イーオンの英会話コラム

日常英会話ができるようになる勉強法─初心者でも話せる7つのメソッド

「英語を勉強しているのに、なかなか日常会話で使えるようにならない……」

こんなもどかしさを感じている人は少なくないでしょう。

日常会話レベルの英語力があれば、世界中のたくさんの人とコミュニケーションを取れるようになります。世界が変わるといっても、過言ではありません。

しかし、英語学習に時間をかけているにもかかわらず、実際の会話では思うように英語を使えないというお悩みの声は、多く聞きます。

そこでこの記事では、勉強したのに日常英会話ができない理由を明らかにしたうえで、英語を話せるようになる勉強法のメソッドをご紹介します。

英会話を練習できる機会を増やす工夫や、心構えもお伝えしますので、さっそく実践して、日常英会話力を着実に伸ばしていきましょう。

1. 勉強したのに日常英会話ができない理由

最初に「勉強したのに日常英会話ができない」という状況に陥るのはなぜなのか、その理由を確認しておきましょう。

大きく3つの理由が挙げられます。

1-1. インプットとアウトプットのバランスが偏っている

1つめの理由は「インプットとアウトプットのバランスが偏っている」です。

よくいわれることですが、日本の英語教育では、文法や単語の暗記に注力し、アウトプット(話す・書く)の練習が手薄になっています。

近年の学校教育は改善が試みられているとはいえ、日常英会話ができずに悩んでいる方は、アウトプット不足に陥っている可能性が高いでしょう。

アウトプットが不足すると日常英会話が上達しない具体的な理由として、以下が挙げられます。

「なるほど、これは私のことかも」と当てはまる項目があったら、メモしておくとよいでしょう。

あとで、その部分を強化するために役立ちます。

1-2. 日常英会話のリスニングを練習していない

2つめの理由は「日常英会話のリスニングを練習していない」です。

教材で練習しているときは、聞き取れていたのに、いざ、英語を話す人を目の前にすると、まったく聞き取れない、ということがあります。

これは、日本語に置き換えてみると、イメージしやすいかもしれません。私たちは普段、アナウンサーのような落ち着いた速度や美しい発音、正しい文法では話していないからです。

日常英会話のリスニングを練習していないとどうなるのか、具体的に見てみましょう。

1-3. 語彙力が「音」と結びついていない

3つめの理由は「語彙力が『音』と結びついていない」です。

たとえば、「son」「sun」のような視覚情報なら、即座に意味を理解できる人は多いでしょう。

しかし、これらの単語を「音」で聞いたとき、瞬時に単語を判別し、意味を理解できるかというと、難しいと感じる人も少なくないはずです。

語彙力が「音」と結びついていないと起きる具体的な問題は、以下のとおりです。

以上、日常英会話ができない3つの理由をお話しました。

細かく分解して原因を見つめることで、できない理由や改善策が見えてきた人も多いはずです。

次のセクションでは、日常英会話力を高める効果的な勉強法をご紹介しましょう。

2. 日常英会話の勉強法 7つのメソッド

続いて、日常英会話力アップに役立つ7つのメソッドを解説します。

2-1. 日常会話の頻出フレーズを音声で反復学習する

1つめの勉強法は「日常会話の頻出フレーズを音声で反復学習する」です。

日常英会話で頻出のフレーズは、教科書や単語帳で網羅的に習うよりも、ずっと狭い範囲に集中しています。まずは、よく出てくるフレーズを優先して記憶しましょう。

その際に、テキストで見て覚える(視覚情報の記憶)ではなく、「音」として記憶することが非常に大切です。スペルの暗記よりも、言葉の音声イメージをしっかりと定着させることに注力しましょう。

たとえば、以下のようなフレーズを音声で繰り返し聞き、発音とイントネーションを真似してみます。

音声教材は、たとえばYouTubeで[日常英会話 頻出フレーズ]のように検索すると、有益な動画に数多くヒットします。

YouTubeで[日常英会話 頻出フレーズ]と検索した結果ページ

ポイントは、同じ音源を何度も何度も、繰り返し聞くことです。

同じフレーズを何度も聞いていると、やがて頭の中で自然とそのフレーズが繰り返し再生されるようになるでしょう。まるで、流行りの曲が無意識のうちに頭の中に流れてくる感じです。

