英検®︎5級合格のための対策|お子様が取り組める対策4つを解説

2025.07.22
  • 試験対策/資格取得

「子どもが英検®︎5級を受験するから、合格のためにしっかり対策をしたい!」

英検®︎5級の試験は、英検®︎の最初のステップ。

まだ英語に十分慣れ親しんでいない段階でチャレンジしてみることも多いかと思います。

そのため、合格のためには何よりも「英語を知り、慣れ親しむ」ことが重要です。

具体的には、対策を進める際に以下のポイントを守るようにしましょう。

英検®︎5級合格のための対策3つのポイント
  • まず頻出英単語を「知っている」状態にする
  • 「英語に慣れる」ために問題集を使う
  • 苦手なパートから優先的に対策する

この3つのポイントを抑えて対策することが、5級合格の鍵となってきます。

ただし、これらのポイントを把握するだけでは不十分です。今日からこうしたポイントを守りながら、対策を実際に進めていかなければなりません。

そこで本記事では、「この通りにやれば大丈夫」という具体的な勉強の仕方や受験までのスケジュールも合わせてお伝えしています。

この記事でわかること

  • 英検®︎5級合格のための対策3つのポイント
  • 英検®︎5級に合格するための単語、問題集、リーディング、リスニングの対策法
  • 英検®︎5級合格のための対策スケジュール

長年英会話に携わってきた英会話のプロが、お子様が取り組みやすい対策を詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読み進めてください。

  • 5級にはライティングパートが無く、スピーキングは任意のオンライン受験で合否に影響しません。このため、ライティングやスピーキングの勉強方法には触れず、あくまで英検®︎5級の合格を目指すために必要な勉強法についてお伝えします。

目次

1. 英検®︎5級合格のための対策3つのポイント

英検®︎5級の合格には、「英語を知り、慣れ親しむ」ことが何よりも重要です。

英検®︎5級の試験は、英検®︎の最初のステップであり、そのレベルは「中学初級程度」とされています。

単語や文法自体は、中学1年生で習う程度の範囲を習得しておけば十分合格が目指せます。

このため、5級の場合は、英語への深い知識や高い理解力というより、英語への関心・親しみの方が重要なのです。

そのような関心や親しみを養うために、ただ闇雲に勉強に取り組むのではなく、以下のポイントをしっかり意識しながら対策を進めるようにしましょう。

英検®︎5級合格のための対策3つのポイント
  • まず頻出英単語を「知っている」状態にする
  • 「英語に慣れる」ために問題集を使う
  • 苦手なパートから優先的に対策する

それぞれ具体的に説明します。

1-1. まずは頻出英単語を「知っている」状態にする

英語を学び始めて間もない人や、初めて本格的な英語の試験を受ける人が着実に5級合格を目指すには、とにかくよく出る単語を知っていることが重要です。

英検®︎5級には、ライティングの問題や難しい単語も出てこず、単語を見聞きして意味がわかる状態(=知っている状態)になっていれば、正解できる問題が多いからです。

実際に出題された問題を見てみましょう。

英検®︎5級の過去問

A:Do you like animals?

B:Yes, I like lions and ( ).

1.textbooks 2.elephants 3.salads 4.mountains

引用:公益財団法人 日本英語検定協会「2024年度 第3回 実用技能英語検定

この問題は、カッコに相応しい単語を1〜4から選ぶ問題ですが、「like」「animals」「elephants」の意味がわかっていれば、なんとなくでも正しい選択肢を選べる問題です。

このように、正答率を上げるために知っている英単語を増やすことが非常に重要なのです。

そのため、英単語の対策を行う際は、1語1語スペルを完璧に覚えるよりも、知っている英単語を増やすことを重視しましょう。

1-2. 「英語に慣れる」ために問題集を使う

着実に5級合格を目指すには、問題集などを使って、「英語に慣れる」ことが重要です。

▼おすすめの問題集

旺文社「7日間完成 英検5級 予想問題ドリル 5訂版

英語を「見慣れる」「聞き慣れる」「使い慣れる」ことで、自然に理解力と反応力が高まります。

例えば、最初にリスニングを聞いたときは、「早すぎて何を言っているかわからない!」と感じるかもしれません。ところが、毎日1〜2問だけでも繰り返して聞いていると、だんだん聞き取れるフレーズが増えてきます。

