登壇者　Visit Kansai　濵田憲洋代表

ボランテイアガイド活動の魅力は何でしょうか？　1つは「異なる文化を持つ人とのたくさんの出会い」です。ガイド・ゲストという関係だけでなく、その後もSNSなどを通じて世界中に友人ができる関係を築けるとよいですよね。もう1つは「日本のことをより深く知れる」ことです。私も即答できませんでしたが「なぜ日本の五重塔には登れないのですか」と聞かれたことがあります。皆さんならどう答えるでしょうか。知っていれば問題ないですし、知らなくともどの様に答えるかでおもてなし力が磨かれますね。
ボランティアガイドに必要なおもてなし力を私たちは次の2つが高次にバランスされたものと考えています。１つはゲストが求めるものに迅速・的確に答えること。言わば「待ちのおもてなし」です。もう1つは地元に詳しい者としての、その場所ならではのオススメだと思います。その道のことはその道を知る人のアドバイスを聞くこと。日本的なおもてなしはここにあるのではないでしょうか。
ボランティア活動は無給ですが、それ以上の価値をいただけることが魅力です。ですが「こうしたガイドは…」という例として、ガイドを単なる英会話の練習と考えたり、見返りを期待したり、約束を守らない・無責任・人のせいにする、これらは歓迎されません。もし皆さんが、逆の立場で待ち合わせの時間に連絡なしで現れなかったりされたらいやですよね。ボランティアなんだからこの程度でいいだろうという気持ちではできません。ぜひ「自分にとって理想のガイドとは何か」を追求しながら楽しむ機会となれば嬉しいですね。

会場アンケートから参加者の声

「ガイドボランティアだけに関わらず、人と人とのコミュニケーションに必要なことを学べました。」
「外国の方の素朴な質問がとても興味深かった。日々何えなく見ているものの理由を考えることで、日本への理解が深まり、自分たちの教養になると思った。」
「旅行者の要望とガイドのおススメのバランスが重要だと分かった。喜んでもらうのは心を通わせるところから始まるのだと思った。」
「ゲストがやりたいことを予測して提案する積極的なコミュニケーションを勇気を出して行ってみたい。」