レポート
2016.08.18
中学・高校教師を対象とした「英語を英語で教えるための指導力・英語力 向上セミナー」を開催しました。
開催日・場所:
2016年
2016年
2016年
2016年
2016年
:英会話イーオン中部本部ビル
:英会話イーオン岡山本社
:天神クリスタルビル
:AP大阪淀屋橋
:英会話イーオン東京本社
主催:英会話イーオン法人部学校教育課
中学生・高校生に英語を教えていられる熱心な先生方(5会場合計:実数341名)にお集まりいただき、熱心にアクティビティにご参加いただきました。大学関係者、教材会社、出版社などの見学・聴講希望も多く、取材メディアも6社入るなど、注目度の高いセミナーとなりました。
12:00~12:45
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基調講演 文部科学省が目指す英語教育改革と求められる教師の資質
【5会場共通】 講師:向後 秀明 (文部科学省 初等中等教育局教育課程課・国際教育課教科調査官)
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12:55~13:35
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クラスルームイングリッシュとティーチャートーク ~小中高の連携を意識した教師の話し方~
【5会場共通】
講師:菅井 幸子 (法人部学校教育課教務責任者)
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13:35~14:20
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意味のあるコミュニケーションのための文法指導 ~使える文法力を養うための指導ポイント~
【名古屋会場】 講師:石井智彦 (中部本部教務課トレーナー)
【岡山会場】 講師:尾坂裕美 (西部本部教務課トレーナー)
【福岡会場】 講師:筑場隆子 (九州本部教務課トレーナー)
【大阪会場】 講師:伊熊文 (関西本部教務課トレーナー)
【東京会場】 講師:薬袋佐恵子 (東京本社教務課トレーナー)
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14:35~15:35
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アウトプットにつながるリーディング指導 ~ 4 技能統合を意識した素材の活用法~
【5会場共通】
講師:菅井 幸子 (法人部学校教育課教務責任者)
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15:45~16:45
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ご自身の英語力アップのために ~イーオンが推奨する英語トレーニングの紹介~
【名古屋会場】 講師:廣田雄士 (中部本部教務課トレーナー)
【岡山会場】 講師:山﨑浩 (西部本部教務課トレーナー)
【福岡会場】 講師:中村夕紀 (九州本部教務課トレーナー)
【大阪会場】 講師:児玉正和 (関西本部教務課トレーナー)
【東京会場】 講師:箱田勝良 (法人部企業研修課教務コーディネーター)
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【基調講演 文部科学省が目指す英語教育改革と求められる教師の資質】 について
- まさに最新の情報を聞く良い機会となりました。次期学習指導要領策定に向けた審議の過程や、国が最終的に何を目標としているのかが良く理解できました。
- 中高生の英語力の現状と、今後、国が目標としている中高生の英語力との差に、本当に危機感を覚えました。
- 今後、入試や普段の授業でも4技能、特にSpeakingを新しいカリキュラムの中で、どのように組み入れたらいいのか不安でしたが、向後先生の熱いメッセージと励ましで頑張れそうです。
- 文科の方向性をしっかり理解して、実践すべきは私たち教師なのですね。教師にできること、教師がすべきことを熱く語れる人が文科省にいることが心強かったです。
- 国と民間も含むオールジャパンで、今回の英語教育改革に取り組まなければならない、というメッセージが心に響きました。今度こそ成功させないといけないのですね。
【クラスルームイングリッシュとティーチャートーク】 について
- Greetingのあとのティーチャートークで、生徒とのインタラクションをとるヒントをたくさんいただきました。
- クラスでの褒め言葉が定型パターンになっていたことに気づきました。2学期からはここで学んだことをいかして、もっとバリエーションを増やせそうです。
- 私の場合、まずクラスルームイングリッシュがしっかり言えるようになることから始めます。3-5語でこんなに沢山の言い方ができるのですね。