すると、「あ、聞こえた!」という嬉しさとともに、自然と英語の力が伸びていきます。

はじめは…「全然わからない!」「英語なんて無理だよ!」 慣れてくると…「あ、聞こえた!」「これ聞いたことある!」

特にお子様の場合は、「初めてチャレンジすること」「初めて見聞きすること」「わからないこと」に苦手意識を持つ場合が多いので、問題集を活用して英検®︎の練習をしながら、徐々に英語に慣れていきましょう。

1-3. 苦手なパートから優先的に対策する

英検®︎5級の対策は、苦手なパートから優先的に行うのが合格への近道です。

英検®︎5級はリーディングとリスニングの両方でバランス良く点数を取る必要があります。

苦手なパートをそのままにしておくと、たとえ一方が得意でも合格ラインに届かないことがあるので、早めに弱点を補強しましょう。

リーディング6割、リスニング1割だと合格ラインに届かないことがある。リーディング6割、リスニング6割のようにバランス良く点数を取る必要がある。

例えば、問題集を解いてみて、リーディングの正解率が低いようであれば、リーディングが苦手と判断できるので、以下のような対策から取り掛かりましょう。

英検®︎5級合格のためのリーディング対策
  • 5級で出る文法をマスターする
  • 選択肢の選び方を練習する

逆にリスニングが苦手な場合は、以下のような対策を優先すると良いでしょう。

英検®︎5級合格のためのリスニング対策
  • よく出る会話のパターンを覚える
  • 選択肢やイラストを先に見る練習をする

各パートの具体的な対策法については、「4.英検®︎5級に合格するためのリーディング対策」「5.英検®︎5級に合格するためのリスニング対策」で詳しくお伝えしているので、このまま読み進めてください。

2. 英検®︎5級に合格するための単語対策法

ここからは、具体的な対策方法についてお伝えしていきます。まずは単語の対策からご紹介します。

英検®︎5級合格のための単語対策法
  • 絵と音声がセットになった単語帳を活用する
  • 単語アプリを活用する

どちらもすぐに実践できる対策なので、参考にしてください。

2-1. 絵と音声がセットになった単語帳を活用する

単語対策としてとても有効なのが、単語帳の活用ですが、絵と音声がセットになったものを選ぶのがポイントです。

絵があった方が英単語に親しみやすく、また記憶にも残りやすいからです。

例えば、「write」という単語を例に見てみましょう。

以下の2パターンで、お子様が覚えやすいのは圧倒的にBの方ではないでしょうか。

A(文字だけの場合)

write:〜を書く

B(イラスト付きの場合)

机に向かってノートに字や文を書く女の子の様子

また、音声があると、初めて英語に触れる場合は「こんな風に読むんだ」「こんな風に発音するんだ」と関心を持ちやすいですし、リスニングの対策にもなります。

英検®︎5級対策で教材を用意する際は、ぜひ絵と音声がセットになった単語帳を選んでください。

【おすすめの単語帳】

単語帳選びに迷われる場合は、旺文社「英検5級 絵で覚える単熟語 4訂版」がおすすめです。

書籍名:英検5級 絵で覚える単熟語 4訂版

出版社:旺文社

価格:1,320円(税込)※2025年5月現在の価格です

発売日:2022年07月08日

イラストを通して、英検®︎合格に必要な単熟語を習得できる単語集です。例文や音声もついていて、楽しく学べる内容になっています。

2-2. 単語アプリを活用する

絵と音声がセットになった単語帳に加え、スマホやタブレットで使える単語アプリを活用すると、スキマ時間にもゲーム感覚で楽しく単語を覚えられます。

間違った単語をやり直したり、覚えにくい4単語が何度も登場したり、テストをする機能を搭載しているものもあるので、お子様に合ったアプリを見つけるところから始めましょう。

特にお子様の場合は、スマホやタブレットを使うこと自体に関心が高いことも多いかと思います。それを利用して、スキマ時間や遊びの時間に単語学習を組み込んでみてください。