この状態に達すると、日常会話で同じフレーズが出てきたとき、すぐに認識できます。

そして、ある音源がこのレベルまで定着したら、次は新たな音源を集中的に聞いて、習得するフレーズを増やしていきましょう。

2-2. ドラマなどの生きた英語表現を観察し理解する

2つめの勉強法は「ドラマなどの生きた英語表現を観察し理解する」です。

ネイティブスピーカーの自然な会話には、教科書では学べない生きた表現が数多く含まれています。

日常会話に欠かせない表現やニュアンスを身につけるには、ネイティブの会話をじっくり観察し、言葉の使い方を学ぶのが効果的です。

その最初のステップとしておすすめなのが、英語の連続ドラマです。1話ずつ視聴できるので習慣化しやすく、また喜怒哀楽の感情表現が豊かなので、日常英会話の勉強に有益です。

楽しみながら学べるように、興味が湧くテーマのドラマを選ぶとよいでしょう。学園ドラマ、ラブストーリー、ビジネスものなど、さまざまなジャンルがあります。

英語学習者の方の中で、役に立ったと挙げられることの多いドラマとしては、『フルハウス』『ビバリーヒルズ青春白書』『フレンズ』『ゴシップガール』などがあります。

近年のドラマですと、以下がおすすめです。

ドラマを観るときに「字幕はどうすればいいのか?」という疑問については、ご自身の英語力によって変えましょう。難易度が低い順に、以下のとおりとなります。

なお、学んだ表現は、実際の会話の中で使ってみることが重要です。以下に続きます。

2-3. 日常的な場面設定でのロールプレイ練習をする

3つめの勉強法は「日常的な場面設定でのロールプレイ練習をする」です。

音声でのフレーズの記憶と英語ドラマでの会話観察を行いながら、並行して積極的に取り組みたいのが、自分の口から英語を発することです。

学んだ表現を実際に使ってみるのは、英会話力の向上に欠かせません。

その際、できる限り日常会話のシチュエーションに近い状態でロールプレイ(役割演技)を行うのがポイントです。

なお、練習相手が見つからない場合は、人間のように対話がでにるAIに代行してもらう方法があります。

たとえば、イーオンの対話型学習アプリ『Al Speak Tutor 2』は、AIが設定されたシーンで特定の役割を演じてくれるので、リアルな会話練習ができます。

詳しくは以下のページにてご確認ください。

イーオンの対話型学習アプリ『Al Speak Tutor 2』

2-4. 言い換え表現を学び語彙力と表現力を強化する

4つめの勉強法は「言い換え表現を学び語彙力と表現力を強化する」です。

語彙力(ボキャブラリー)の不足は、スムーズな会話を妨げる要因のひとつです。伝えたいことがあっても、適切な単語が思い浮かばなければ、言葉に詰まってしまいます。

ただし、日常英会話を上達させたい場合、分厚い単語帳を使って丸暗記はおすすめできません。それよりも、言い換え表現をたくさん学び、表現の引き出しを増やすほうが役立ちます。

まずは、日常会話でよく使う単語を中心に、同義語や類義語を調べる習慣をつけましょう。英英辞典や類語辞典を活用するのがおすすめです。

たとえば、"I'm sorry."(ごめんなさい)の言い換え表現として、以下が考えられます。

いつも"I'm sorry."と言うのではなく、バリエーションを持たせるように心掛けることが、「会話力」を築く礎となります。

「単語を知らない、単語を思い出せないから話せない」状態から、「単語を知らなくても、伝えたいことを伝えるための選択肢を複数持っている」状態へと、意識が変わるからです。

教科書や試験の英語と違って、英会話には唯一の正解はありません。どのような単語で、どのような表現をしても自由です。そのような軽やかさを身につけるために、言い換え表現をたくさん吸収しましょう。

