくは「信頼できる質の高い教師陣」のページにて、ご確認ください。

2-4. テクノロジーの活用

4つ目の勉強法は「テクノロジーの活用」です。

現代の英語学習において、テクノロジーの活用は欠かせません。

AIやアプリ、ゲームなどのデジタルツールを駆使することで、学習の効率を大幅に向上できます。

新しいテクノロジーが次々と開発されているので、随時、自分に合うものを探しながら取り入れていきましょう。

テクノロジー活用法の例

多様なアプリの利用
さまざまな語学学習アプリや、言語交換アプリを活用することで、効果的に学習できます。
AIの活用
AIを使った言語学習ツールでは、ユーザーのレベルに合わせてカスタマイズされた英会話トレーニングができます。まるで人と話しているような、実際の会話に近い練習ができます。
ゲーム化による学習
英語学習をゲーム化することで、楽しみながら学ぶことができ、モチベーションを維持しやすくなります。

具体例を挙げると、イーオンの「AI Speak Tutor 2」は、AIを相手に、リアリティのある英会話練習ができるアプリです。

出典:AI Speak Tutor 2

AIが相手ですから、英会話にまだ自信がない方も、恥ずかしさや負い目を感じる必要が一切ありません。

1人で練習するのとは異なり、最新のAIや発音評価技術によって、レベル診断のフィードバックを受けられるのも、魅力です。

詳しくは「AI Speak Tutor 2(AIスピークチューター2)」のページより、ご確認ください。

3. 短期間で英語ペラペラになった人たちの共通点

「短期間で英語がペラペラになった人は、何をしたの?コツを知りたい」

そう思う方が多いかもしれません。

よく見られる共通点を挙げてみましょう。

  1. 英語の練習を始めた
  2. 英語の練習を毎日継続した
  3. 英語を話すしかない環境に自分を置いた
  4. 自分に合う方法を探した

シンプルで基本的に思えるかもしれませんが、ここに成功のコツが詰まっています。ひとつずつ見ていきましょう。

3-1. 英語の練習を始めた

1つ目の共通点は「英語の練習を始めた」です。

英語がペラペラになった人たちの最初のステップは、英語の “練習” を開始することでした。

「英語の勉強」というと、数学や国語と並列した“教科”の学習イメージが浮かびます。

しかしながら、英語は、脳で知識を覚えるだけでは話せません。

「身体(唇、舌、声帯、呼吸、顔の筋肉など)」に染み込ませる必要があります。

この点において、英語の習得は、楽器やスポーツに近いといえます。

「ギターをかっこよく弾きたい」

「ゴルフの腕を上達させたい」

という人が一生懸命に練習するように、英語がペラペラになった人たちも、たくさんの練習を積んでいます。

3-2. 英語の練習を毎日継続した

2つ目の共通点は「英語の練習を毎日継続した」です。

“1日も欠かさずに” 英語の練習を続けた人は、目覚ましい進歩を遂げることが、珍しくありません。

なぜ毎日継続すると、英語が話せるようになるのでしょうか。それは「シナプス可塑性」で説明できます。

可塑性(かそせい)とは、物が刺激を受けたとき、それに反応して変形し、変形した状態が保持されることをいいます。

簡単にいえば、継続的な学習によって脳の神経回路が変化し、新しい言語を学ぶ能力が高まると考えられます。

シナプスについては、以下をご確認ください。

私たちの脳は、記憶をシナプスと呼ばれる神経細胞のつなぎ目に蓄えています。学習するとシナプスで長期増強という現象が起こり、シナプスが強固につながります。

出典:国立研究開発法人日本医療研究開発機構「忘却の脳内メカニズムの鍵を発見」

少々話が難しくなりましたが、手応えがあってもなくても、何度も忘れてしまっても、毎日英語を練習すること自体に意味があると知っておきましょう。

3-3. 英語を話すしかない環境に自分を置いた

3つ目の共通点は「英語を話すしかない環境に自分を置いた」です。

先ほどご紹介した「イマージョン法」にも通じることですが、英語を話す環境に身を置くことで、短期間で英語力を高めやすくなります。

教材ではなく、リアルな会話として英語を聞き、そして話すことは、英語がペラペラになるために、非常に効果的です。

言語の習得には、実際にその言語を使ってコミュニケーションを取る「アウトプット」の経験が欠かせません。

さまざまなシチュエーションで英語を使う機会を持つことで、実際の会話での応答力や表現力が養われます。

日本にいながら英語ペラペラを目指す方は、工夫して英語を話す環境を作る努力をしましょう。

たとえば、「週に1回、かならず英会話スクールに通う」といったルールを決めて、自分に英語を話す時間を課すのも、ひとつの方法です。

3-4. 自分に合う方法を探した

4つ目の共通点は「自分に合う方法を探した」です。

人によって最適な学習方法は異なります。お金や時間の問題で、選択できる方法に制限がある方もいるでしょう。

しかし、短期間で成果を上げた人たちは、自分に合った学習スタイルを見つける努力をしています。

「海外留学をするお金や時間がないから、やらない」と終わるのではなく、「何ならできるか?」と考えて、できる範囲の最大限をやるのです。

勉強方法も、ペラペラになった人たちの話を実際に聞くと、非常に多種多様です。

「徹底的に文法から学んだ」という人もいれば、「海外ドラマをひたすら観た」という人もいます。

万人に共通する正解はないので、「自分にとって、最も効果的な方法」を探しましょう。

そのためには、まずは英語の学習をスタートし、さまざまな方法を試してみることです。

もし、一緒に伴走してくれるコーチやサポーターが欲しいと感じたら、ぜひイーオンにご相談ください。

効果的な学習法からメンタル面のケアまで、全面的にバックアップします。詳しくは「継続できるサポート体制」のページにて、ご確認ください。

4. まとめ

本記事では「英語がペラペラになるには何年かかる?」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

  • 英語ペラペラになるには1~3年かかる
  • 累計の授業時間は「2,200時間」が目安
  • 正確に何年かかるか見積もりたい場合は体験レッスンがおすすめ

最短で英語ペラペラを実現したい人の勉強法として、以下をご紹介しました。

  1. イマージョン法
  2. シャドーイング
  3. プロフェッショナルの教師によるレッスン
  4. テクノロジーの活用

短期間で英語ペラペラになった人たちの共通点として以下が挙げられます。

  1. 英語の練習を始めた
  2. 英語の練習を毎日継続した
  3. 英語を話すしかない環境に自分を置いた
  4. 自分に合う方法を探した

「英語ペラペラになりたい」という願いを持っているなら、できるだけ早く行動することをおすすめします。結局のところ、行動した人がペラペラになっているからです。

夢に向かって一歩を踏み出すことが、英語習得への成功の鍵となります。きっとうまくいくに違いありません。

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