ニュースリリース

2017.12.11

イーオンの外国人教師が選ぶ【2017年、最も印象に残った日本の出来事・ニュース】
~「長時間労働是正のための働き方改革」が1位に~

 英会話教室を運営する株式会社イーオン(本社:東京都新宿区、代表取締役:三宅義和、以下「イーオン」)と、英字新聞を発行する株式会社ジャパンタイムズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:堤 丈晴、以下「ジャパンタイムズ」)では、日本に暮らす外国人が、今年ニュースを賑わした日本の出来事についてどのようにとらえているのかを調査すべく、イーオンに在籍中の外国人教師511名を対象に、「2017年、最も印象に残った日本の出来事・ニュース」について調査を実施しました。

 本調査では、2017年1月~10月の「The Japan Times」WEBサイト記事アクセスランキングの中から、「政治・経済」「社会」「生活・文化・スポーツ」の3分野における「2017年日本の出来事」に関するそれぞれ上位10位、全30記事をイーオンが抽出、その中から最も印象的だったものを外国人教師に選出してもらいました。本調査は、初めての試みとなります。調査の結果、社会的に大きな関心が寄せられている「働き方改革」の記事に始まり、これからの未来を象徴するロボットホテルやパンダ誕生の記事など、幅広い話題が英字新聞でも注目を集めていることがわかる結果となりました。
 主な調査結果は以下の通りです。

調査結果トピックス

■外国人教師にとって最も印象的だった出来事は日本の「働き方改革」。

調査結果

調査の結果、「長時間労働是正のための働き方改革」が93票を集めトップとなりました。記事のタイトルにもなっている通り、「karoshi(過労死)」が日本語発祥の英単語として定着してしまうほど、外国人からは日本特有の深刻な問題として捉えられており、今年、メディアにも数多く取り上げられたこの問題について、政府や企業がようやく本腰を入れ「働き方改革」に取り組み始めたことを、日本の労働環境におけるポジティブな変化として歓迎する意見が多数挙げられました。

■ロボットが活躍する「変なホテル」、上野動物園の赤ちゃんパンダ誕生など、
外国人から見たさまざまな日本の側面が上位に。

2位には、経済分野から「首都圏(浦安)にオープンした変なホテル」がランクインしました。日本企業がいち早く導入する革新的テクノロジーに驚き興味を持った外国人が多かったようで、本格的なロボット時代の幕開けを感じたという意見が多く寄せられました。また3位には、今年6月に上野動物園でジャイアントパンダの赤ちゃん「シャンシャン」が誕生したことが、印象的な出来事としてランクインし、日本国内にとどまらないパンダ人気を感じさせる結果となりました。

調査の概要

調査結果データ

なお、以下に関する記事は除外しています。
・国際カテゴリ(北朝鮮関連、トランプ大統領関連など)に属する記事
・性的な出来事に関する記事
・出来事(ストレートニュース)以外の記事
・2017年以前の記事
また、同一の出来事に対する記事が複数ランクインしている場合は、最上位の記事のみを選出しています。

【調査結果の解説】

■1位:長時間労働是正の動き(93票)
≪Overworked japan slowly adopting fixed rest hours to put an end to ‘karoshi’≫

‘karoshi’という日本語発祥の単語が表すとおり、英語には“過労死”を表す単語は存在しません。ワークライフバランスが重要視され、自分や家族の時間を大切にする傾向の強い欧米の人から見ると、日本人は不思議とも思えるほど会社に対する忠誠心が強く、“働きすぎの日本人”というイメージが定着してしまっているようです。多くの外国人がそんな日本の働き方を「変えた方がいい」と考えており、政府や企業がようやく「働き方改革」に乗り出したことがポジティブに捉えられた結果、この出来事がトップに選ばれました。

<回答者による主な理由>

◇日本は現在、「働き方」の変革時期を迎えており、仕事と真剣に向き合う事は非常に大切だが、健全な勤労生活と充実したプライベートの時間及び健全なライフスタイルとのバランスを図る事も非常に重要だと思う。

◇日本の労働者のことを考える良い機会であるため。長時間労働是正は、会社、労働者、家族にとって良い影響をもたらすと考える。

◇日本の過労死はオーストラリアに住んでいた時から聞いた事があり、日本ではとても大きな問題だと思う。

◇多くのメディアでこの問題が取り上げられ、解決に向かう過程にあることは良い事である。

◇長い間問題視されていた過労死を改善するのは長い道のりになるが、これはその重要な一歩だと思う。

◇日本人の労働時間だけでなく、労働に対する考え方が今後どのように変わっていくのか興味深い。

■2位:変なホテル(ロボットホテル)が首都圏にオープン(41票)
≪Strange hotel run by robots opens near Tokyo≫

海外から見た日本のイメージは、“未来的”と“伝統的”という、ある意味両極端な側面を持っています。本件はその双方が組み合わさった、まさに「日本的な」ニュースと言えます。海外でも人気の日本アニメにはロボットが登場するものも多く、また別名「ロボット博」とも呼ばれた2015年の「愛・地球博」でお披露目された様々なロボットたちが、多くの国々で報道されるなど、日本のロボット技術は広く知られています。そんなロボット技術が、もう一つの日本の側面である“伝統的”なおもてなしと結びついた「ロボットホテル」という面白さが、多くの外国人の興味を引きました。また日本語を使わずにチェックインできるという点でも、海外から関心を得ているようです。

