レポート

2015.03.16

英会話イーオンと英字新聞ジャパンタイムズ共催セミナー
「女性のための英語とキャリアのはなし」を開催しました。

開催日:2015年3月6日  開催場所:ジャパンタイムズ ニフコホール

講演の様子

 3月6日(金)英会話イーオンとジャパンタイムズの共催で行われたセミナー「女性のための英語とキャリアのはなし」は、金曜日の夜にもかかわらず50名を超える方々に会場にお越しいただき、また同時配信していたUstreamの聴講者がのべ156名と、多くの方に本セミナーをお届けすることができました。

講演内容

開会挨拶

ジャパンタイムズ代表取締役社長 堤 丈晴

ジャパンタイムズ代表取締役社長 堤 丈晴

 各国大使館関係者とお話する機会が多い中で、彼らは日本の経済状況に詳しく、今後、少子高齢化という難しい課題に直面する日本にとって、女性の登用がキーワードになるということを言われます。
キャリアアップは『はしごとジャングルジム』に例えると、『はしご』は1つしか道がなく、しかも順番に登っていき、頂点には一人しか立てないのに対して、『ジャングルジム』はあらゆる方向から登ることができ、頂上には複数の人が立つことができます。女性のキャリアパスにはどのようなルートを辿るのが良いかを考えるうえで、『英語力習得』を軸とすることをテーマとして、皆さんと考えていきたいと思います。

特別授業 「英字新聞を活用して、SNSでの海外発信力を高めよう」

英会話イーオン 教務課トレーナー 菅井 幸子

英会話イーオン 教務課トレーナー 菅井 幸子

Today’s Lesson
①英字新聞の見出しのルールを学ぶ
②英語と日本語の表現の違いを楽しむ
③英語で日本を知る
④英語で発信してみる

 英字新聞はちょっとハードルが高いと思う方も多いのではないでしょうか。その理由の一つに、わからない単語があると読み進めなくなってしまうことがあるかと思います。このコーナーでは英字新聞を活用した語彙力アップの方法をお伝えします。語彙を増やすために、単語帳で一語ずつ覚えるというのは、試験対策などでない限り苦痛なものですよね。英字新聞でまずは英語のインプット量を増やし、記事の文脈の中で新しい単語を覚えると効率が良いです。新聞をすべて読もうとするのではなく、まずは見出しから。見出しでどんな内容の記事かわかるので、興味がある内容なら記事本文にもトライするくらいの気軽さで始めてみてはいかがでしょう。日々の情報を英語で得るようにしていくことで少しずつ自然に語彙を増やしていきましょう。そして得た情報を書き留めたり、英会話で使ってみたり、SNSで英文発信してみることでアウトプット力につなげていきましょう。是非今日から始めてみてくださいね。

「女性のための英語とキャリアの話」

第1部 留学で得られるものは英語力だけではない

ジャパンタイムズ 執行役員 大門 小百合
留学ジャーナル キャリアカウンセラー 田仲 愛

ジャパンタイムズ 執行役員 大門 小百合
留学ジャーナル キャリアカウンセラー 田仲 愛

 大門 「英語で記事を書く仕事をしていますが、もっと自信を深めたいと思い、社会人になってからジャーナリストが集まるアメリカの大学へ留学しました。育児休暇中にはサウジアラビアにも留学しています。西洋と中近東、それぞれ違う体験を得ることができました。」

 田仲 「もともと英語が好きでいつかアメリカに行きたいと思っていましたが最初の留学は大学時代に中国に行きました。それからアメリカ、韓国に行き、社会人になってからはアメリカの大学院留学やスリランカ赴任も。英語ができると、英語が第1公用語でない国に行っても活躍できることを実感しました。」
「キャリアカウンセラーとして言えることは、近年、英語が必要という求人が増えていることです。ある大手転職情報サイトが出したデータによると、2005年~2013年の約30万件の求人のうち、初級レベルの英語力を求める求人は2005年には7%だったのに対して、2013年には53%にまで上がっています。また、これまでだったら英語を必要としないドメスティックな企業でも、外国人が社長になり社内で英語が必要になったり、急に英語が社内公用語化したというケースもあります。」

 大門 「特に社会人になってからの留学は、英語力を伸ばす手段として有効であるだけでなく、3つの得られるものがあると思います。1つは自分のキャリアを見直すことができること。2つ目は目的がはっきりしているから上達効率が良いこと。そして3つ目は人脈を広げることができることです。」

第2部 女性の就労の現状

英会話イーオン 代表取締役社長 三宅 義和
第2部 講演の様子

英会話イーオン 代表取締役社長 三宅 義和
ジャパンタイムズ 執行役員 大門 小百合
留学ジャーナル キャリアカウンセラー 田仲 愛

 三宅 「イーオンは幹部社員の5割以上が女性です。以前は男性が部門長を務めることが多かったのですが、あまり上手くいかなかった。女性登用が増えたことで、会議などの雰囲気も柔らかくなり、また後輩にとってもロールモデルが多くなって、人材育成の点でもよくなりました。女性だから登用するのではなく、性別に関わらず能力があるから登用するという方針にしたところ、女性が活躍することが多くなりました。」

 大門 「ジャパンタイムズ117年の歴史の中で、初めての女性執行役員を務めています。もともと女性が多い会社ですが、デスク以上のポジションは男性が多い男性社会でしたね。メディアは取材先やニュースによって拘束される時間が読めないので女性では続かないということもあったかもしれません。私は出産後、デスクとして復職しましたが、育児をしていると子どものイベントが多いのです。そこでパートタイムデスク制を導入し、イベント等によってどうしても休まなくてはいけない時に代わってもらえる仕組みを作るなど、女性が働きやすい環境にしていきました。女性は共感力や気遣いができることが多く、女性登用を進めることは組織力を高めることができると思いますね。」