2-5. 英語圏の文化背景を意識したニュアンス理解を深める

5つめの勉強法は「英語圏の文化背景を意識したニュアンス理解を深める」です。

日常的な英会話では、言葉の字面だけでなく、その言葉に込められた感情やニュアンスを読み取ることが非常に重要です。

言葉の裏に隠された意図や、文化的な背景を理解していないと、コミュニケーションが滞ってしまいます。

具体的にはさまざまな考慮ポイントがありますが、一例を挙げましょう。

このような英語圏の文化やメンタリティを体感的に学びたい場合、現地での生活経験は非常に有益です。

もし海外滞在の機会に恵まれたなら、ぜひ現地の人々と積極的にコミュニケーションを取ってみてください。文化の違いを直接肌で感じることができるはずです。

そのようなチャンスがない方は、海外で生活している日本人や帰国子女の方が発信する、SNSやYouTubeチャンネルを見るのがおすすめです。

彼ら彼女らの発信する情報は、貴重な示唆を与えてくれることでしょう。

2-6. カジュアルな会話特有の発音・イントネーションに慣れる

6つめの勉強法は「カジュアルな会話特有の発音・イントネーションに慣れる」です。

日常的な英会話では、教科書英語とは異なる発音やイントネーションが、頻繁に使われます。

とくに若者言葉には、言葉を縮めたり、つなげたり、俗語を多用したりと、独特の特徴があります。

これらのカジュアルな発音やイントネーションを身につけるには、実際の “生の会話” に多く触れる必要があります。

ネイティブスピーカーとの直接交流の機会を増やすのが理想的ですが、叶わない場合は、以下のようなコンテンツを活用してみるのがおすすめです。

これらのコンテンツは、教科書では学べない生きた英語表現の宝庫です。自分の興味に合ったものを選び、カジュアルな英語の特徴を楽しみながら吸収していきましょう。

2-7. 日本語を介さず英語のまま理解する訓練をする

7つめの勉強法は「日本語を介さず英語のまま理解する訓練をする」です。

日常会話では、話すスピードが速かったり、口語表現が多用されたりするため、一語一語を日本語に置き換えていては、会話についていけなくなります。

そこで、できる限り英語を直接理解するよう、意識的なトレーニングが欠かせません。

「チャンク」について補足しておくと、たとえば以下が該当します。

このようなチャンクをたくさん学ぶことで、英語の表現を瞬時に理解し、会話できるようになります。

3. 日常英会話の練習機会を増やす工夫

学んだ英語表現を実践で使いこなすには、日常的に英会話の練習機会を作ることが大切です。

最後に、日常英会話の練習をどのようにすればよいか、効果のある方法を3つご紹介します。

3-1. オンライン英会話の活用

1つめは「オンライン英会話の活用」です。

英語を話す人と直接会話する機会が限られている場合、オンライン英会話サービスを活用するのが効果的な方法のひとつと言えるでしょう。

オンライン英会話サービスを賢く活用することで、日常英会話力を効果的に高められます。

自分の生活スタイルやペースに合わせて、無理なく学習を継続していきましょう。

オンライン英会話について詳しくは、「イーオンのオンライン英会話」をご覧ください。

オンライン英会話

3-2. 英会話アプリでの会話練習

2つめは「英会話アプリでの会話練習」です。

近年、英会話学習アプリが多数リリースされています。アプリを活用することで、スキマ時間を有効活用しながら、日常英会話力を磨くことができるでしょう。

上記のポイントを満たす、具体的なアプリとしては、イーオンの対話型学習アプリ「Al Speak Tutor 2」があります。

AI Speak Tutor 2

楽しくできる新習慣として、ぜひチャレンジしてみてください。

3-3. 英会話スクールへの通学

3つめは「英会話スクールへの通学」です。

英会話スクールに通うと、日常英会話力を集中的に鍛えられます。

グループレッスンや1対1レッスンなど、自分の目的に合ったコースを選択できるのも、会話力の向上には有効です。

英会話スクールへの通学は、スピーディかつ着実に英語力を伸ばしたい人におすすめの方法といえます。

プロの講師による指導を受けながら、仲間と切磋琢磨することで、確実に会話力を高めていくことができるでしょう。

なお、イーオンの英会話スクールの場合は、ネイティブ教師だけでなく日本人教師も在籍しています。「効率的な学習法で、じっくり教えてもらいたい」という方にもおすすめです。

詳しくは以下のページよりご確認ください。

英会話イーオン

4. まとめ

本記事では「日常英会話の勉強法」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

勉強したのに日常英会話ができない理由は、以下のとおりです。

日常英会話の勉強法 7つのメソッドとして、以下を解説しました。

日常英会話の練習機会を増やす工夫として、以下を取り入れてみてください。

日常英会話力を高めることは、英語でのコミュニケーションの幅を広げ、新たな世界を切り開くことにつながります。

"The world is your oyster." (世界はあなたの真珠貝/自分で思うままにできる)

英語を使って自分の思いを伝え、相手の気持ちを理解し合える喜びを、ぜひ体験してみてください。

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