A・can エイ・キャン英語脳を刺激するWebマガジン

TOEIC®テストの殿堂
ここはTOEIC®テストの達人が集まる“TOEIC®テストの殿堂”。
カタカナConfusion
普段は普通に使っているカタカナ語。これって英語なの?
Lars&MotokoのN.Y.通信
エネルギッシュで好奇心旺盛な二人からNYのホットな情報をお届けします!
英語力をアップさせるために知っておきたいこと
英語の力をほんとうの意味で伸ばすためには。
英語力アップの学習法
「隙間時間」を上手に使い楽しみながら簡単に行える学習法をいくつかご紹介。
私の英会話生活
始めてみるとワクワクする英会話のある生活
LINK

間違えることは恥ずかしいことではなく英会話上達の第一歩 ジェイムス・レディ先生 James Reddy イーオン東京本社 教務課

15年にわたり、日本で英語教育に活躍してきたジェイムス・レディさんは、いわば外国人英語教師のエキスパート。日本で英語を教えるようになったきっかけは?外国人教師の目から見た日本人は?教室ではどんな工夫をしているのか?などなど、日々のレッスンを通してたくさんの生徒さんと触れ合ってきた経験豊かなお話には、英会話上達のヒントが隠されています。

ジェイムス・レディ先生 James Reddy イーオン東京本社 教務課

映画や漫画を通して日本文化に興味を持ち、やがて英語教師に

私はドイツで生まれ、アメリカで教育を受けました。そして大学時代に日本の友人を通して黒澤明の映画や手塚治虫の漫画に出会い、日本にも興味をもったことが、やがて日本で英語教師になるきっかけになったのです。
日本人に英語を教えるという希望を胸に日本にやってきた私でしたが、まず旅で外国を訪れるのと、仕事をもって住むということは全く違うということに愕然。たいしたことではない、と思っていたことが、けっこう難しいのです。たとえば、料理をするためにスーパーへ行っても、売っているもの自体が何だか分からず、日本語も読めず、困惑するばかり。苦心して何とか作った最初の料理は・・・ミソスープでした(笑)。しかしこの時のことは、後々英語を学ぶうえで壁にぶつかった時の生徒の心情を理解するのに、とても役立っています。

まずは居心地のいい雰囲気づくりから

一般的に日本人は恥ずかしがり屋でおとなしい、と言われています。しかし初めてレッスンで接した生徒さんたちの中には積極的な人もいて、日本人はこうだ、と一概に決めつけることはできないと感じました。日本にも色々なタイプの生徒がいます。ただ、彼らに共通して言えることは、間違えることは悪いことという共通認識が、彼らの中に深く潜んでいることだと思います。では、外国人教師として先ず何をするべきか、と考えると、それは英語のレベルに関係なく、「間違えてもいいんだよ」というリラックスできる雰囲気づくりではないか、と思ったのです。間違えることは恥ずかしいことではなく上達の第一歩と心から思えるような、生徒さんたちが居心地よく感じられるような、そんなレッスン環境を作りたいと思いました。

ジェイムス・レディ先生 James Reddy イーオン東京本社 教務課

生徒さんひとりひとりとじっくり向き合う

また、教師の側から一方的に情報を与えるのではなく、生徒さんにいろいろ質問して、話を聞くことも大切にしています。どうして英語を勉強したいのか、どんなことに興味を持っているのかなど、ひとりひとりとじっくり向き合って話を聞く。生徒さんのことを良く知っていれば、モチベーションをキープしたり、生徒さんの好きなトピックを使ってクラスで興味を引いたり、目的に合わせたアドバイスをしたり、といったきめ細かい対応ができるようになります。

ジェイムス・レディ先生 James Reddy イーオン東京本社 教務課

オリジナル・ツールを手作りで

自分で必要だと思った時には、ヴィジュアル教材などのオリジナル・ツールを手作りすることもあります。たとえば、上級クラスなどでは生徒さんとスラスラ会話が弾むので、ついすべて理解している、と教師も思い込んでしまうことがあります。でもちょっと待て!正しく理解されているのかな?そんな時はあれこれと口で説明するよりも、状況やモノがひと目でわかるヴィジュアルのオリジナル・ツールで生徒さんに、「ああ、そうか!」と理解してもらうのが一番。百聞は一見にしかずです。効率よく上達してもらうためには、小さな工夫の積み重ねが大事なのだと改めて思うのです。

ジェイムス・レディ先生 James Reddy イーオン東京本社 教務課

「続ける」こと、「声を出す」こと

私がこれまでの経験から考える上達のポイントとは、まずは「続ける」こと。最初はみなさん張り切って始めるのですが、しばらくすると諦めてしまう方がいらっしゃるのはとても残念です。

ふたつめは、「もっと声を出す」こと。日本人の生徒さんには読んで頭で理解したことでマスターした、と考えてしまう方が多いのですが、理解しただけでは話せる力がついたわけではありません。実際に声に出して話し、きちんと訓練された教師からアドバイスをもらって、自然に口から出てくるまで繰り返し練習をする―それによって実際に使えるコミュニケーションの力を自分のものにすることができるのです。

外国人教師にも日本人教師にも接する環境が効果的

私はずっと、日本人教師と連携しながら生徒さんをケアしてきました。これにはメリットがたくさんあります。初級者のうちは、そもそも英語で外国人教師に質問をすること自体が困難ですし、気後れすることもあるでしょう。その一方で、外国人教師は「英語ではどう言うのか」という質問に対して回答するのは得意ですが、「何故そう言うのか」という質問には答えられないことも多いのです。そんな時は、自らが学習者の先輩でもある日本人教師の出番になります。英語で外国人と会話をしている日本人教師は、生徒さんたちの「自分もそうなりたい!」という目標であり、素晴しいモデルでもあります。「日本人の○○さんのように英語が話せるようになりたい」と思う人は多いでしょうが、「アメリカの○○大統領のように英語が話せるようになりたい」と思う人はほとんどいないでしょう。身近に日本人の英語のスペシャリストがいる環境は、"見える目標"があるという意味でとても効果的なのです。

A・can TOPへもどる Teachers 一覧ページへ