例えば以下のようなイメージです。

  • 車の移動時間やレストランでの待ち時間にスマホで単語アプリをやる
  • タブレットは単語アプリをやる時だけ使用OKのルールにする
  • 10分単語アプリをやったら、10分動画を観てOKというルールにする
  • 晩ごはん後の10分は単語アプリの時間にする

生活スタイルやお子様の性格に合わせて、前向きに取り組みやすいかたちで単語アプリでの学習も取り入れていきましょう。

3. 英検®︎問題集を活用した対策法 5STEP

続いて、英検®︎問題集を活用した対策方法をお伝えします。

STEPと内容をまとめました。

英検®︎5級合格のための問題集活用 5STEP

STEP1.

試験形式の説明がある問題集を確認する

  • どんな内容か把握する
  • 攻略のポイントを知る

STEP2.

実際に問題を解いてみる

  • 大問ごと/パートごとでOK
  • 苦手なパートを把握する

STEP3.

間違いを確認する

  • リーディング:間違えた問題の解説を読み理解を深める
  • リスニング:音声を聞いて、スクリプトと日本語訳を確認する

STEP4.

問題をもう一度解き直す

  • 大問ごと/パートごとでOK

STEP5.

苦手なパートを中心に対策をし、仕上げに通し演習をする

  • 実際の試験を想定して解く
  • 時間を計る

各ステップについて詳しく見ていきましょう。

3-1. STEP1. 試験形式の説明がある問題集を確認する

まずは問題集の最初にある「試験形式の説明ページ」をお子様と一緒に確認しましょう。

英検®︎の受験が初めての場合、出題される問題の形式、答え方も全く未知の状態であることが多いはずです。

そのような状態で急に問題集の問題を解くのは、非常にハードルが高いです。

まずは、英検®︎ではどんな問題がどんな形式で出るのか、どんな風に解答すれば良いのかを事前に把握するステップを経るようにしましょう。

例えば、旺文社「7日間完成 英検5級 予想問題ドリル 5訂版」であれば、冒頭で試験形式や攻略ポイントについて解説されています。

こうした情報を確認して、問題を解く前の準備をしておきましょう。

3-2. STEP2. 実際に問題を解いてみる

試験形式について確認できたら、いよいよ実際に問題を解いてみましょう。

ここで問題を解く目的は、「多く正解すること」ではなく「どんな問題が解けるのか」「どんな問題が苦手なのか」を明確にすることです。

このため、お子様にもプレッシャーをかけず、

「どんな問題があるんだろうね?ちょっとやってみようよ。」

「できる問題があったらすごいよね。チャレンジしてみようか。」

と、気軽に取り組むようにしましょう。

問題を解く際は、大問ごとやパートごとでも問題ありません。

まずは実際に問題に触れてみて、答えられなかった問題や間違えた問題を明確にすることを目指してください。

3-3. STEP3. 間違いを確認する

問題を解いた後は、解きっぱなしにせず、間違いをしっかり確認していきます。

ここでは、正解・不正解のチェックだけでなく「なぜ間違えたか」「正解の選択肢はなぜ正しいのか」も必ず確認しましょう。

こうすることで、理解できていないことや誤って覚えていたことを正すことができ、同じようなミスを繰り返しづらくなります

具体的には以下のような方法で、間違えた問題を確認していきましょう。

リーディング:間違えた問題の解説を読み、理解を深める

正しい答えを確認するだけでなく、解説を読んで「なぜその選択肢が正しくて、他の選択肢では不正解なのか」もチェックする

リスニング:音声を聞いて、スクリプトと日本語訳を確認する

正しい答えを確認するだけでなく、音声の内容を英語と日本語の両方で把握し、「なぜその選択肢が正しくて、他の選択肢では不正解なのか」もチェックする

確認した内容をノートに整理しておくと、記憶にも残りやすく、後で復習することもできるのでおすすめです。

3-4. STEP4. 問題をもう一度解き直す

一度間違えた問題は、理解し直したあとに必ず再度解くようにしてください。

再度取り組むことで、知識が定着することはもちろん、一度は間違えてしまっても、解き直して正解する経験をすることで、「この問題を解けた、解けるようになった」という自信を得られます