- 生徒が発した言葉への、教師の反応がいかに大切か、生徒のやる気を引き出すのかに気づくことができました。
- Acknowledgement と praise の違いを、もっと意識して使い分けようと思いました。その時のトーンも無機質にならずに思いを込めることの重要性も再認識しました。
【意味のあるコミュニケーションのための文法指導】 について
- 言葉の3要素から丁寧に確認できましたし、その中でも会話表現から文法を理解させるのに、いかにUSEが大切かを理解しました。
- 生徒から「こんな文法、どこで使うんですか」と言われたことがあったのですが、USEを呈示するための状況設定や、自然な会話文例が甘かったのかもしれません。今回の呈示は目からウロコで、とても分かり易かったし、すぐに実践したいと思います。
- 受動態を使わなければならない理由や状況を考えさせるのはとても良いですね。ついつい形と意味だけを教えがちなので、これは2学期に試してみたいです。
- コンテクストの中で文法を学ばせる、ついつい時間に追われて忘れがちです。今日の方法なら、生徒も楽しんでくれそうなので、レッスンプランの時に意識してみます。
- 状況設定といっても日本語だけで生活できる国で、生徒をそういう気分にさせるのは難しいと思っていました。ビジュアルエイドやジェスチャー、ALTとの連携など、色々な方法があるのですね。早速トライしてみます。
【アウトプットにつながるリーディング指導】 について
- リーディングは訳読ではない。その通りですね。ついつい入試の長文対策になりがちで、問題の解き方は教えても、素材の内容に興味を持ってもらえていなかったと思います。オーラル・イントロダクションで、読みたくなる工夫や仕掛け次第で、生徒はきっと内容に興味を持ってもらえるということを教えていただき感謝しています。
- すぐに精読になりがちでしたが、全体把握・細部・さらに全体のアウトプットにつなげると他技能との連携が取れますね。スゴイ面白かったです。小さな工夫で授業は変えられそうです。
- リーディングにもFluencyが必要との言葉にハッとしました。これだけテンポよく進められたら、一つの素材で発信型活動まで発展させられますね。
- リーディング素材の選び方もポイントになるのかもしれません。教科書の読み物は…。でも教材の再教材化をここでも生かしてみたいと思います。
【ご自身の英語力アップのために】 について
- 速読、音読、サイトトランスレーション、オーバーラッピング、シャドーイング、どれも1つ1つは知っていましたが、それを体系的に流れを組んでまとめてやれるのは凄いですね。しかも、同じ素材から書いたり・話したりの発信型につなげるなんて!これは生徒にもやらせたいなぁ。
- 英語はトレーニング。その通りですね。指導案作成ばかりで、自分の話す力が落ちていることにビックリしました。サイトラを含めて実践してみます。
- 自分のための英語力アップ方法の話でしたが、ペアワークにまで持っていけるんですね。これは授業で試してみます。
- これだけ丁寧に流れを組めば、「意見・理由・具体例」まで何度もトレーニングできそうですね。日本語でも稚拙な意見になりがちなので、色々なニュースに興味をもつことも大切ですね。
- さすが英会話学校のメソッドです。オール・イン・ワンでトレーニングできるじゃないですか。しかも、アウトプットにまで持っていけるなんて夢のようですね。
イーオン学校教育課が創設されて1年と半年が過ぎ、多くの自治体や研究会、学校での先生方への研修を担当させていただいたことが、今回のセミナー内容に生かされています。限られた時間のなかで、そのすべてをお見せすることはできませんでしたが、皆さんから多くのポジティブなフィードバックをいただくことができました。次期学習指導要領のまとめ案が発表された前後で開催されたセミナーということもあり、先生方はとても熱心に積極的にアクティビティに参加いただきました。ありがとうございました。
【お問い合わせ内容】
「うちの学校に来て、これと同じ内容をもう一度してほしい」
「教員の英語力そのものを強化するプログラムを組んでほしい」
「学校では文法やリーディング指導が多いので、そこに特化した指導法が聞きたい」
「中学教員限定に(あるいは高校教員限定に)した内容でやってほしい」
「進学校向けの実践授業デモが見たい」
「英会話スクール流のスピーキング指導をもっと見せてほしい」 など多数のご要望をいただいています。
今回のセミナーですべてお応えすることはかないませんでしたが、中にはセミナー後にすぐにお問い合わせをいただき、実現するものもありました。
学校単位・教育委員会単位などでの勉強会・講演・セミナー等は、イーオン各エリアの法人部学校教育課に、ぜひ、ご相談ください。
お問い合わせ : 0800-111-1111(月-金:12時-18時)
学校教育課ホームページ : https://www.aeonet.co.jp/education/