<回答者による主な理由>

◇ロボットが接客するホテルがあるなんて日本らしいと感じた。ロボットの技術が発展している日本だからこそできるホテルだと思う。

◇人類の歴史に一石を投じるニュースだと思う。本格的なロボット時代の幕開けを感じた。

◇日本以外の場所で、日本について話すと“将来的・未来的”な事が話題になる。ロボットホテルという言葉には、その“将来的・未来的”なものが感じられるから。

◇科学技術の発展がこのレベルまで達したことに驚き、人類の未来に今後どのような影響を与えるか興味深い。

◇従業員がロボットというのはとても興味深く、日本の自動化への努力の縮図のように思えるため。

◇現代はテクノロジーが発展しており、将来いろいろな仕事がオート化されていくだろう。未来を象徴するニュースだと思う。

◇とても革新的でユニーク。日本以外でこのように面白いコンセプトのもと作られたものを見ることはない。

■3位:上野動物園でパンダの赤ちゃん誕生(35票)
≪Giant panda Shin Shin gives birth to cub - and hope - at Ueno Zoo≫

パンダのかわいらしさ・愛くるしさは万国共通で、世界中で大人気です。欧米にもパンダが公開されている動物園があり、その希少性の高さや繁殖の難しさから、パンダ出産の際は各国でも大きなニュースとなります。また海外では、環境保護に対する意識も高いことから、絶滅も危惧されているパンダの出産のニュースが今年の明るい話題として選出されました。

<回答者による主な理由>

◇新しいパンダの誕生は今後の日本の明るい未来を象徴しているように思えるから。

◇パンダは可愛くて自分自身も大好きで、日本にとっても嬉しいニュースだから。

◇パンダの数は世界中で少ないのでこのニュースを聞いてとても嬉しく思ったから。

◇ジャイアントパンダが出産するのはとても貴重なことであるから。

◇いまや絶滅危惧種であるパンダだが、赤ちゃんパンダの誕生は絶滅を防ぐ第一歩となると感じたから。

■4位:天皇陛下生前退位に向けた皇室典範改正の動き(31票)
≪Diet enacts abdication law for emperor Akihito≫

この出来事が選出された根底にも“伝統的”という日本のイメージがあると考えられます。特にアメリカ出身者は、日本は歴史も長く伝統的なシステムを重んじる国であるという印象を持っています。ずっと変わらないと考えられてきた「伝統的なシステムが変わること」自体を、驚きを持って受け止めているのだと推察されます。歴史の転換点となる、大きな出来事であると捉えられているようです。

<回答者による主な理由>

◇皇室典範から日本における過去への尊敬の念と未来への大きな進歩を感じたため。

◇天皇陛下の生前退位は日本社会の前向きな変化を示していると思う。

◇日本の皇位継承制度において大きな変化をもたらすであろうここ200年での初めての退位であるため。

◇日本の滞在歴が長く平成の時代を長く体験してきたので、新しい時代がやって来ることに対して不思議な気持ちになったから。

◇イギリス人として皇室の出来事には興味がある。皇室に関する出来事は日本全体に影響を与えるが、重要な問題だと思う。

■5位:眞子さまご婚約内定(30票)
≪Princess Mako, granddaughter of emperor, set to marry ex-classmate≫

眞子さまのご婚約内定という日本中が喜んだ出来事に、外国人からも多くの喜びの声が寄せられました。日本のプリンセスでありながら、学生時代の同級生とのご婚約という点も、ドラマチックなラブストーリーを好む外国人の心をつかんだようでした。
また日本の皇室典範において、皇族女子が皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れるという制度自体を初めて知り、驚いたという声も多く聞かれました。

<回答者による主な理由>

◇皇族の方が幼馴染と婚約するストーリーに日本だけでなく世界の人々が関心を寄せたから。

◇多くの人たちが結婚を心から喜んでいるのが素晴らしい。皇室の方のような立場の人でもクラスメイトと結婚するということで、非常に身近に感じる。

◇自分自身日本の皇室について学べたから。日本の社会に大きな影響を与えることにも驚いた。

◇皇室の女性は結婚すると皇室を離れる、それが何故なのか興味深いため。

◇アメリカではロイヤルファミリーがいないため、ロイヤルファミリーに関する記事が特に印象深く残った。

【ジャパンタイムズについて】

「The Japan Times」は国内で最大の販売部数を誇る英字新聞であり、多様で独自性のある日本関連の英文ニュースを提供しています。1897 年の創刊以来、政治、経済、文化、社会およびスポーツ報道を通じ、日本を世界に発信する役割を果たしてきました。
2013 年10月からは「The Japan Times / The New York Times」の名称で世界のクオリティーペーパーとして名高いニューヨーク・タイムズ紙国際版とセットで発行しています。
◆ジャパンタイムズのウェブサイト: http://www.japantimes.co.jp/

【イーオンについて】
 イーオンは1973年に創業以来、日本人に最適な語学教育を通し、世界で通用する人材育成に高い評価をいただいています。日本人の英語上達のためにオリジナル教材を開発。人格、指導力ともに優れた日本人教師と外国人教師を採用。それぞれの強みを活かした効果的なレッスンで、苦手を克服しながらコミュニケーション力を高め、ビジネス英語や資格取得に大きな成果を挙げています。
 イーオンでは、安心して英語を学んでいただくために、
 ●生徒様の授業料に対して、「前受金分別信託制度」導入しています。
 ●外国人教師の99%は北米で採用。来日後は全員日本の社会保険に加入させています。
 ●文部科学省所管の「全国外国語教育振興協会」の加盟校です。
株式会社イーオン(本社所在地:東京都新宿区、代表者:三宅義和)は、現在、全国主要都市に251校を有し、幼児から学生、社会人の方々が通いやすく学びやすい環境とカリキュラムを構築。グループ全体で生徒数10万人を超える実績とともに、その約50%は未来を担う子どもたちであることもイーオンの信頼の証しです。
◆イーオン公式HP:https://www.aeonet.co.jp/

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