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「TOEFL®テストiBT」って何? 留学の準備のために Part2 実践編 イーオン語学教育研究所 金井まどか

TOEFL®テストiBTとは
TOEFL®テストiBT (Test of Enlish as a Foreign Language)は、英語能力の証明として英語圏のほぼ全ての大学をはじめとした、数多くの教育機関が、入学選考などに利用しているテストです。米国非営利教育団体であるETS(Educational Testing Services)がテストの開発を行い、実施しています。TOEFL®テストiBTは、ETSの公式サイトから申し込みができます。
Part 2 実践編
Reading Sectionのコツ① :パッセージと質問を同時進行で読む
「時間」は全てのセクションにおいて課題ですが、私は特にリーディング・セクションで全ての問題を解き終わる前に時間がなくなってしまうことに悩まされました。約700ワードのパッセージに対して12-14の設問を1組としたものが3-5セット出題されます。3セットであれば60分、5セットなら100分以内に問題を解かなければなりませんが、私の願いとは裏腹に、当日は5セット出題されました。
テスト準備の段階で、自分なりに確立した時間切れ対策は、パッセージを通して読まず、質問を解きながら読み進める方法です。(パッセージは自由に戻ることができます。)設問内容は事実確認から単語の意味を問うものまでさまざまですが、ポイントは大半の質問が各段落ごとにくくられていることです。以下のような感じです。

□ According to paragraph 2, X occurred because ...
  (2段落目の情報によると、Xはどのような理由から起こりましたか)


□ Which of the following can be inferred from paragraph 3 about X?
  (3段落目の内容をもとに、Xについて言えることは以下のどれですか)


□ The word X in the passage is closest in meaning to...
  (この段落で使われているXの意味は以下のどれに1番近いですか)

このため、1段落目に関する設問を読んで、それらを解きながらその内容を読むのが時間のセーブになります。もちろん内容全体を問う問題もありますが、そういった設問は各パッセージの最後に出題されます。他の問題を解いていく過程で、パッセージの主旨や目的がくみ取りやすくなるので、各段落の情報を頭の中で整理してから次の段落の内容に進むのが理想的です。
こういった訓練をしていても本番で時間がなくなってしまうことは十分考えられます。そんな時はなるべく心を落ち着けて、"Educated guess"が実践できるといいと思います。Educated guessとは、「知識に裏付けられた推測」のことですが、焦って選択肢も読まずに答えを選んでしまうと、せっかくテスト勉強で蓄積した知識をまったく使わないことになります。ざっとでもいいので、選択肢を見る落ち着きを保ちながら答えを選ぶほうが正解の確率はぐっと上がります。実際に私も最後のパッセージで時間が足りなくなりましたが、最適だと思われる選択肢を選ぶようにしました。それさえ無理な時は、「あきらめる」ことも大切です。「このセクションで落とした点は次のセクションで挽回すればいいや」くらいの気持ちでいる方が、かえってうまくいくものです。
Reading Sectionのコツ② :自分の苦手分野の内容に慣れる
リーディングでは、大学の講義のようなさまざまな分野の内容が出題されます。私のように文系の人間にとっては理系の内容は難しいですし、当然その逆のケースもあるでしょう。私は理系の内容になると、まず興味がないために、集中することができませんでした。何度同じ文章を読んでも、まったく内容が頭に入っていかない。これはまずいと思い、英字新聞Herald TribuneやNewsweekなどの理数系の記事をあえて読むようにしました。理数系の記事が好きになるとまではいきませんでしたが、中にはアンチエイジングの薬や、温暖化による生態系の変化など、少し興味のある話もあり、そういったものから少しずつ「私は文系だから理系は必要ないのに・・・」という意識を変えていきました。専攻以外の単位も多く必要となる大学留学を考えている人は、なおさらそういった苦手意識をなくしておくことが大切だと思います。
Listening Sectionのコツ① :自分に合った集中力アップの方法を探す
リスニング・セクションでは、"集中力をいかに高く維持し続けられるか"がスコアの鍵を握っていると思います。「そんなわかりきったことを言われても」と思うかもしれませんが、実際に集中力を高める訓練をテスト勉強の一環として実践している人は少ないと思います。
以前、私は自宅で仕事ができないタイプでした。翻訳の原稿を前にいざパソコンに向かっても、10分もすると音楽をかけるために席を立ち、また10分するとお茶でも入れようと席を立ち、さらにその10分後にはネットサーフィングをしているといったような状態でした。私はカフェなど外に行くとさらに気が散るタイプなので、これを直そうと始めたことは、とにかく「○時○分までは席を立たない」という練習です。初めの頃は20分と短めの時間に設定して、それから除々に時間を長くしていきました。また「テレビをつけながら」、「音楽をかけながら」といった"ながら仕事"をする習慣も断ち切りました。これで最低1時間は机に向かって1つの作業に集中できるようになり、最近は3時間くらいは平気です。リスニングでも大いに役に立ったと思います。ただし、今回は雑音がある中でも同じ集中力が維持できれば、さらに効果的だと感じたのも事実です。知り合いの声優の方は、収録で間違いが続くと腹式呼吸で集中力を取り戻してから仕切り直すそうです。集中力を高める方法は星の数ほどあるので、市販の本を参考に自分に合うものを探してみるといいと思います。