この自信は、前向きに学習に取り組む姿勢にもつながるため、非常に大切です。

確かな自信を持ってもらうために、解き直して正解できたら、

「この問題できるようになったね!すごい!」

「わかるようになったんだね、頑張ったね!」

と褒めてあげてください。

このように、もう一度解き直すことで、英検®︎への前向きな姿勢を養いつつ、知識を定着させましょう。

3-5. STEP5. 苦手なパートを中心に対策をし、仕上げに通し演習をする

仕上げの段階では、自分の苦手なパートを集中的に対策し、通しで模試などを解いて本番のような練習をすることが大切です。

まず、ここまでで苦手なパートは明らかになっているはずですから、「4.英検®︎5級に合格するためのリーディング対策」「5.英検®︎5級に合格するためのリスニング対策」を参考に、対策しておきましょう。

その上で、時間も計測しながら(リーディング(筆記):25分/リスニング:約20分)本番と同じような形式で問題を解くことで、ある程度自信を持って実践的な練習に取り組めます。

この最後のステップで、試験そのものに慣れていきましょう

【おすすめの問題集】

どのような問題集を購入するか迷った場合は、旺文社「7日間完成 英検5級 予想問題ドリル 5訂版」がおすすめです。

【書籍情報】

タイトル:7日間完成 英検5級 予想問題ドリル 5訂版

出版社:旺文社

発売日:2024年4月23日

価格:990円(税込)

本番形式の予想問題を解くことで、合格に向けた総仕上げができる問題集。

過去問分析を基に、実際の試験に近い予想問題を5回分収録しています。

4. 英検®︎5級に合格するためのリーディング対策法

英検®︎5級に合格するために、リーディング対策をしていきましょう。この章では、以下のことについてお伝えしていきます。

  • 英検®︎5級のリーディング概要
  • 合格点を取るための対策

概要では、目標正答数についても触れています。

4-1. 英検®︎5級のリーディング概要

英検®︎5級のリーディング(筆記試験)の概要は、以下の通りです。

英検®︎5級リーディング概要
試験時間 25分
問題数

25問

大問1:短文の語句空所補充(15問)

大問2:会話文の文空所補充(5問)

大問3:日本文付き短文の語句整序(5問)

※語句の並び替え問題

目標正答数 13問以上

目標正答数は、日本英語検定協会が公表しているものではありません。

ただ、公式サイトにあるように、「各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格」していることから、目安として記載しています。

4-2. 合格点を取るための対策

英検®︎5級に合格するためのリーディング対策には、以下のようなものがあります。

英検®︎5級合格のためのリーディング対策
  • 5級で出る文法をマスターする
  • 選択肢の選び方練習をする

それぞれ見ていきましょう。

4-2-1. 5級で出る文法をマスターする

英検®︎5級に合格するために大切なのが、「5級でよく出る基本文法」をしっかり身につけておくことです。

英検®︎5級のリーディングでは、基本文法を使った短い英文を読んで内容を理解する問題が出題されるからです。

例えば、英検®︎5級では以下の範囲が出題されます。

英検®︎5級の基本文法
  • 現在形

例:I play soccer every day.(私は毎日サッカーをします)

  • 疑問文

例:Do you like apples?(あなたはりんごが好きですか?)

  • 否定文

例:I don't have a bike.(私は自転車を持っていません)

  • 命令文

例:Study English.(英語を勉強しなさい)

  • 現在進行形

例:I am studying English now.(私は今、英語を勉強しています)

  • 助動詞(can)

例:I can swim.(私は泳ぐことができます)

  • 疑問詞(what / when / who / how など)

例:Where do you live?(あなたはどこに住んでいますか?)

  • 代名詞

単数:you, he, she, this, that, it

複数:you, we, they, these, those

上記のような基本文法を知っていると、「なんとなく読む」ではなく、「正しく読む」ことができます。

さらに、文の形がわかれば、空欄補充問題や並び替え問題にも強くなれます。

つまり、文法の基礎をマスターすることは、リーディング力を高める土台作りなのです。

4-2-2. 選択肢の選び方練習をする

文法を理解するだけでなく、選択肢の選び方の練習もとても大切です。

英検®︎5級は「基本文法+選ぶ練習」で合格の可能性を大幅に上げることができるからです。

例えば、英検®︎5級のリーディングには、「空欄に入るのはどれ?」という選択問題が多く出ます。

I ( ) to school every day.

