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お子さまの英語習得には、「自分から学びたいと思う環境づくり」が大切です。堀田和江 先生 Kazue Hotta イーオン語学教育研究所

これからの子どもたちにとって「英語学習」は将来グローバルな現代生活にうまく適応していくために不可欠な手段のひとつになってくると思います。また、英語を学習することで、様々な人たちとコミュニケーションする姿勢や他の国の人に興味を持ち、文化や言語の違いを尊重する姿勢を身につけることも期待できます。子どもたちにとって無理のない自然な形で「英語学習」をスタートさせてあげたいものです。

何歳になったら英語を始めればよいのでしょう?

 もちろん、何歳からでも始められますし、遅すぎるということはありません。ただし、ネイティブ・スピーカーのような発音を求めるのであれば、「早ければ早いほどよい」と言えるかもしれません。子どもは、お母さんの胎内にいるときから、骨伝導によって音節や音の強弱、リズムなどを習得するということがすでに解明されています。また、母語の発音が完成する6歳前後までに英語のリズムにできるだけ触れ、インプットの絶対量を増やしてあげることで、ネイティブ・スピーカーの発音に近づけることができるとも言われています。ただし、4歳前後の子どもたちは、日本語が大好き。日本語を習得することが楽しくて仕方がない年頃ですから、英語を嫌う傾向が見られます。このようなときは、決して無理強いするのではなく、英語は「遊び」。「始めたいときが始めどき」くらいに割り切ってしまったほうがよいかもしれません。また、絵本の読み聞かせをしたり、カードや音の出る教材などを与えたりして、英語を「遊び」として楽しめる環境を整えてあげることも大切です。

母語である日本語を完全に習得していないうちに英語を習うと「日本語が乱れる」のでは?

母語である日本語を完全に習得していないうちに英語を習うと「日本語が乱れる」のでは?

 このような心配をされるご両親もよくいらっしゃいます。しかし、日本語のあふれている私たちの環境では、どの発達段階で英語を始めても「日本語が話せなくなる」ということは考えられません。また、バイリンガル教育で有名なカナダの研究者Jim Cumminsは、過去30年間に行った150以上のリサーチの結果を踏まえ「子どもたちがふたつ以上の言語を同時に習うことは、言語能力や学習能力にプラスの影響がある」と結論づけています。また、彼は「2言語共有説(氷山説)」というものを唱えており、「表面的にはまったく違うふたつのことばであっても、その深層では共有面がある。ひとつのことばを習得するということは、そのことばについて学ぶと同時に、ことばそのもののしくみについても学ぶことになり、それは別のことばの習得に役立つ」と言っています。

母語である日本語を完全に習得していないうちに英語を習うと「日本語が乱れる」のでは?

例えば、フォニックス*を通して、英語の音と文字の関係やしくみを理解することによって、自分の力で英語を読んだり理解したりする力が備わります。「自分でできた」という経験を通して、自信を持ち、学習することを楽しいと感じるようになってくるはずです。このように、英語の習得は「プラスにこそなれ、マイナスにはなり得ない」ということなんです。


それでは、親や教師は、子どもたちの言語習得のために何をしてあげればよいのでしょうか。様々なリサーチの結果から以下のようなことがわかっています。

1) 子どもたちに良質なインプットを与え、豊富なことばのやりとりをこころがける。また、それを一緒に楽しむ
2) 子どもの好奇心と自主性を尊重し、それにきちんと応える。命令して無理強いするのではなく、質問したり、選択の機会を与えたりしながら、「楽しく」習得できるように導く
3) 子どもの話をよく聞く

このように、日本語にしても英語にしても、我々、親や教師が、子どもたちとの間に質の良いコミュニケーションをはぐくむことによって、彼らの言語への興味は大きく、深くなっていきます。「子どもたちが自分から学びたいと思う環境づくり」これが重要ですね。

堀田和江先生
※フォニックスとは英語圏の小学校で行われている綴り字の読み方指導のこと。文字と音の関係にはある一定のルールがあることに気付かせ、自分の力で単語を読めるようにする方法。
例)catを文字の名前のまま読んでしまうと「シー・エイ・ティー」となり、何のことだかがわからない。
cはク/k/、aはア/ae/、tはツ/t/と読んではじめてキャット/kaet/となる。
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