Listening Sectionのコツ② :ノートテーキングは日本語交じりでOK
TOEFL®テストiBTが他のテストと違う点は、ノートテーキングが許されていることです。メモを取るのがOKと聞くとなぜか安心感がありますが、私はこれが"落とし穴"でもあると思っています。なぜなら、メモをしながら流れてくる内容を聞き取るのは非常に難しいからです。私もノートテーキングのエキスパートではないので、あまり大きなことは言えませんが、大まかに2つのコツがあると思います。1つは英語でメモを取ることにこだわらないこと。メモはあくまでも書いた本人が後でわかればいいので、日本語も必要に応じて使えばいいと思います。後に続く内容の聞き取りを妨げない最短の文字数で、普段からノートを取るようにしておくといいですね。そしてもう1つは、細かい内容ではなく、大筋を中心にノートを取ることです。例えば、レクチャーのリスニング。教授がA説、B説、C説を説明しているとしたら、各説の細かい部分までメモするのではなく、「キーワードのみ」とか「各説のポイントのみ」をメモするといった感じです。講義の目的をつかむためにも話しの出だしはメモを取るべき箇所かもしれません。もちろん概要を問う問題だけではありませんが、無意味に細かい情報を問う設問はあまりないように感じました。
Speaking Sectionのコツ① :問題構成について
私がもっとも力を入れて準備したセクションです。「会話力」を試すテストは、まだ比較的珍しく未経験の人も多いと思うので、どんな構成なのかを少しまとめてみました。

Independent Speaking Tasks
2問: 準備時間15秒、応答時間45秒
自分の出身地、尊敬している人など身近なトピックについて話す問題。

Integrated Speaking Tasks
前半2問:リーディング40-45秒、準備時間20秒、応答時間60秒
1問は、学校の規則、構内の施設、キャンパスライフなど講義以外の大学に関する問題。メモ、張り紙など何かしらの短いリーディングの後AとBの対話を聞きます。その後、会話内容の概要や、スピーカーの意見を問う問題を解きます。もう1問は、講義に関するリーディング、講義を聞く、その内容を問う設問です。

後半2問: 準備時間30秒、応答時間60秒
始めの2問より難しい内容になります。AとBの対話で、大学に関するある問題と2つの解決方法が提示されます。その問題を要約し、どのような解決法が良いと思うか自分の意見を述べます。もう1問は講義内容を問う設問です。

Speaking Sectionのコツ② :秒単位の感覚をつかむ
「普通に英語を話せるなら簡単でしょ!」と周りの人には言われましたが、私はこのセクションが一番難しいと感じました。なぜなら普段の会話で応答の準備時間や応答そのものに制限時間が設けられていることはまずないからです。つまりこのセクションは非現実的なんですね。私はアナウンサーという仕事柄、10秒間話し続けるということがいかに大変かということを知っていました。例えばニュース原稿なら45秒で10行くらいの内容が必要となります。それを15秒で考えなければならない。これは訓練が必要だと思い、すぐに準備に取りかかりました。
私は1人で練習可能なIndependent Speaking Tasksを中心に進めました。ここで出題される内容はWriting Independent Taskのトピックとかぶっているため、そのリスト(ETSの教材でしたら過去問がWriting sectionにまとめてあります)をコピーして縦長に切り、くじ引き方式で引いた設問に答えるという練習をしました。もちろんストップウォッチで準備時間の15秒と応答時間45秒をきっちりと計ることが必須です。そして仕上げとしてテスト間近に、知り合いのネイティブ講師にSkypeで練習を依頼し、応答内容の駄目な部分を指摘してもらいました。高いスコアを狙うには以下の点に注意してください。

●常に、「英語論文の構成」を意識して答える。
英語の論文は、大ざっぱに1)自分の考え・意見・結論の導入、2)その理由、3)まとめ、といった構成になっています。ネイティブの講師には、スピーキングの設問もこの構成を使って答えるように指摘されました。私の場合、欠如していた「まとめ」を入れることで、長いと感じる45秒間がうまく埋まるようになり、説得力ある答え方ができるようになりました。「まとめ」は、"I think A because X and Y."といった感じで、すでに述べたことをもう1度繰り返すだけで十分です。



●間違えても戻って訂正しない。
発音が悪かったり、文法が間違っていても意味が通じる限り大幅には減点されません。私も初めのころは「完璧に答えなければ」という思いが強く、ちょっとした間違いをいちいち訂正していました。これをやめたことで、焦ることが減り応答時間を本来の目的に当てることができるようになりました。

Integrated Speaking Tasksも応答に関する注意点は同じですが、リスニングに次いでノートテーキングが重要になってきます。どれだけ「有効なメモが取れるか」が応答内容を左右します。スピーキング・セクションでは、専門用語の多くはスクリーン上に説明が出てくるので書き留める必要はありません。


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