1.go

2.goes

3.going

4.to go

こんなとき、「主語が I だから、正しいのは go だ!」と選べるようになるには、文法+選ぶ練習が必要です。

「I」のときは「es」を付けないし、「ing」は「am」がいる!「I」の後ろに「to」は来ないから答えは「①」だ!

さらに選ぶ練習テクニックとして、以下のようなものがあります。

  • 正解がわからない時は消去法で考える
  • 明らかにおかしい選択肢を先に消す
  • 全くわからなくても空欄にしない(何かを選ぶ!

選択肢の練習をたくさんしておくと、「見たことがあるパターン」が増えて、スピードと正確さがアップします。本番でも得点力に直結するので、ぜひ対策してください。

5. 英検®︎5級に合格するためのリスニング対策法

英検®︎5級に合格するために、リスニング対策をしていきましょう。この章では、以下のことについてお伝えしていきます。

  • 英検®︎5級のリスニング概要
  • 合格点を取るための対策

概要では、目標正答数についても触れています。

5-1. 英検®︎5級のリスニング概要

英検®︎5級のリスニングの概要は、以下の通りです。

英検®︎5級リスニング概要
試験時間 約20分
問題数

25問

  • 大問1:会話の応答文選択(10問)

会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを選ぶ。

(補助イラスト付き)

  • 大問2:会話の内容一致選択(5問)

会話の内容に関する質問に答える。

  • 大問3:イラストの内容一致選択(10問)

短文を聞いて、イラストの動作や状況を表すものを選ぶ

目標正答数 13問以上

目標正答数は日本英語検定協会が公表しているものではありません。

ただ、公式サイトにあるように、「各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格」していることから、目安として記載しています。

5-2. 合格点を取るための対策

英検®︎5級に合格するためのリスニング対策には、以下のようなものがあります。

英検®︎5級合格のためのリスニング対策
  • よく出る会話パターンを覚える
  • 選択肢やイラストを先に見る練習をする

それぞれ見ていきましょう。

5-2-1. よく出る会話のパターンを覚える

英検®︎5級のリスニングでは、短いやり取りの会話が出てきます。

実はこれらの会話にはよく出るパターンが決まっていて、事前に覚えておくだけでぐんと聞き取りやすくなります。

定番のやり取りの一例をご紹介しましょう。

  • A: How are you?
    B: I'm fine, thank you.
  • A: What is this?
    B: It's a book.
  • A: When is your birthday?
    B: On this Wednesday.
  • A: Do you like apples?
    B: Yes, I do.
  • A: Let's play soccer!
    B: Sure!

こうしたやり取りは、毎回繰り返し出題される基本パターンです。

聞いた瞬間に「この質問にはこの返事だ!」とわかるようになれば、リスニングの正解率が一気にアップしますから、こうした疑問詞と答えのパターンは覚えておきましょう。

覚える際は、文字で覚えるだけでなく、

などを使って、耳からもしっかり覚えるようにしましょう。

5-2-2. 選択肢やイラストを先に見る練習をする

英検®︎5級のリスニングは、イラストや選択肢について聞かれる問題で構成されています。

そのため、音声をただ聞くだけでなく、「何を聞かれるのか」を先に知っておくことがとても大切です。

具体的な出題例をみてみましょう。

サッカーをしているトムの様子

<音声にて質問>

What is Tom doing?

<続いて音声で以下の回答の選択肢が流れる>

1.She likes apples.

2.He is playing soccer.

3.Yes, it is.

4.Sure, I can.