 田仲 「来場者の中にはまだまだ男性中心の職場で働いているという方もいると思いますが、英語力が女性のキャリアに役立つということはあるのでしょうか。」

 三宅 「イーオンには日本人教師も多く在籍しています。例えばフルタイムだった教師が出産育児の中でパートタイム勤務に変えて、落ち着いたらまたフルタイムに戻ることもあります。雇用形態を柔軟に対応するのも、実力とやる気があれば性別や年齢は関係ない。英語ができる人は、企業側は長く勤めてほしいと思っていますし、転職する場合も選択肢が増えると思います。」

 大門 「ジャパンタイムズでは16年ぶりに復職した人がいます。英字新聞の記者を育てるのには時間がかかります。英語ができて記事が書ける記者は大切です。育児などで長く離れていても、英語力と専門性があればこうして復職できます。例えば人事、経理などの専門職なら英語ができれば転職の幅も広がると思います。」

 田仲 「私が転職をサポートしたケースで、20代後半の一般事務職だった方が、イギリスに長期留学をして英語力を上げ、帰国後に海外特許事務所の仕事に転職したという例があります。英語はキャリアチェンジにも有効だと思います。」

 三宅 「英語力について補足させてください。日本で働く場合に、英語力の向上だけでなく、日本語によるコミュニケーション力を磨くことも大切だということ。それと日本人はどうもネイティブスピーカーのように話せないと恥ずかしいと思いがちですが、そんな必要はないことです。我々はノンネイティブとして、きちんと伝わる・伝えられる英語力があればよいということも知っておいていただきたいですね。」

 田仲 「それでは、女性がもっと活躍できる社会になるためには、何が必要なのでしょうか。」

 三宅 「もちろん、会社側も変わらなければなりませんが、女性側も働く意識を変える必要があると思います。男性にマネージャー職を打診すると、二つ返事で引き受けます。女性は意外と尻込みすることが多いのですね。でも、チャンスがもう一度来るとは限らないのですから、積極的に引き受けていくという姿勢も大切だと思います。」

 大門 「それは強く同感します。私は育休明けに報道部長を打診された時に、できないと言ったことがあるのです。2歳の子どもがいて両立は難しいと。ですが、結局は引き受けたことで今の私がいるのです。 難しいからとか私には無理、と思うのではなく、昇進するチャンスがきたら積極的に引き受けてほしいですね。」
「女性は育児から復職しても時短などで引け目を感じることもあるようです。実際は限られた時間の中で効率よく仕事ができる有能な方が多いと思うのにもったいないですよ。会社を変えていくのであれば、女性だけの話にしないで男性も巻き込んでいくのも良いと思います。育児もしながら働いているのだから、みんなと話し合ってみてはどうでしょうか。」

 田仲 「1つの会社に入っても、定年までいられるかわからない時代です。特に女性は育児や介護などの理由で退職や転職を余儀なくされることも多い現状です。私自身4回異なる業界に転職しているのですが、軸にはいつも英語がありました。」

 大門 「自分の会社にメンターがいない、ロールモデルがいないのであれば、それなら会社の外で探したらいいんです。頑張っている女性はたくさんいるのですから。」

 田仲 「そうですね。ぜひ参加されている皆さんも頑張ってください。」

【質疑応答】

① 忙しい社会人のおすすめの英語勉強法を教えてください。

  • ・ 学習と思わずにトレーニングだと思う
  • ・ すき間時間を活用する
  • ・ 新しく覚えたことはすぐに使ってみる。それが上達時間の短縮術
  • ・ 英語仲間を作ることで刺激になる
  • ・ 完璧な英語は目指さない など

② キャリアチェンジを考えていますが、英語力も専門スキルも自信がありません。
何かアドバイスをいただけますか。

「一歩が踏み出せない理由を考えてみると、目に見えない漠然とした不安であることが多いものです。新しいことにチャレンジするにはタイミングも大切。「やってみたい」という気持ちがあるなら、勇気を出して踏み出してみましょう。そうすることで必死で努力するための覚悟も生まれます。」

イーオンでは、今後も様々な講演会、セミナー、イベントを開催してまいります。機会がありましたら、ぜひご参加ください。

本件に関するお問い合わせ

【イーオンについて】
 イーオンは1973年に創業以来、日本人に最適な語学教育を通し、世界で通用する人材育成に高い評価をいただいています。日本人の英語上達のためにオリジナル教材を開発。人格、指導力ともに優れた日本人教師と外国人教師を採用。それぞれの強みを活かした効果的なレッスンで、苦手を克服しながらコミュニケーション力を高め、ビジネス英語や資格取得に大きな成果を挙げています。
 イーオンでは、安心して英語を学んでいただくために、
 ●生徒様の授業料に対して、「前受金分別信託制度」導入しています。
 ●外国人教師の99%は北米で採用。来日後は全員日本の社会保険に加入させています。
 ●文部科学省所管の「全国外国語教育振興協会」の加盟校です。
株式会社イーオン(本社所在地:東京都新宿区、代表者:三宅義和)は、現在、全国主要都市に253校を有し、幼児から学生、社会人の方々が通いやすく学びやすい環境とカリキュラムを構築。生徒数10万人を超える実績とともに、その約50%は未来を担う子どもたちであることもイーオンの信頼の証しです。
◆イーオン公式HP:https://www.aeonet.co.jp/

  • 無料体験レッスン・コース説明会のお申し込み
  • ニュースリリース一覧
  • イベント・セミナー一覧
  • ニュースレター一覧