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Back stage at AEON 英語っておもしろい!教材制作現場の「目からウロコ」 イーオン語学教育研究所

Do you know what they are?

2010年6月30日:三浦 麻里子

小学生用ワークブックの原稿を書いていたある日のこと、beetleという単語が出てきました。ワークブックに登場する単語には、それぞれの意味が分かるようにイラストをつけるのですが、さてbeetleに添えるイラストはどんな絵にしよう ...


私は小学生のころをアメリカで過ごしたこともあり、英語でbeetleというとコガネムシというイメージがありました。でも日本では、beetleのことをカブトムシと言ったりするような記憶があり、念のため beetleと辞書を引いてみることにしました。すると、コガネムシ以外にもカブトムシやクワガタ、辞書によってはホタルまでbeetleと言うことできると書かれていました。


そこで、チームでどの虫を起用するのか話し合い、まずはネイティブスピーカー数名に①コガネムシ②カブトムシ③クワガタのイメージを見せて、「Beetleと聞いたらどの虫を思い浮かべますか?」と聞いてみることにしました。結果、ほとんどの人がコガネムシを指さし、何人かはカブトムシとクワガタを指さしました。


さらに、カブトムシはrhinoceros beetle、クワガタはstag beetleと細かい名前も辞書に出ていたので、別のネイティブスピーカー数名に"Could you draw a rhinoceros beetle?" "Could you draw a stag beetle?"と言って絵を描いてもらいました。結果、何人かはカブトムシを描けましたが、クワガタを描ける人はいませんでした。そして、カブトムシの絵が描けた人には、母国にいた頃にその rhinoceros beetleという名前を知っていたか聞いてみると、日本に来てから知ったという人がほとんどでした。


日本では、カブトムシやクワガタは夏の風物詩となっていて、子供たちは虫かごに飼って楽しんだりしますが、アメリカなどでは虫を飼う習慣はありません。実際、お店で虫かごを見かけたことはありませんでした。これは 「文化や習慣に根づいているものほど、それを表す表現も細分化され、豊かになってくる」とういう例のひとつだと言えるのはないでしょうか。


問題のイラストですが、結局、日本人に一番なじみのあるカブトムシをbeetleの代表としてイラストにすることになりました。





私の「猫」たち

2010年3月12日:Jessica Ocheltree

As a Japanese learner, it's interesting for me to look at the edits in Japanese text and to try and figure out what's going on. For example, I once noticed that one of my team members had changed 猫 to ネコ. When I asked what the difference was, I was told that katakana "looks cute." I was really surprised! Firstly, because I didn't know that choosing between the different ways of writing could give a word a different feel, but also because I didn't consider katakana at all cute. Compared with the more curving, fluid forms of hiragana, angular katakana looks to my non-Japanese eyes harsh and forceful. By doing a little research online, I found out that animal names are often written in katakana for young readers, because they don't yet know the kanji. Somehow, that trend has extended into other, more mature texts as well, particularly when referring to cats as a species. So I suppose that when Japanese people see ネコ, they are reminded at least a bit of the picture books they loved as kids and nostalgia like that could make even the most jagged characters look sweet. Personally, I still like to use 猫 when I write about my cats. The kanji looks a bit like a cat strolling along the side of a rice paddy, and I like that image. Though, as indoor Tokyo cats, mine probably wouldn't recognize a rice paddy even if they fell in one!

日本語を勉強している私にとって、テキストの日本語部分の校正を見て、何がどのように編集されているのかをあれこれ想像してみるのは興味深い作業です。例えば、ある時チームメンバーの1人が「猫」を「ネコ」に修正していました。違いを尋ねたところ、カタカナのほうが「かわいく見えるから」という回答。これにはとても驚きました。ひとつには、使う文字の種類によって違った印象を与えることがあるなんて知らなかったからです。別の理由としては、カタカナが「かわいい」なんて思ったこともなかったからです。外国人である私の目には、カタカナは角ばっていて、曲線で流れるようなひらがなと比べると、ゴツゴツして力強い文字に映ります。インターネットでちょっと調べてみると、まだ漢字を知らない若い読者向けのものは動物の名前をカタカナで書くみたいですね。どういうわけか、この風潮がそのまま大人向けの出版物にも広がり、動物の一種としてcatsのことに触れる場合には、特にカタカナが用いられるみたいです。ということは、日本人が「ネコ」を見ると、子供の頃大好きだった絵本のことをちらっと思い出して懐かしく思い、そのような気持ちで見ると、とてもギザギザしたカナ文字もかわいらしく見えてしまう、ということなのかもしれません。それでも個人的には自分が飼っているネコについて書く時は、「猫」を使いたいと思います。この漢字が想像させる田んぼの横をそぞろ歩いている「猫」のイメージが好きだから。ま、私の猫は東京の室内ペットなので、田んぼに落ちたとしても自分がどこに落ちたのか、きっとわからないでしょうけれど!





Cola? Soft drink? Soda? そうだ! Vol. 2

2010年2月1日:Jessica Ocheltree

Roundup Lesson 「Take Off」
Confused yet? Yeah, me too. Maybe it would be better to just go with a cup of coffee instead. But should we drink it on the couch or the sofa ...?

If there's one thing that I've learned working here, it's that there is an amazing variety to English. As you can see, even for a simple everyday item, there are any number of words, and individual native speakers feel very strongly about which one is "correct." Call a cola "a pop" in New York and it will probably earn you a disparaging look, for example. But the truth is that they are all correct! They are just a sign of how English grows and evolves in different ways as a result of its expansion across the world.  