音声を聞く前にイラストを見ておけば、「スポーツの話かな?」「この子がTomかな?」と予想できます。

そのおかげで、音声の中の「大事な言葉」を聞き逃しにくくなります。

合格に近づくために、リスニングでは選択肢やイラストを先に見る練習をして、テスト対策をしてください。

6. 英検®︎5級合格のための対策スケジュール

最後に、あなたができるだけ早く確実に対策を実行に移せるように、英検®︎5級に合格するための対策スケジュールをご紹介します。

  • 3ヶ月で合格を狙う場合のスケジュール→基本的にはこちらがおすすめ
  • 短期間で合格を狙う場合のスケジュール

合格へのロードマップとして活用ください。

6-1. 3ヶ月で合格を狙う場合のスケジュール

英語の学習を始めて間もない場合は、英語に慣れるためにある程度の時間を要します。

そのため5級を目指すなら、基本的には最低3ヶ月かけて対策をしていくことがおすすめです。

具体的なスケジュールは以下の通りです。

【3ヶ月で合格を狙う場合のスケジュール】

週目 内容
1~2週目

【単語】よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える

【リーディング】be動詞/一般動詞の文に慣れる

【リスニング】1問ずつ聞いてリピート練習(音読)する(短文)

【予想問題】イラストや選択肢を先に見る練習スタート

3~4週目

【単語】

  • よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える
  • 前週で覚えた単語を復習する。

【リーディング】疑問文・否定文などのルールを理解する(問題演習)

【リスニング】よく出る会話パターンを覚える

【予想問題】週1回は形式通りに数問チャレンジ/時間を意識

5〜6週目

【単語】

  • よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える
  • 英単語を見聞きして意味を答えられるかチェック
  • 前週で覚えた単語を復習する。

【リーディング】並び替え・空欄補充の形式を対策

【リスニング】3問連続で聞いて解く練習/聞き取りのコツをつかむ

【予想問題】週1回のミニ模試(10〜15問)/時間管理を練習

7〜8週目

【単語】

  • よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える
  • 前週で覚えた単語を復習する。

【リーディング】文法の総復習(be動詞・一般動詞・疑問詞など)

【リスニング】同じ音声を何度も聞いて「聞き取れるまで聞く」

【予想問題】リーディング・リスニング両方の総合練習

9〜10週目

【単語】

  • よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える
  • 前週で覚えた単語を復習する。

【リーディング】スピードを意識して解く/1日1セットの練習

【リスニング】本番形式で時間をはかって演習

【予想問題】週2回ペースで模擬テストに取り組む

11〜12週目

【単語】

  • よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える
  • 英単語を見聞きして意味を答えられるかチェック
  • 前週で覚えた単語を復習する。

【リーディング】苦手問題の再チャレンジ/正確さアップを目指す

【リスニング】復習中心+会話パターン確認

【予想問題】模擬テスト本番形式で2〜3回実施(採点&見直し)

このスケジュールは、勉強時間:15分/1日 勉強日数:週5日を想定しています。

6-2. 短期間で合格を狙う場合のスケジュール

基本的には3ヶ月程度の余裕を持って対策を行うことをおすすめしますが、

  • 英検®︎の受験は2回目である程度の勉強はすでにしている
  • 中学1年生レベルの英語は学校や英会話教室、塾などで習っている

などの場合は、より短期間でも合格を狙える場合があります。

ここでは、そのような方向けに

  • 2ヶ月で合格を狙う場合のスケジュール
  • 1ヶ月で合格を狙う場合のスケジュール

をお伝えします。

6-2-1. 2ヶ月で合格を狙う場合のスケジュール

2ヶ月で合格を狙う場合は、3ヶ月と比較して1日あたりの勉強時間が長く確保して着実な合格を目指しましょう。

具体的なスケジュールをご紹介します。

【2ヶ月で合格を狙う場合のスケジュール】

週目 内容
1~2週目

【単語】よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える

【リーディング】be動詞/一般動詞の文に慣れる

【リスニング】【リスニング】1問ずつ聞いて真似する(短文)

【予想問題】イラストや選択肢を先に見る練習スタート

3~4週目

【単語】

  • よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える
  • 英単語を見聞きして意味を答えられるかチェック

【リーディング】疑問文・否定文を中心に並び替えや空白補充問題演習

【リスニング】よく出る会話パターンを覚える

【予想問題】週1回は形式通りにリーディング+リスニング練習

5〜6週目

【単語】よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える

【リーディング】並び替え・空欄補充の形式を対策

【リスニング】スピードを意識/時間を計って問題を解いてみる

【予想問題】模擬試験(20〜25問)を本番に近い形式で実施

7〜8週目

【単語】

  • よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える
  • 英単語を見聞きして意味を答えられるかチェック

【リーディング】弱点の重点復習(苦手な文法・語順など)

【リスニング】予想問題を使って「聞き取り→選ぶ」練習

【予想問題】週2回の模擬テスト(採点&解き直し)

このスケジュールは、勉強時間:30分/1日 勉強日数:週5日を想定しています。土日を予備日や復習日として活用すると、さらに合格に近づきます。

6-2-2. 1ヶ月で合格を狙う場合

1ヶ月で合格を狙う場合は、効率よく学習することが重視されます。

具体的なスケジュールをご紹介します。

【1ヶ月で合格を狙う場合のスケジュール】

週目 内容
1週目

【単語】よく出る基本単語を毎日10〜20語ずつ覚える

【リーディング】be動詞/一般動詞の文に慣れる

【リスニング】1問ずつ聞いて真似する(短文)

【予想問題】イラストや選択肢を先に見る練習をする

2週目

【単語】

  • よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える
  • 英単語を見聞きして意味を答えられるかチェック

【リーディング】疑問文・否定文などのルールを理解する(問題演習)

【リスニング】よく出る会話パターンを覚える/3問連続で聞いて解く

【予想問題】リーディング5問・リスニング5問ずつ取り組む(復習も)

3週目

【単語】よく出る基本単語を毎日10〜20語ずつ覚える

【リーディング】時間を計って問題を解く/間違い直しで文法を見直す

【リスニング】本番同様に問題を解く

【予想問題】模擬テスト形式(全20〜25問)で挑戦

4週目

【単語】

  • よく出る基本単語を毎日10語ずつ覚える
  • 英単語を見聞きして意味を答えられるかチェック

【リーディング】自信のない問題形式だけ集中対策/パターンを整理

【リスニング】過去問や予想問題で聞き取り練習

【予想問題】仕上げの模擬テストを解く/時間配分を確認

このスケジュールは、勉強時間:30分/1日 勉強日数:週6日を想定しています。

スケジュール以外の隙間時間を使って単語を覚えたり、リスニング音声を聞いたりするとより効果的です。

7. より着実に英検®︎5級の合格を目指すならイーオンキッズがおすすめ

AEON KIDS イーオンこども英会話 スキが、えいごで育ってく。 多くの保護者様が実感 楽しく通っている:97% 上達実感度:87% ※出典「2022年12月イーオン在籍生徒様向けアンケート」

ここまで自宅学習にて英検®︎5級合格を目指すための対策をご紹介してきましたが、英検®︎5級を子供だけの力で合格するのは難しい場合も考えられます。

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このように感じている方は、イーオンキッズをご検討ください。

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イーオンキッズなら英検®5級に合格できる理由① 合格実績多数! 英検®5級の問題の解き方や勉強のコツをアドバイスしてもらえる

イーオンキッズは、英検®︎に力を入れている英会話スクールです。

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中学生においては、3級〜準1級に1,686人が合格している実績もあるので、イーオンキッズで学び続ければ英検®︎5級に合格した後も、着実に資格を取得できる未来が待っています。

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イーオンキッズでは、「子どもの性格に合わせて教えるスキル」を磨き上げた「英語を教えるプロフェッショナル」だけが教師を勤めています。通過率10%以下の厳しい審査をクリアした教師が、子供の性格に合わせた指導をするので、楽しく上達できます。

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例え英検®︎5級に合格しても、コミュニケーションツールとして英語を活用できなければ意味がないですよね。

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8. まとめ

本記事では、英検®︎5級に合格するための対策についてお伝えしました。

最後に、今回の内容をおさらいしておきましょう。

まず、英検®︎5級の対策を行う際は、以下のポイントを意識してください。

英検®︎5級合格のための対策3つのポイント
  • まず頻出英単語を「知っている」状態にする
  • 「英語に慣れる」ために問題集を使う
  • 苦手なパートから優先的に対策する

具体的な対策方法は、以下の通りです。

英検®︎5級合格のための単語対策法
  • 絵と音声がセットになった単語帳を活用する
  • 単語アプリを活用する
英検®︎5級合格のためのリーディング対策
  • 5級で出る文法をマスターする
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