混乱してきましたか?私もです。もうこうなったらそんなややこしいものはやめてcoffee(コーヒー)にしておいたほうがいいのかもしれません。でも、それをsofa(ソファー)で飲むかcouch(カウチ)で飲むか※、今度はそれで悩んでしまいます。

ここ語研で学んだことをひとつあげるとすれば、英語には驚くほどのバリエーションがある、ということです。前回の記事でご覧いただいたように、日常的な飲み物ひとつをとってみても、いろいろな呼び方があり、どの言い方が正しいかについては、ネィティブスピーカーはそれぞれ一家言もっています。ですから、例えばニューヨークでcolaをpopと呼んだりしたら、侮蔑的なまなざしを受けることになるかもしれません。でも、本当のところは、どれも正しい!ですね。それだけいろいろと表現が分かれる、ということ自体が、世界に広がっていった英語がどのように成長し、進化を遂げたのかを象徴するものだからです。

※日本語の「ソファー」は英語でsofaともcouchとも言える。



Cola? Soft drink? Soda? そうだ! Vol. 1

2010年1月26日:Jessica Ocheltree

Fast-Trackシリーズ 「Travel」より
If you wanted to order a brown, fizzy beverage in English, what would you call it? Depending on where you are from, you might ask for a coke, a soda, a pop, a soda pop, a soft drink, a fizzy drink, a tonic or a cola. Here at IOLE, every time a textbook character talks about downing a beverage of this type, we have to think about what to call it!

For Americans, the two major contenders "soda" and "pop" are split pretty much down the middle, with people in New England and the Southwest favoring "soda" and the Northern states adamantly using "pop." Although "coke" is also used, particularly in the South, to mean any kind of carbonated drink, it's confusing for people who understand it only as the brand-name Coke®. Australians strongly favor the term "soft drink," while Brits might use that or "fizzy drink." And older Brits might even prefer "pop," but definitely not "soda," which they would understand only as soda water or seltzer.

茶色のシュワシュワした飲み物を注文したい時、あなたは英語でそれを何と言いますか。答えは、出身地によって呼び方がちがう、です。coke、soda、pop、soda pop、soft drink、fizzy drink、tonic、colaなどなど。したがって語研では、教科書の登場人物が毎回この飲み物の話をするとき、それを何と呼ぶかについて頭をひねらないといけない、というわけなんです。

アメリカ人にとっての最有力候補はsodaとpopで、このふたつの呼び方がほぼ人気を二分しています。ニューイングランド地方(アメリカの東海岸にある6州)と南西部においては、soda、そして北部では断固pop!というわけです。cokeという言い方も、とりわけアメリカ南部では炭酸飲料全般をさすのに使われますが、cokeと言えばブランド名のCoke、としか思わない人には混乱を招いてしまいます。オーストラリア人はsoft drinkという言い方を好んで使いますし、イギリス人はそのsoft drink、もしくはfizzy drinkという表現を使います。また年輩のイギリス人であれば、そのような言い方よりもpopという言い方のほうを好むかもしれませんが、sodaでないのは確かです。彼らにとってsodaはソーダ水か発泡ミネラルウォーターを意味するからですね。


次回へ続く。



What color is an octopus?

2010年1月15日:宍戸 純子

「Grace and Friends」 Storybookより
語研では教材を作っている過程で、よく「え~!そうだったの!?」と目からウロコが落ちることが本当に多いんです。英語に関する発見ももちろん多いですが、実際のところ、イラストや写真など、ビジュアルを使うときにもよく面白いことが起こるんです。例えば、外国人と日本人の間で、頭に思い描いているイメ-ジが全然違ったりするんですよね。あるとき、キッズ教材用にタコ(octopus)のイラストが必要になったんです。日本人の私にはタコと言えば「真っ赤なタコ」が思い浮かびました。つまり「ゆでダコ」の色です。しかし、チームメイトのイギリス人男性が思い浮かべた「タコの色」は何色だったと思いますか? 答えは「ミドリ」です! これにはビックリしました。他の外国人スタッフ(アメリカ人、カナダ人など)にも同じことを尋ねましたが、答えは「ミドリ、またはグレー」のような回答でした。

そこで「実際のタコの色は何色なのか?」について調べてみました。結果から言えば、タコの色は一定ではないのです! たいていのタコは環境によって色を変えることができ、グレーだったり、海藻に近いミドリ色だったり、赤褐色だったり...中にはストライプ模様に変身するタコもいます。ただ、日本人が「赤いタコ」を想像しがちなのは、タコを食べる文化があり、ゆでて食べる場合が多いからではないかなと私は思います。西洋人がグレーやミドリのタコを想像するのは、おそらくタコを食べる文化がなく、ゆでたタコを見ることもないからなのかもしれませんね。(ただし、ハワイや地中海沿岸の一部の国々では、タコを食べる文化があるようです。)

そして本題の「キッズ教材用のタコのイラストは何色にするか」という問題ですが、長い議論の末、ミドリで塗ることになりました。その教材は4~5歳向けで、その年齢であればタコが自分の知っている色以外で塗られていたとしても、おそらく形からタコだとわかり、「こんな色のタコもいて面白いな」と思ってくれるだろうと判断したためです。

そんなわけでタコの色騒動は、日本人的な考えを再発見し、タコについてちょっと詳しくなれた一件でした。



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